今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 389)パストラミのルーベンサンド

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茶店の軽食はどうしてあんなにおいしいのか。なんてことのないカレーやスパゲティだけど、魔法がかけられたように満足できる。


食後のおいしいコーヒーが約束されているのが、要因かもしれない。定食屋と異なり、食後に慌てることなく、ゆっくり過ごせる。


ナポリタンかな、カレーかな。朝しっかり食べて、そんなにお腹がすいてないから、たまには趣向を変えてサンドイッチにしよう。


にわかに楽しくなってきた。サンドイッチはトーストされたものが多く、タマゴ&チーズ、ツナトマト、ハムなどの王道もいいな。


メニューの裏には、生ハムカマンベール、パストラミ、スモークチキンなどの小洒落たものもズラリ。肉っぽいパストラミにしよう。


そもそもパストラミってなんだろう。なんとなくコンビーフの親戚くらいにしか思ってなかったけど、調べると燻製肉のことらしい。


ルーマニア語由来で、移民によってアメリカにもたらされた、とか。へええ、なんでも調べてみるもんだ。知識は荷物になりません。


ルーマニアは冷戦の影が色濃いマスターキートンの終盤の舞台でしたね、チャウシェスクの隠し財産。ドナウ文明、あるといいなあ。


調べていると先客にナポリタンが到着、ズゾゾと啜っている。ケチャップの匂いとおいしい音に、今度食べようと誓うのでした。


さてパストラミサンド。トーストしてあり、香ばしさがあふれます。ひと口かじればサクッ、モムモム。パストラミがおいしい。


フレンチドレッシングかな、酸味のきいた味付けが実に愉快。調べると、ルーベンサンドにはザワークラウトか、コールスローが必須とか。


おいしい組み合わせを心から楽しむ。食後には、約束されたおいしいコーヒー。違いのわかる男、脳内ナレーションとともに、チビチビと。


ごちそうさまでした。