I'm an Englishman in New York.
街になじまないこの感じ、スティングを思い出す。むしろ異邦人・久保田早紀かも。とりあえず、久しぶりの日本橋は据わりが悪い。
ちなみに東京はにほんばし、大阪がにっぽんばし。で、お江戸日本橋で、五街道の出発点を見物して、麒麟像を眺めたのち、ランチを物色。
ともあれ、クリスタルキングもびっくりの大都会で、何を食べたものか立ち尽くす。情けない話、気後れしてしまう。オシャレやのう。
で、家系ラーメンの看板に安堵する。悩んだときは「特製醤油」とのコピーが私の心境を代弁するかのようだ。半ライスつきがいかにも家系。
2階に通され、水を飲みつつ待つ。程なくリフトであげられてやってくるマイラーメン。ゴマをたっぷりすって、ニンニクをひとさじ入れる。
準備万端で、まずは濃ゆいスープを。まろやかクリーミーで、臭みなし。豚骨の旨みだけを煮詰めたような味わいに、思わずニンマリ。
太ストレート麺をズルズル食べ、ライスをひと口ほおばって、濃い味を中和する。とろり半熟卵もライスのお供として申し分なし。
あとは、ほうれん草を食べライス、海苔を食べライス、チャーシューを食べライス。どれもこれもオカズヂカラが強いので、卓上の漬け物要らず。
もはや、ラーメンを噛みしめているのか、幸せを噛みしめているのかわかりません。ここで水をゴクリと飲んで、舌に残る旨みをリセット。
後半戦は卓上の辛子ペーストを少し加えて味変を楽しむ。うまい、うまい、うまい。あまりにおいしいと、語彙が貧困になりますね。
塩分過多間違いなしのランチを終え、正気を取り戻す。そういえば、ここは日本橋だったっけ。さっさと所用を済ませて、家路へと急ごう。
I'm a ramenman in Tokyo.
ごちそうさまでした。