「トロロ! あなた、トロロって言うのね!」
孔子なら天命を知るお年頃ですが、いかんせん、小人なので牛丼にトロロを合わせるとおいしいことを知る程度の日々です。
思わず冒頭のダジャレが浮かぶほど、その相性はバツグン。そういえば、牛タン定食にトロロが欠かせないのだから、さもありなん。
卵かけご飯がそうであるように、本来固体であるものがツルンと飲むように食べられる。消化には悪そうだけど、心は満たされる。
ミニ牛めし+豚汁のセットに選べる小鉢。これまでなら、ガッツリ牛皿やカレーソースを選ぶところですが、トロロが恋しいお年頃。
まずは、豚汁に七味をざぶざぶ振ってひと口。ダシがきいており、根菜もたっぷりでバファリンよりやさしさに満ちている。ズズズ。
コンニャクや豆腐もあつあつで、うまいというより甘い。同じ松屋でも味噌汁と一線を画するクオリティ。豚汁は冬の季語ですねえ。
ミニ牛めしには、紅生姜をチラリ。ガツガツかきこめば、さっぱり肉としっとり玉ねぎが嬉しい。半分くらい食べたところで、トロロの準備。
少し醤油をさしたトロロを牛めしにかけ、ツルツル食べる。野趣あふれる、トロロのザラつきがいいね。飲んだらいかんけど、飲んじゃう。
これがワンコイン足らずだから、けっこうシアワセ。トトロとの出会いは幼な子ですが、トロロの味がわかるのは大人の特権ですね。
ごちそうさまでした。