東大寺のお水取りも終わり、彼岸も過ぎればいよいよ春本番。毎朝スーツの下に着込んでいたヒートテックを仕舞い込み、脚が頼りなくスースーするのも風物詩です。
冬は脂ののった魚がおいしかったけど、春は春で野菜がおいしくなる。四季折々の自然の恵みに感謝しつつ、思わず歩みがはやくなると、通勤で汗ばむようになる。
そろそろ朝そばも冷やしの食べ頃ですね。ざる、もりならば通年食べられるけど、冷たいツユで食べる冷やしは、店によっては季節商品なので、頼れる箱根そばへと。
年がら年中冷やしが食べられるのは、さすがチェーン店。食券に「冷」とあるのに「冷やしでよろしいですか」と確認されるのは、まだ肌寒さもあるからでしょう。
箱そばの朝そばは、揚げ玉、お揚げ、ワカメとお得なジェットストリームアタック。久しぶりの冷やしそばに目尻を下げつつ、器を傾けてツユにワサビをといてゆく。
適当に箸を差し込み、ズズっとそばを吸い上げる。冷やしは遠慮がなくていいね。サクサクした揚げ玉と冷たいそばの喉越しが心地よく、無事に冬を越したなぁと思う。
朝イチのワカメはザクザクした歯ごたえでツユとよくからむ。半裁のお揚げは甘く煮つけてありワサビと好相性です。やがて揚げ玉がツユに溶けて、油っけをもたらす。
ツユに漬け込んでおいた薬味ネギが少しクタッとしたところで、そばとともに一気呵成にやっつける。冷涼でいてしっかりボリュームのある冷やしそば、解禁です。
ごちそうさまでした。