今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 387)肉野菜炒め定食

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ファミマのプライベートブランドが「ファミマル」に刷新され「お母さん食堂」が姿を消した。やっと見慣れたのに、さらば、香取慎吾


お母さんだけが料理をつくるのではない!との声もあったとか。それと関係なく刷新したというけど、言葉に気を遣うようになりました。


例えばおふくろの味なんて、今や時代錯誤かな。まあ、おふくろの味という響きは好きではないけど、親に刷り込まれた舌で生きている。


さて、昼下がりの甘味処。目玉焼き定食、中華丼、もち入りラーメンなど、大いに目移りする。先客のチャーハンも、タンメンもいいな。


今日は朝食抜きだったし、野菜を食べようと肉野菜炒め定食に決める。AMラジオと中華鍋がカチャカチャ鳴る音を聴きながら到着を待つ。


こちらの肉野菜炒めは、もやし、ニラ、玉ねぎ、人参、白菜、青梗菜、しめじなど、野菜の種類が豊富なのです。個人店ならではですね。


なんというか、二言目には「野菜を食べなさい」と言っていた母を思い出します。隙あらば野菜を食べさせようとする、おふくろの性を。


シャキシャキ野菜が、鶏がら、醤油ベースのタレをまとって、ご飯がすすむ。野菜の個性を楽しみつつ、心身ともに滋養に満ちてくる。


小鉢にブロッコリー、漬物に大根ときゅうり、味噌汁のなかにも大根と人参。これでもかと野菜を食べていると、幼い頃の食卓を思い出す。


こちらは高齢のご夫婦が営んでおり、親世代と歳が近いから味つけも似るのだろう。客としては、どうか末永くお元気で続けてほしいな。


おふくろの味ではないのに、勝手に懐かしさを覚えつつおいしく完食。カウンターに下膳して店を後にする。実家に、電話でもしようかな。


ごちそうさまでした。