今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 675)鴨うどん九条葱添え in 箱根そば

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箱根そばの冬フェア。今季は鮟鱇天&春菊天か、鴨&九条葱のいずれか。ともに季節感、大物感を備えており、2択ながら悩ましい限り。


いずれも取り扱い店舗が限られるようで、近所でみかけない鴨&九条葱を選ぶ。捨てるところのないといわれる鮟鱇は、また今度の楽しみだ。


鴨南そばで年越ししたので、うどんにしようかな。「おうどん、30秒ほどお待ちくださいね」ドーラでも40秒待つのだから当然待ちます!


水を汲んで、席に着くころには呼び出し。期待に違わぬビジュアルに心が躍る。マスクを外せば、甘い香りにゆず皮の風味が光ります。


ツユを飲めば、予想より少しおいしい。きっと外気温が低いおかげだな。鴨をひと切れ食べれば、脂の旨みと肉の歯ざわりがたまらない。


ツユをまとったうどんをズゾゾっとすすれば、胃に沁みる。コシなどない、クタクタのうどんだからこそ、ツユを吸い上げるのだ。


唇を脂でグロスリップにしつつ、鼻に抜けるゆず皮の爽やかさに春を待ち望む。九条葱の薫香を食んでいると、冷えた膝に血流を感じる。


尾崎豊の感じた熱い温もりは百円玉で買える缶コーヒーだけど、オジサンならば PASMO による鴨うどんなんだな。冬ならではの味わい、堪能しました。


ごちそうさまでした。