今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 81)ソース焼きそば+目玉焼き

f:id:socius_lover:20190415122501j:plain


男子たるもの、ソースの焦げる匂いには、かけ値なしで食欲が湧いてくる。


原始の衝動を突き動かされる、条件反射のような、否応なしの魂の反応。ホントにソースって植物性由来でできてるのかね、と疑いたくなる旨味。


そいつが鉄板でジュージューいってるなんて、ご無体な。考えるだけで口じゅうに唾があふれます。


さて、ソース味の料理は数あれど、お好み焼き、たこ焼き、イカ焼きなどを抑え、やはり、焼きそばが横綱ではないでしょうか。


シチュエーションとしては祭りの屋台で買って食べるのなんてのが一番いい。


野菜はキャベツのみ、ブタ肉はたまにみつかる程度で、彩りに紅ショウガが添えられてるヤツ。


そのほか、河原でのバーベキュー、オヤツとしての焼きそばパン、夜更かししたときのペヤング。どれも素敵で、焼きそばの優秀さが窺えます。


そんな焼きそばに目玉焼きと無料のマヨネーズをトッピング。熱々の鉄板に担がれてやってきました。ひえ〜夢のようだ。


それにしてもハンバーグや中華丼なんかにのせられた目玉焼きはどうしてこうもおいしいのか。


濃いめの味つけを中和しつつ、自らの味を主張する手練れっぷり。当然、焼きそばにも合う、合う。


半熟のうちに黄身を割って、いざ食べ始める。熱い、うまい、熱い。淡白な白身もソースをまとうと俄然おいしくなるのも不思議。


ここで改めて気づくのは、焼きそばはいざ食べ始めると実は単調であること。ひたすらにソース味。


キャベツも、もやしも、ブタ肉も、すべてを上書き保存するソースの力強さたるや。


いろどりの紅ショウガがアクセントですが、基本的に香ばしく焦げたソースの勢いを借りてひたすらに箸をすすめる。茶色くニクイあんちくしょう、ひたすらに旨し。


熱さもご馳走のうち、ふうふう言いながら、途中で水を飲んで、あっという間に完食。やはり、おいしいな。でもノドが乾くな。


紙ナプキンで丹念に口元のソースをぬぐう。なんだよ、食べ終えた瞬間から、また、食べたくなるよな。


そうか、デートのあとは会う前よりなぜさみしいのって、渡辺美里が歌ってたのと似てるんだな、このソース愛。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 80)肉うどん(中)

