団塊ジュニアにとって、イカ天といえば「いかすバンド天国」である。数々のミュージックスターを生み出した深夜番組で、相原勇の最盛期としても知られる。
当時高校生だっだっけな。FLYING KIDS、BEGINなどはいまや大御所かねぇ。個人的にはJITTERIN'JINN、たまが好きだったな。何もかも懐かしい。
で、いか天そば。いか天という単語を実物よりも先に上記番組で知ったくらいで、一般家庭での天ぷらにはあまり出てこないけど、立ちそば界では大御所です。
さて、壁に居並ぶメニューをみれば、いか天もちくわ天も同じお値段で悩ましい。オジサンの懐具合なら両方トッピングできるけど、胃のほうがついていかない。
で、なんとなく五十音順でいか天を選ぶ。なす天、さつまいも天、春菊天など魅力的だけども、すべて五十音順の前に破れ去ってゆく。強いな、いか天。
こちらは、茹で置きそばを温め直す方式なので、提供まで実に早い。おかあさんの見事な手さばきに見惚れるうちに到着。七味を振って、まずはツユをごくり。
ダシの味もするけど、しょうゆの味しっかり効いた味わいは、ハッキリいって好みです。やわらかめのそばをすすれば、塩分が舌と 心を満たしてくれます。
お楽しみのいか天は、しっとりした衣がツユを吸い、ガブリかじればサクサクと歯切れがよい。幸せゲージがみるみる上がるのが自分でわかります。
店員さんは、おにぎりの持ち帰り客の応対もあり、日曜日とは思えない賑わい。ズルズル食べながら「相原勇も五十音順ではかなり強者だな」などと思う。
ごちそうさまでした。