今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 488)カキの天ぷら定食

 

 

揚げ物は、加齢とともにキツくなる。アラフィフともなると、よほどの健啖家でないかぎり油物ばかり食べられない。ここぞ、というときに食べるのだ。

 

今日がその「ここぞ」なのかはわかりませんが、定食屋の日替わりメニューからカキの天ぷらを選ぶ。フライでなくて、あえて天ぷらなのに惹かれました。

 

なんだろう。熱を通すのだから、フライでもよさそうなもんだけど、産地や時期によって旨みや水分量が違うので、天ぷら向きとかあるのかもしれないな。

 

エビや白身魚はどちらにも調理されますよね。淡白な旨みを味わうには天ぷら、脂のりを楽しむならフライって感じの使い分けでしょうか。ともあれ、楽しみ。

 

やってきた天ぷらは、外套膜や白い身が透けて見えます。茶色い衣に包まれるので、天地無用とはいかないですよね。天つゆにドップリ漬けて、ひと口ガブリ。

 

黒い外套膜はホタテなら貝ひも。独特の歯ごたえで、ずっと噛んでいられます。天つゆに針生姜がきいており、オカズヂカラはフライ&ソースに劣りません。

 

お次はプリプリの身をパクリ。潮の香りがして、これまたおいしい。フライはビールが似合うけど、天ぷらは冷や酒が似合いそう。ニコニコと食べすすむ。

 

途中、ナッパや味噌汁をはさむものの、基本的にはカキの旨みと天つゆのダシを味わうのみ。アラフィフの胃にもやさしい、ヘルシーなランチでした。

 

ごちそうさまでした。