朧月夜。むかし音楽の授業で習った記憶はある。ホニャララ〜おぼ〜ろづきよ〜♩ だよね。何というか、花鳥風月を愛でていた明治期の風景がうかびます。
滝廉太郎だっけ、と調べたら岡野貞一らしい。誰だそれって思ったけど、春の小川、故郷などメジャーどころの作曲家でした。詰め込み教育の限界を感じます。
さて、おぼろ月見を名乗るからには、単なる月見うどんとは違うんだろう。Wikiで滝やら岡野やらをを調べているうちに、やってきました月見うどん。
黄身を月に、白身を雲に見立てるのは想定通り。青菜や生海苔の緑が草木なのかな。うどんをすすれば、ツルツル、シコシコで、はんなりしたダシに合う。
チラリと七味をかけ、白身や生海苔と絡めながらうどんをすする。途中で黄身を割れば、トロリと旨味が広がり、ダシ全体が薄い黄色に。
なるほど、これで丼ぶりそのものがおぼろ月になったのだ、と納得する。暑くなってきたけど、エアコンに負けないよう、お腹を温めるのも大事ですよね。
ごちそうさまでした。