今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 738)冷やし中華


冷やし中華はご存じのとおり季節商品である。店側は「はじめました」と高らかに歌い、客側は「それならひとつ」と冷やし始めを決意する、初夏の年中行事。


札幌味噌ラーメンがおいしいこちら。アツアツがはいつもなら嬉しいけど、さすがに夏場は食指が動かず、チャーハンを目当てに訪問する。おや、冷やし中華


去年もあったかな、それとも見逃していたかな。ともあれ、ここであったが百年目、こちらの味は信頼がおけるので、冷やし中華も間違いないだろう。


大盛サービスを辞退して、午後ののんびりしたNHKを眺めつつ到着を待つ。やがて厨房からチャッチャと水切り音が聴こえ、胃がウォームアップを始める。



おや、具材は別盛りなのか。ちまちまと盛り付けするのも、イベント感があって楽しいな。ゆで卵はラーメンの流用だね。錦糸卵でなくとも全く構いません。


まずは、麺をひと筋。まずは酢のツンとした香りが鼻を抜け、ごま油の風味を楽しむうちに、麺がツルツルと喉越しよく駆け抜けてゆく。うーん、百点満点。


サッパリの醤油味が嬉しいね。具材はラーメンの流用が多くて、いかにも「ウチはラーメン屋ですんで、あくまで余芸ですよ」感があるのがいい。


コーンをひと粒ずつ噛んでゆく。味噌ラーメンならば底に沈んでしまうけど、冷やし中華ならば食べやすい。それにしても、エアコンの風が直撃だな、ココ。


冷やし中華で身体のなかから涼み、エアコンで外から冷やされ、あっという間に涼しくなりました。さて、これから炎天下を歩いて職場に帰らねば。


ごちそうさまでした。