花粉症ではないので、この季節の散歩はひたすら気分がよい。特に、あさイチで人どおりも少ないところを闊歩するのはさらなり。駅前に着いたところで、お腹がすく。
とはいえ、コロナ禍の影響か、営業開始時間が遅くなった店が多い。選択肢が少ないのはさみしいけど、本命の立ち食いそば屋は絶賛営業中なので、散歩がはかどる。
各種メニューがあるけど、ここは贅沢に通常メニューの最高峰えび天そばにしよう。なんのお祝いでもないけど、気分のよさの勢いそのままに、530円を準備する。
店のお姉さんの手際のよさを横目に、壁をながめれば「半そばとおにぎり2個」のセットをみつける。ぜったい今度食べようと誓いつつ、水を汲んで呼び出しを待つ。
とかいう間に到着。熱くて、ダシが濃いめのツユをゴクリ、安定しておいしいゾ。何よりお腹が温まるのがいいね。湯がき直したばかりのそばは、アツアツで嬉しい。
さて、えび天。ふわふわの衣は意外と剥がれ落ちない。姿勢よくピンとしたえびをガブリ。当たり前のようにプリプリで、さすが最高価格帯。おいしいというほかない。
カイワレのほろ苦さをアクセントにそばをすすり込み、途中七味で刺激を加えつつ食べてゆく。やがて堅牢だった衣も剥がれ落ち、たぬきそばっぽさも堪能できる。
さて、いよいよエビの尻尾まぎわ。よく動かす箇所だけあり、弾力が増している気がする。尻尾もガリガリと噛み砕いて食べてしまえ。ああ、丼ぶり1杯でシアワセだ。
ごちそうさまでした。