f:id:socius_lover:20190415122243j:plain


讃岐うどんが巷間を賑わせて久しい。はなまるうどん丸亀製麺のようなチェーン店を旗頭に、一大麺勢力となっている。


喉ごしのよいモチモチの麺を、いりこだしや生醤油でつるりと食べる。お好みで玉子や天ぷらをトッピングして、腹具合に合わせられ、なんとも理にかなってる。


香川では朝から製麺所や個人経営の店に行列ができ、客が麺をゆがくだけでは飽き足らず、畑からネギを収穫して薬味をつくるセルフ店もあるとか。


本当なのだろうか。ステレオタイプに話を盛っているんじゃないのか。さすがの名古屋人だって味噌ばかり舐めていない。


でも、大阪人はたこ焼きばかり食べてるかもしれないな。うん、じゃあホントなのかな。


ともあれ、観光立県のイメージ先行といった印象。いつかぜひ現地へ行ってフィールドワークをしてみたいものです。


さて、肝心の肉うどん。


茹で上げられたホカホカ麺に肉がのせられるひと品。腹具合と相談のすえ、大中小の中を選択。厨房の湯気にあてられ、モチモチへの期待感が止まりません。


道すがら居並ぶ天ぷらの誘惑に耐え、レジへ向かう。お肉がなければ、ちくわ天とかのせたいとこだけどネ。


レジで会計を済ませ、ネギとおろし生姜をお好みで入れる。そして壁につけられた蛇口からダシをお好みで注ぐ。なんだこれ、楽しい。


ダシはなみなみと、うどんをゆったり泳がせるほどがいいな。でも飲み干せない量も意地汚いかな。


澄んだ黄金色のダシを巡るアラフィフの小さな葛藤、ええい、ままよ!  とダバダバ注ぐ。


窓に向かうカウンターを陣取り、いざ箸を割る。まずはダシ、何をおいてもダシ。うん、予想通り魚の旨味をそのまま放つダシ。


そして麺。モチモチしていて、すするというより箸で追い込むように口に入れる。麺よりも白玉に近い弾力、うどん粉の底力が感ぜられます。


肉はほろほろ、ネギは歯ざわりよく、生姜は味に深みを与えます。なんか個々の力が全体を底上げしている一杯ですね。


途中で七味をかけてみると、まあよくきくこと!  それだけ回転の速い店なんだと再認識、いいね讃岐うどん


ダシの熱、生姜の辛味と七味の刺激ですっかり汗ばみました。9割がたダシを飲みほし、おしぼりで額と口をぬぐう。


改めて讃岐へ行きたくなりました。老後の楽しみにすると、その頃にはうどん屋のハシゴができるほど、胃が大きくない気がするな。

… しあわせな悩みだネ。


ごちそうさまでした。




麺喰らう(その 79)かけそば+いなり寿司

f:id:socius_lover:20190426075019j:plain


たまにはシンプルな朝ごはんが食べたい。


米ならば塩握り、トーストならばバターのように、しみじみと朝の胃をいたわってあげたい決意。ほんと、最近は迷惑かけてるし、胃に。


で、かけそば。一杯のかけそば

独り占めだからとくに感動は呼ばないけど、かけそば。清貧にして孤高、侘び寂びの世界の住民、かけそば。


自分の決意に胸がおどるも、指はついついおトクないなりセットを選ぶ。意志の弱いオレめ!  でもよくやった。


さて、かけそば。普段は少なくともたぬきを選ぶので、久しぶりだな。ネギは、具材にカウントされないんだろうか、などと思いつつまずはツユをゴクリ。


甘めのツユがしみる。胃だけではなく、こう、大げさに言えば、なんというか、ただれた人生にしみる。つまりは、おいしいってコト。


途中で七味をかけると、はっきり味が変わる。具材がないからこそわかる繊細な変化。普段は辛味しか感じないけど、風味がよくなるのが認識できる。


そして、おいなりさんをパクリ。甘じょっぱい油揚げに包まれたちょっと酸味のきいたごはん。


ちょうどふた口サイズなのが、おいなりさんの奥ゆかしさ。しばらく咀嚼して、そばツユで流し込む。


あとは心穏やかに、そば、おいなりさん、ツユと食べ進める。かけそばゆえの迷いのなさ、静かな水面、悟りの境地。


食べ終えると、いつも以上の満腹感。ゆっくり食べようと意識したのがよかったのか、胃も喜んでいる気がする。もう、胃液出しすぎるなよ。


ごちそうさまでした。


定食春秋(その 40)自家製餃子

f:id:socius_lover:20190429193557j:plain


餃子をつくろう。


何年かに一度、オリンピックのような頻度で押し寄せる感情。ふだんは面倒で、市販の皮や、なんなら焼くだけの出来合いを買ってくる。それで十分おいしいから。


しかし、餃子は皮からつくると、シロウトでもそれなりにおいしい。不ぞろいだから店で出せるようなものではないけど。


そう、ちょうどおばあちゃんがつくってくれたオハギのような感じ。家庭が出せる味の頂き。


まずはカメリヤ粉 500 グラムに熱湯 350 mL を回しかけ、木べらでざっくりかき混ぜたあと、さわれる温度に冷めたところでこね始める。


ダイニングテーブルにサランラップを貼り付けて、広〜く使うのがコツ。片づけもラクだしね。


こういうときよく耳たぶのかたさにしなさいと書いてあるけど、あれって個人差ないのかね。軟骨だから?  


