今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 425)大粒カキフライ定食


定食屋さんの看板に、カキフライの文字を見つける。あれ、今はカキ、大丈夫な季節だっけ。冷凍かな、それとも岩ガキかな、季節はずれのプレゼントに喜ぶ。


カキは英語でRのつく月に食べろとの格言があり、裏を返せば5〜8月は自重しろとのこと。花見過ぎたらカキ食うなともいうし、古の忠告は疎かにできまい。


とはいえ、現にこうして出している店があるのだから、21世紀の科学技術を信頼して注文する。すると、思った以上に大粒なひと皿にウキウキが止まらない。


ソースをかけてガブリとかじりつけば、揚げたての魔法がかけられたカキフライは旨みの爆弾である。口の中に潮を弾けさせ、すかさずご飯をかきこんじゃう。


冷凍か、岩ガキか。バカ舌なので判別不能ですが、おいしいは正義、もはやどちらでもいい。ふわふわの身、苦みのキモ、クニクニのヒモが鼎立する。


ふだんのカキならば、これらを三位一体で楽しめますが、大粒ゆえにひと口ごとに各部位の個性が際立つ。これは新しい体験だな、とオカズヂカラに感謝する。


味噌汁を飲み、香の物をつまみ、レタスを食む。残るフライと白米の残量を按配しつつ、おいしく完食。ヘルシーかつ滋養が豊富なカキ、嬉しい限りです。


ごちそうさまでした。