今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 647)煮干しラーメン in 富士そば

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朝一番のホームの冷えた静けさが好きさ♩とは渡辺美里の歌ですが、朝早くから活動すると、街の寝起きがみられてそれなりに趣き深い。


朝早い時間だと、チェーン店の灯りが頼もしい。緊急事態宣言があけて、24 時間営業を再開した店も多く、日常が戻りつつある。


一部のファミレスは、従業員のQOLや採算を考えて深夜営業から撤退した。令和の時代、24時間戦えますか、では身がもたない。


でも、牛丼、そばなどのチェーンは、小規模店舗が多いからか、深夜〜早朝の通し営業も相変わらずみられ、個人的には助かっている。


で、富士そば。朝そばもお得だけど、寒さが募るこんな朝は油の浮いたラーメンがいいな。醤油、濃厚味噌、煮干し。どれにしようかな。


みんなちがって、みんないい。ここは、オリジナリティの高い煮干しにしておこう。程なく呼び出され、コショウをかけて席に戻る。


マスクを外せば、煮干しの香りにコショウの風味が重畳され、食欲をそそる。なんてことない中縮れ麺をすすれば、自信が確信に変わる。


最近のラーメン店は、材料を吟味、調理法も工夫して、一品料理を仕上げてくる。それはそれでおいしいけど、どこかよそ行きの味かな。


蕎麦に老舗とチェーンがあるように、ラーメンも棲み分けがなされるようになった。すなわち文化として発展、定着した証ともいえようか。


講釈はさておき、ズルズルすする。朝早いからか、わかめもコキコキ。半裁のゆで卵は、どこかの国旗にしてもよいくらい美しい茹で具合。


かえってラーメン屋さんでみかけないナルト、クニクニとサクサクの入り混じったメンマ。どれもおいしく、お値段以上の質に大満足。


煮干しダシは、とろみがつくほど濃厚で、心は完飲を欲するけど、体がやめといたほうがいいっすよ、と抗う。そこそこに飲んで、席を立つ。


ごちそうさまでした。