エスニックというとアジア系の料理を思い浮かべる。語義からすると、民族的、異国風な事柄すべてがエスニックだけど、なんとなく亜熱帯付近を想像する。
で、本日はタイ&ミャンマー料理店。私が思うエスニックの中核ともいえる地域ですが、両国は一括りにして店が出せるほど文化的に近いのだろうか。
考えてみれば印僑のカレー屋さんでは、ベトナム、タイ、スリランカあたりの料理も出しているし、店側も日本人のフワッとした需要に応えただけなのかな。
仮に自分が異国で日本料理店を出すとしたら、キムチとか、餃子とか出すだろうし、お互い様(?)かな。ともあれ、メニューとニラメッコする。
グリーンカレー、トムヤムラーメン、ガパオはわかるけど、カオマン、ガイヤーン、パッタイになるととんと想像がつかない。ジオンのモビルスーツみたいだ。
ともあれ、好奇心の赴くまま、何も調べずにパッタイを選ぶ。同じアジア人だし、舌は合うはずだよね。で、頼んだあとに調べると、米麺の焼きそばとか。
ケンミンの焼きビーフンみたいなものかと納得して待てば、さすがエスニック、彩りが鮮やかなひと皿が到着する。マスクを外すと、不思議な香りがする。
干しエビのピンクがキレイだな、と思いつつスルスル食べると、やや甘く、そのあとにほんのり辛い。いかにも異国の香辛料といった風味が全体をかざります。
もやしはほぼ生だけど、麺がベッタリしているので、かえってサクサクとアクセントになる。そして、生エビもプリプリと弾け、心地よいかみごたえ。
色が同化して気づかなかったけど、どこかにいるナッツがコリコリと爪痕を残す。半分食べたところで、添えてあるレモンに気づき、搾れば風味が変わる。
なるほど、似たような米粉麺だけど、ケンミンとはかなり違うな。所変われば品変わる、とはまさにこういうことだな。関西も十分にエスニックだけどね。
ごちそうさまでした。