今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 771)雲呑麺

 

そういえば、外食でワンタンを頼んだことがない。ひとりで食べるには、なんとなく主食がないような気がするし、シェアするならば水餃子を頼んでしまう。

 

せいぜい、ワンタン麺である。それならば麺が主食になるし、十分に腹くちくなる。ワンタン麺が有名なこちら、来店したからには「雲呑麺」にするかな。

 

ワンタンは3つか5つから選べるのか、などとメニューをみていると「雲呑」単品を発見。ワンタン8つはかなりのボリュームだけど、味が単調になるなぁ。

 

結局は、いつも通りにワンタン麺。無難だけど、ベストの選択です。カウンター席は厨房の熱気が伝わってきて、汗をかきつつ到着を待てば、程なく到着。

 

まずスープをひと口。ダシは淡麗だけど、少し塩っぱめで、細麺がからむとよい塩梅。青ネギがショリショリと歯ごたえよく、ツルツルすすれば額に汗。

 

ワンタンはまさに雲を呑むような舌触り。まあ、実際に雲海の中へ入ったところで、たんなる霧の中で雲呑って感じではないけどさ。ともあれ、トゥルトゥル。

 

唇をヤケドしそうになりつつ、ワンタンを咀嚼すれば、肉の旨みが詰まった餡が適度に塩っぱく、オカズヂカラ満点。なるほど雲呑&ライスは十分にアリだな。

 

コキコキのメンマ、脂がトロトロの叉焼、すべてがFになる。そう、 FATになるべくつくられた絶品。箸が止まらない、汗も止まらない。水を飲んでひと息。

 

淡麗なスープゆえコショウをふれば刺激が心地よく、辛子味噌を加えれば、別物のように味が締まる。汗の噴出はグイッと加速するけど、かえって清々しい。

 

熱い、うまい、暑いを繰り返し、ふうふうズルズルと完食する。店を出ると秋の風が吹いており、火照ったオデコをやさしく撫でてくれる。

 

ごちそうさまでした。