昨晩のお酒が抜けきらず、午前中から胃が重い。こんなときはショック療法、ラーメンライスで血糖値を上げてしまおうと目論む。
脳内地図を検索しつつ街を行けば、ライス無料の立て看板に目を奪われる。なるほど家系ラーメンか、初めての店だけど試してみよう。
券売機は百花繚乱で、選ぼうにも指針がみつからない。心の迷子になりそうだけど、券売機の左上を信じて、味玉海苔らーめんを購入。
初めての店は、お作法に不案内で緊張するな。悪目立ちしたくない小市民なのです。気持ちのよい接客に安心して、かためで注文する。
とんこつラーメンというと、博多の白濁スープを思い出すけど、家系は趣きが異なるし、喜多方の澄んだスープだってとんこつだし。
みんなちがって、みんないい。とか思う間にライスが到着。おかわり自由なので軽めです。悟空を待つクリリンのごとくラーメンを待つ。
やってきた主役は、海苔がフィンファンネルのように凛とした一杯。無骨ながらも、無駄のないシルエットにニンマリ。では、スープを。
うん、濃ゆい。腎臓がフル回転を始めたのがわかる味わいです。ライスをかきこんで口内調味すれば、追い求めたラーメンライスです。
お次は麺をズルズル。縮れた太麺は短めでひと口で啜りきれ、スープをよく絡めとってオカズヂカラに満ちています。またライスをひと口。
貼り紙でオススメされているとおり、海苔をスープに浸し、ライスを巻いてパクリ。海苔の磯の香りと、とんこつの野生がナイスコンビ。
ほうれん草を食べてライス、チャーシューをかじってライス、味玉を食んでライス。ライス無限機関の完成に、我ながら驚きます。
ムカムカしていた胃も、大忙しとなれば不快感も忘れます。ただ、おいしい♪と思考停止しつつ完食。グラスの水で塩っ気を薄めます。
ごちそうさまでした。