今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 443)海苔幕の内弁当


〇〇先生のマンガが読めるのはジャンプだけ! とは有名なフレーズですが、海苔を消化できるのは日本人だけ! というと途端に胡散臭くなります。


ネットを検索すると、焼き海苔はさておき生海苔はどうもそうらしい。そうだよね、世界で広く寿司が受け入れられてるんだから、焼き海苔は消化できるよね。


漆黒の海苔は食欲をそそられないのか、裏巻きにして彩りを添えたのが、カリフォルニアロールとか。でも、海苔弁の黒は、その下に何があるかワクワクする。


付属のソースを白身に垂らし、醤油はあえて海苔にかける。箸で穴をあけると、そこからしみ込むのがいとをかし。何はなくとも、まずは海苔ご飯から。


海苔の下には、当然のようにベストパートナー、おかかがいます。焼き海苔も醤油で活性化されたのか、海にいた頃を思い出したかのように、旨みが増します。


冷たい白米は甘みがわかりやすく、適度な塩っけ、おかかの風味、海苔の香りが渾然一体で口腔鼻腔を楽しませてくれます。さて、オカズにとりかかろう。


ウインナー、シウマイ、竹輪天、白身フライ、卵焼き。漆黒の海苔と対照的な華やかさで、ごはんが進みます。途中、味噌汁で間をとりつつ、ただただ幸せ。


ごちそうさまでした。