まあ、いいや。まとまったところで濡れぶきんをかけて寝かせて、そのあいだに餡をつくる。


白菜 分の を軽く湯通しして水っ気を絞る。冷蔵庫の浅漬けも少々。エビ 200 グラム、ニラ 束、これらすべてみじん切り。


あとは豚ひき肉 400 グラムを加え、味の素、醤油、砂糖、塩、コショウを適当にふりかけ、えぐりこむように混ぜる。妻がママ友の中国人に聞いてきたレシピは本場っぽい味。まあ、焼くけどね。


ここで生地を五等分してそれぞれ棒状に伸ばし、厚めの 10 円玉くらいに切り分ける。それを麺棒でまぁ〜るく成形、大人の粘土遊びは楽しい。


ここでようやく餡を皮で包む。大人の砂場遊びは楽しい。ヒダヒダをつけなくとも、打ち立ての生地は水を少しつければ密着するので、ドンドン包んでは並べていく。


ここで打ち粉を忘れると絶望的にくっつくので、バンバン振りかける。皮に包むのは、こう、職人感というか、無心になれて楽しい。


そう、楽しいのだ。楽しさは料理の基本だね〜。


f:id:socius_lover:20190429193621j:plain


フライパンを強火で温め、ごま油をひと回し、餃子を並べる。軽く焦げ目がついたら、餃子の半分くらいまで水を入れて中火にして蓋をする。


水っ気がなくなりチリチリしてきたら、ごま油を上からいま一度回しかけ、細かく揺すぶって蒸気を飛ばして出来上がり。


アツアツをいただくのが吉。まずは何もつけずに。うん、皮がモチモチでおいしい。今日ばかりは餃子が主食、コメはいらない。


酢胡椒、ポン酢、塩だれを用意したけど、そのままが一番おいしい。家族4人、あっという間にフライパン2回分がからっぽに。


デザートは娘らが隣で包んでいた変わり餃子。フルーツ缶、アンコを詰めこみ、オリーブオイルで焼き上げる。


砂糖水を煮詰めたシロップを回しかけ実食。ひたすらに甘いけど、女性陣は大満足。生地の厚いクレープだな。


買い物から実食までの流れ込みで、家族のイベントとしても優秀。欲を言えば、お年頃になりつつある娘らが、いつかどこかで思い出してくれればいいな、と思う。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 78)天ぷらラーメン(あしたば)

f:id:socius_lover:20190518100620j:plain


八王子方面へと出かけたのち、都心へ戻る電車を途中で降りて、駅構内の高幡そばで小腹満たし。


期間限定という天ぷらラーメンのポスターに魅かれ、あしたばラーメンを注文。意外な注文だったのか、し、しばらくお待ちください〜と冷蔵庫を開け、ビニールから中華麺を取り出してました。


明日葉(あしたば)は伊豆大島とか八丈島でとれるらしく、JA のホームページによれば貝原益軒大和本草にも紹介されているとか。急にありがたい感じがする。


地産地消はいいことですよね。小松菜もたしか都内の小松川原産だし、意外とあるよね江戸野菜。


ともあれ、そばではなくあえてラーメンにするあたりに、企業の論理を勘ぐる。


で、やってきたのはポスターよりだいぶ濃いめのツユに、ポスターではわずかだったワカメがたっぷりの一杯。


スープはやや醤油がきいた中華スープ、麺はストレートで系列で出している鳥中華ラーメンと共通だな。コショウをパラパラとかけてみる。


まずはあしたばをガブリ。スープに沈んだフニャフニャ部分と、表面のサクサク部分のコントラストが楽しい。葉も茎も歯ごたえがしっかりとしていて、新鮮なんだろうな。


いかにも青菜ですといった風味で、最近の軟弱な青菜とは一線を画して、しっかりとしたほろ苦さも楽しめますナ。このスープもそうだけど、すき焼きのような濃いめの味つけにも合いそう。


立ち食いそばチェーン(2店舗だけど)なのに、あえてラーメンにした理由はやはり「?」ですが、これはこれでおいしい。スープがしょっぱいので、おいなりを頼めばよかったかな。


食後に高幡不動でも参詣しようかと思うも、小一時間散歩したあとなのでやめとこう。週末の本番はこれからだ。


すいてる各駅停車に乗り込んで、再び都心を目指す。電車で寝過ごさないようにしなきゃね。


ごちそうさまでした。

お散歩大王(山田駅〜狭間駅)

