冷やしそばの汁は3種に大分類されるという独自研究。ゴクゴク飲めるダシ系、濃いめ・塩っぱめのツユ系、酸味がきいた冷やし中華系。みんなちがって、みんないい。
コロナ禍の影響もあり、わが愛する町そば屋の数々が、世代交代がかなわずノレンを下ろす昨今。個性派の冷やし汁も少なくなったのが寂しいけど、本日はめとろ庵。
チェーン店によっては通年冷やしを出してくれますが、初物の食べ頃は暦のうえの初夏あたり。3月に箱根そばで今年の冷やし始めを食べたけど、やはり少し早かった。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/03/25/000000
さて、めとろ庵の冷やしそば。かき揚げ、たぬき、きつねとありますが、珍しくかき揚げが10円安い。よくみると、たぬき、きつねは錦糸卵が添えられていますね。
しばし悩んで、一番好きな冷やしたぬきを選ぶ。ツユでふやけた揚げ玉をサラサラ流し込むのがたまらんのですよ。盛りつけをみると、たぬき率の高さにニンマリです。
器を傾けワサビを半分ほど溶いて、刻みネギはツユに漬け込む。そばをすすれば、立ち食いとはいえ朝イチで角が立っており、やや濃いめ、ツユ系の汁がよくからむ。
きつねそばはお揚げを食べるぞ、といつ決意の瞬間があるけど、たぬきそばはなんとなく揚げ玉がそばについてくる。サクサクのスナック感覚の揚げ玉は食べて楽しい。
錦糸卵もしっとりおいしく、漬け込んでおいたネギも、後半戦で味がしみて食べごろとなる。最後に、器に残った揚げ玉にチラリと七味をふって一気呵成にやっつける。
ごちそうさまでした。