今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 462)マグロ丼

 

ブランド牛には産地の名前が堂々と冠される。神戸、松阪、近江など西日本がまず浮かぶのは、牛食文化の地域だからかな。ともあれ、土地と不可分である。

 

一方、ブランド米の名付はさまざま。ミルキークイーン、青天の霹靂など、どこ産だかわからない。あきたこまちコシヒカリのような地名付は少数派である。

 

では、魚はどうだろう。下関のふぐ、気仙沼のさんま、高知のかつおなど、どうやら海域&水揚げ港がからんでいるようです。なるほど、わかりやすい。

 

しかし、マグロのような遠洋漁業の魚はどうだろう。大間、三崎などブランドはあるけど、本マグロ、キハダ、ビンチョウなど種類だっていろいろあるわけで。

 

で、マグロ丼。メニュー黒板に何も情報が付加されていないことから、いわゆるブランド魚ではないし、高級な本マグロでもないのだろう。それもまた、潔し。

 

到着した丼ぶりを見るに、ひと切れが小さいのでワサビ醤油をザッとかけてしまう。ごはんとともにマグロをいただけば、ねっとりとして、言うことなし。

 

ワサビは少量だと油断したけど思った以上にきくので、ごはんがやたらススム。敷き詰められた海苔、アクセントの水菜とも、美しく調和していますね。

 

正直いって、何マグロを食べているのかまったくわかりませんが、おいしいので無問題。産地偽装とか悪意がなければ、何を出されても受け入れる幸せ舌です。

 

食後にお茶をすすりつつ調べると、色合い的にはどうやらメバチマグロを食べたらしい。なるほど〜と思いつつ、おいしかった記憶だけが残りました。

 

ごちそうさまでした。