今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 913)桜エビかき揚げそば

 

 

通勤動線を重視している。交通トラブルでもなければ、いつもの時間、いつもの車両に乗って移動して、その日のお腹具合によって、いつもの店から選んで立ち寄る。

 

朝のルーチンはその日1日の調子に関わる気がして、わざわざ崩すことはない。よさそうな店の情報が入っても、開店まで待ったり、途中下車してまでは立ち寄らない。

 

で、こちらは通勤動線の最短からは外れますが、数分なので誤差範囲内。7時開店のはずですが、たまに開いていないことがある。ワンオペだから致し方ないですかね。

 

もし開いていなかったらどこに行こう、などと心の保険をかけつつ訪ねれば、まさにシャッターが上げられている最中。ギャンブルに打ち勝ち、一番客の誉れを得る。

 

久しぶりなので、季節的にも桜エビかき揚げそばをチョイス。開店早々に仕込まれるので、当然にそばは茹でたて、かき揚げは揚げたてがやってくる。ウキウキですわ。

 

ダシと揚げ油の香りに包まれ、待ち時間もまったく苦にならない。5分ほどして見目麗しきかき揚げそばとご対面。いざ鎌倉、とばかりに箸を割り、七味を振りかける。

 

揚げたてのかき揚げを持ち上げ、ツユのしみていない辺りをガブリと食べる。熱いのは予想通りで、香ばしさとサクサクを楽しんだのち、桜エビの風味がやってくる。

 

褒め言葉として「実写版かっぱえびせん」と言えようか。軽い食感とエビの香り、やめられないとまらない味わいは、正にかき揚げの王道。玉ねぎの甘みもたまらない。

 

ハフハフと熱を逃しつつかき揚げを堪能して、挽きぐるみの田舎そばをすする。そば殻の野趣あふれる香りと、カエシ濃いめのツユが、相乗効果で食欲を加速します。

 

これがワンコイン未満で食べられるなら、人生は上々だ。食べているうちにかき揚げがほどけて玉ねぎの花びらが丼ぶりに散らばるのもいとをかし。風流な朝食です。

 

エネルギーは真っ当にチャージできたし、心の満足も得られたし、今日はいい働きができる(気がする)。一年の計は元旦にあり、一日の計は朝食にあり。いい朝です。

 

ごちそうさまでした。