今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 829)ラーメン in 第一旭

 

関西のダシは昆布がメインで、薄口醤油を用いるので、うどんのツユも色味が薄い。良し悪しではなく、漆黒の関東のツユとは方向性が異なっていて面白い。

 

ところが、キングオブ上方、京都のラーメンがはんなりとはほど遠いのが、実に興味深い。関東にも支店を出すような店は、どれもインパクト絶大です。

 

天下一品の鶏白湯のこってり系、ますたにの背脂チャッチャ系、そして第一旭の濃色醤油系など。盆地の気候が育んだのか、負けず劣らず個性派ぞろいである。

 

で、そんな京都ラーメンの第一旭。何年か前に新宿店を出したけど、続いてラーメン激戦区神保町にも出店している。いつも混んでるけど、今日はすいてるな。

 

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/09/23/070400

 

チャンスは最大限にいかすのが私の主義なので、店前の食券機とニラメッコ。中途半端な時間なので晩ごはんに影響が出ないように、基本のラーメンにしよう。

 

やってきたのは、茶色いチャーシューと緑の九条ネギの対比が美しいひと品。これでチャーシュー麺ではないなんて、うれしいネーミング詐欺ですね。

 

黒いスープを飲めば、豚骨の旨みと醤油の塩味ががっぷり四つ。喜多方ラーメンをよりワイルド側に寄せたような味わいは、京都人の心の闇を表しているのか?

 

んなわけない、とひとりツッコミをしつつ、麺をスルスルと食べる。このスープは中太ストレート麺は一緒に味わってこそちょうどよい塩梅となる。おいしい。

 

チャーシューはオカズヂカラの強さを示威し、九条ネギが食感に変化をつけて、すべてが調和しているんだな。卓上のニンニクは自重して、コショウを少々。

 

塩分が気になるお年頃なのに、おいしさという正義に打ちのめされ、キレイに完食しちゃう。なみなみ残るスープに後ろ髪ひかれつつ、グラスの水で代償する。

 

ごちそうさまでした。