今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 678)山賊そば

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♩雨が降れば 小川ができ

風が吹けば 山ができる


のイントロが印象深い「山賊の歌」。ゴム人間で大人気の海賊と異なり、有名な山賊はにわかに浮かびませんが、基本両者ともに悪人です。


本日はそば店にてランチ。もりそばもいいけど、温かい汁物が食べたくてメニューとニラメッコ。花巻、牡蠣、鴨団子など、目移りします。


二段目に入ったところで「山賊そば」が目に入る。ずいぶん物騒な名づけですが、なんだろう。アラフィフながら初めて拝む字面です。


長野県では「取り上げる」から鳥の唐揚げを山賊焼なんて呼ぶ地域がありますが、淡麗なそばを出すこちらで、鳥からとも思えない。


ええい、ままよ。ミステリートレイン気分で注文したのち、熱いそば茶を啜ってしばし待つ。この年で初めてのメニューって、少し嬉しいな。


やってきたそばは、思いがけずキノコだらけ。なめこ、えのき、しめじ。なるほど山の幸です。山賊が山籠もりしながら食べてそう。


まずはツユをゴクリ。色は薄いけど、いつものダシのみならず、キノコからもいい味が出ているのか、実に深い。そばをたぐれば、新そばの香り。


七味を振りかけて味をピリッと引き締めたところで、キノコごとズゾゾっと食べてゆく。ヌルヌル、シャキシャキ、クニクニと食感も楽しい。


おや、鴨団子。野趣あふれる味が山賊感に貢献しています。なるほど、納得の名づけです。海老天そばを「海賊そば」って呼びたくなっちゃう。


四の五の思いつつ、おいしく完食。テレビのヒルナンデスを眺めつつ、少しぬるくなったそば茶を一気飲み。食の引き出しが増えました。


♩ヤッホー ヤホホホー

と口ずさみたくなる、おいしさでした。


ごちそうさまでした。