タヌキが月見をするから、証城寺。タヌキそばにたまごをトッピングするのですが、ツユを吸った揚げ玉が、半熟の黄身に絡むとえも言われぬおいしさです。
あらかじめ「たぬき玉子」をメニュー化した店もあるくらいで、その相性のよさはお墨付き。店のメニューにはないけど、心のなかで「証城寺」とつぶやく。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/03/21/070000
実際は「タヌキそばに、玉子」と頼むわけですが、いつの日か証城寺そばの名が人口に膾炙する日を願い、ブログで訴え続けます。證誠寺とも書くらしいけど。
ともあれ、寒い朝に立ち寄るそば屋は格別です。恭しく丼ぶりを受け取り、まずは熱々のツユとともに玉子の白身をツルリ。まろやかで、おいしい。
先に白身を食べるとツユは濁らないし、拡散する前に白身を食べ切れるのが嬉しい。お次は口で箸を割ってそばをズルズルすする。朝イチなのでピンとしてる。
立ち食いそばならではの茹で置きだけど、なんら不満はない。なんなら、この少しざらついた舌触りがスキ。七味をふって、ズルズルの勢いを加速してゆく。
すると、北陸のボタ雪のように丼ぶりに積もった揚げ玉が、自然と口に吸い込まれ、油が唇をテラテラに濡らす。半分ほど食べたところで、黄身をひと突き。
少し熱が入って活性化された黄身のコクがそばとからんで、これまたおいしい。濃厚なそばボナーラを楽しんで、ツユは飲まずに丼ぶりをカウンターに戻す。
塩分を気にして、涙ながらにツユを我慢したわけですが、その甲斐あって最近使っている「あすけん」というアプリで、栄養バランスが高評価される。
理想の朝食だな、証城寺そば。
ごちそうさまでした。