♩雨が降れば 小川ができ
風が吹けば 山ができる
のイントロが印象深い「山賊の歌」。ゴム人間で大人気の海賊と異なり、有名な山賊はにわかに浮かびませんが、基本両者ともに悪人です。
本日はそば店にてランチ。もりそばもいいけど、温かい汁物が食べたくてメニューとニラメッコ。花巻、牡蠣、鴨団子など、目移りします。
二段目に入ったところで「山賊そば」が目に入る。ずいぶん物騒な名づけですが、なんだろう。アラフィフながら初めて拝む字面です。
長野県では「取り上げる」から鳥の唐揚げを山賊焼なんて呼ぶ地域がありますが、淡麗なそばを出すこちらで、鳥からとも思えない。
ええい、ままよ。ミステリートレイン気分で注文したのち、熱いそば茶を啜ってしばし待つ。この年で初めてのメニューって、少し嬉しいな。
やってきたそばは、思いがけずキノコだらけ。なめこ、えのき、しめじ。なるほど山の幸です。山賊が山籠もりしながら食べてそう。
まずはツユをゴクリ。色は薄いけど、いつものダシのみならず、キノコからもいい味が出ているのか、実に深い。そばをたぐれば、新そばの香り。
七味を振りかけて味をピリッと引き締めたところで、キノコごとズゾゾっと食べてゆく。ヌルヌル、シャキシャキ、クニクニと食感も楽しい。
おや、鴨団子。野趣あふれる味が山賊感に貢献しています。なるほど、納得の名づけです。海老天そばを「海賊そば」って呼びたくなっちゃう。
四の五の思いつつ、おいしく完食。テレビのヒルナンデスを眺めつつ、少しぬるくなったそば茶を一気飲み。食の引き出しが増えました。
♩ヤッホー ヤホホホー
と口ずさみたくなる、おいしさでした。
ごちそうさまでした。