ピザとピッツァはどう違うのか。端的にいうと、ピッツァはもともとイタリアの料理で、こぢんまりとして一人で食べられるくらいの大きさらしい。
対するピザは、アメリカに渡ったイタリア移民が持ち込んだ、大判で皆でシェアして食べるボリュームのあるもの。いかにもアメリカナイズドされてます。
例えるなら、大阪と広島のお好み焼きくらい違う。あるいはローカライズという意味では、中国の麺料理と、日本のラーメンくらい違う。とにかく別物らしい。
で、こちらはじめて入るレストランで、カウンターに案内される。日替わりランチは黒板をご覧ください、とあるけど黒板が見当たらない。まあ、いいや。
ランチは、パスタ、ピッツァ、ライスプレートの3種類。皆んなパスタを食べているから、天邪鬼ではないけど、なんとなくピッツァを選んでしまう。
すぐにミニサラダが来て、カップのコンソメスープもやって来る。サラダを食べ終えて、ふと振り返れば黒板を発見、日替わりはシーフードピッツァらしい。
スープでお腹を温めつつ、焼き上がりを待つ。玉ねぎが甘〜く煮えてておいしいや。待つこと10分あまり、小さめのホールケーキ大のピッツァのお目見えです。
ピザカッターで六等分する。「ケーキを切れない非行少年たち」がベストセラーになったけど、このオジサンは手先が不器用で六等分できません。残念です。
みたところ生地は薄く、ピザーラでいうところのイタリアンではなく、クリスピーですね。ともあれ、食べてみると、香ばしくて、うす焼きせんべいみたい。
フレッシュなトマトソースの酸味、はじけるエビの食感、旨みをかもしだすアサリなど、実にボーノ。イタリアのピッツァなので、タバスコは付いてきません。
タバスコはついかけすぎるから、繊細なシーフードの味がわからなくなるもんな。と思っていたら、向こうのテーブル席からタバスコが足りないとの声が。
…和洋折衷ならぬ亜伊折衷か。まあ、私が知ったときには、ピッツァではなくピザだったわけで、カリフォルニアロールから寿司好きになったようなもんだしな。
ともあれ、サクサク、モムモムと食べてゆき、腹六分目くらいで食べ終えてしまう。あと1枚いけるけど、水とコーヒーを飲んでお腹をふくらせる。
ごちそうさまでした。