空調のききすぎた部屋に飼い慣らされ、なんだか気だるい。贅沢を言っている自覚はあるけど、カラダが芯から冷えている、マッチ売りの少女状態です。
こんなときはあったかい汁物、それも胃にやさしいうどんにしよう。あえて、鍋焼きとか、あんかけとか、胃の滞留時間が長そうなのがいいや。
で、玉子たっぷりあんかけうどん。海苔と玉子のコントラストが美しい。黄色と黒は勇気の印♩とはバブル時代の歌ですが、24時間戦える気がしてきます。
まずは、お出汁をそろそろと。アツアツながらもダシのきいたツユ、白身のつるんとした喉越し、固まりつつある黄身の旨み。五臓六腑にしみわたります。
勢いよくすするには熱すぎるので、サジにミニうどんをつくりつつ食べてゆく。ゴムまりのように弾力のある麺は、喉越しもよく、ひたすらおいしい。
そういえば、先ほどのリゲインのテーマを歌っていた牛若丸三郎太こと、時任三郎の息子さんは「勇気」くんとか。自らのヒット曲から名づけるとは。
海苔の香りに食欲が追い立てられ、ひたすら箸を動かす。ワカメがクキクキと歯切れよく、じんわりと汗をかく。汗腺を開いてこそ夏。炎天下へと戻ってゆく。
ごちそうさまでした。