今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 689)天ぷらそば(穴子)

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ひと口にそば屋といっても、いくつかの種類に分けられる。庶民的な立ち食い系、昔ながらの街そば、いわゆる老舗、そしてニューウェーブ


ニューといっても、奇を衒うわけでなく、老舗へと歩みを進めている途上のお店ですね。そんなそば屋のランチタイム、天ぷらそばを食べたいな。


あちらの席には、昼間っから生ビールを飲んでいる謎のヤンエグ風カップルが。こんなご時世ですが、蕎麦前をアテに盛り上がっている。


昼ビールは美味しいよなあ。と思うも、こちとら宮仕えの身だしね。まあ、淡麗な手打ちそばを味わうことこそ、そばっ喰いの本懐だと考え直す。


天ぷらは、海老、穴子から選べるうえ、せいろ、かけの2択もある。うーん、オナカが四つ欲しいな。しばらく食べていない、穴子✖️かけで決まり。


穴子は、私の主戦場である、立ち食いや街そばではあまり扱いがない。ウナギほど脂が強くなく、淡麗で締まった身を思い出して早くもツバを飲む。


まずばシシトウをそのまま。ほろ苦さこそ食事へのプレリュード。ナス天にはツユを吸わせて、トロトロをハフハフと楽しむ。これはしあわせ。


ここで、そばをズズッと。繊細なそば切りに、ダシが絶妙なツユ、アクセントの香り高いユズ。熱いところをやせ我慢して一気にすする。美味しい。


お待ちかねの穴子を食べれば、カリッ、ホクッ。穴子は、脂の乗っているのは太い頭のほうだけど、身がしまっているのはよく動く尻尾のほうとか。


ついウナギと比べちゃうけど、さっぱりしつつも旨みが感じられますね。これはやはり、油の強いフライではなく、天ぷらが似合うわけだな。


私が食べ終えてなお、ヤンエグはまだ蕎麦前を楽しみつつ、仮想通貨について熱く語っている。〆にちゃんとそばを食べようね、と余計なことを思う。


ごちそうさまでした。