近所の散歩も行き尽くしたので、休日の朝に下り電車に乗り込む。登校中の高校生がチラホラいるけど、すいてる電車は気楽でいいね。

f:id:socius_lover:20190518093456j:plain


どうせなら、絶対に利用しないであろう駅を探して、山田駅をチョイス。山と田、およそ東京とは思えないシンプルな字面が趣深い。


道すがらググったところ、山田のみどころは斎場と牧場のようなので、当たり前だけど牧場を目指す。


電車を降り立ち、文化放送のラジオのあさこを聴きながら歩く。若干電波が弱いけど、中森明菜十戒が、新緑と不似合いで逆に楽しい。


f:id:socius_lover:20190518093539j:plain


電柱の誘導に従えば程なくミルクファームの看板。どことなく、牛舎のにおいもしてきます。ツバメが飛び交うなか、気分よく急坂を下ると、お牛さまが農業機械に追われて逃げ惑っている。


f:id:socius_lover:20190518093741j:plain


せっかくなので新鮮なソフトクリームでもと思ったら、営業時間前だったので断念。そのまま道を進んで北野街道を西へと。


f:id:socius_lover:20190518093938j:plain


するとまた牧場の看板が。さっきのとこだろうか?  でも逆方向だし。おそるべし八王子、どんだけ牧場があるんだろう。


f:id:socius_lover:20190518094031j:plain


しばらく行くと、都心ではあまりみなくなったミニストップがあるので、先ほど諦めたソフトクリームを食べる。白桃味はおいしいけど、店内には月末での閉店のお知らせが。


この道中でもコンビニ居抜きの介護ステーションがあったし、コンビニもスクラップ ビルドなんだな〜としみじみする。食べれる、しゃべれるミニストップ、好きなんだけどな〜。


f:id:socius_lover:20190518094133j:plain


しばらく、街道沿いの植栽を愛でながら街道をあるき、途中で急坂を登るといかにもニュータウンらしい通りに出る。


f:id:socius_lover:20190518094209j:plain


大型スーパーを尻目に汗ばみつつ歩き、狭間駅前に到着。あえて高尾山には向かわず、都心へ戻る電車に乗り込む。


やはり散歩は自然の豊かなところに限る。山を歩くのもいいけど、それは散歩ではなく、登山だしね。


なんというか、別ジャンル。覚悟が違う。散歩は当日ふらりとできるけど、登山は前日から心の準備がいると思う。


いい散歩でした。

定食春秋(その 39)焼き餃子+回鍋肉

f:id:socius_lover:20190416005000j:plain


餃子が食べたい、そんな夜。


カリッと焼かれた皮、野菜と肉の旨味が詰まった餡、それらが織りなすハーモニーを感じたい。


本場中国では水餃子が当たり前とかいわれても、ここは日本だと即反論する。郷に入っては郷に従え、だな。


さて本日はぎょうざの満洲。王将に比べるとマイナーですけど、埼玉や都下民の一部にファンは多い、と思う。


席に着けば、水とともに餃子の小皿が運ばれてくる。まさか餃子を頼まないわけないよね?  という自信の表れ。「3割うまい」の標語はダテじゃない。


タッチパネルで慎重にメニューを選ぶ。餃子は外せないとして、晩酌のアテになるものがいいな。


汁ものはおなかたぷたぷになるので、できれば野菜的なものを〜と悩んでホイコーロをチョイス。うん、ビールによく合う、我ながらいい仕事。


出来上がりまで手持ち無沙汰で、餃子の小皿にコショウをサカサカ入れ、お酢をタラリ。酢コショウをつくる。


醤油を入れないほうが、皮と餡の味がよくわかる気がします。コショウをたっぷり入れるのが、おいしさの秘訣。


ビールを飲みつつ待つこと5分、やってきましたマイ餃子。1つつまんで、まずはそのまま半分サクリ、ハフハフ。これこれ、これが食べたかった。


断面によくしみこませて二口目。くうう、アンタうまいよ、最高だよ。解放された肉汁たちも大喜びだよ。ビールがうまい。


f:id:socius_lover:20190416005110j:plain


ホイコーロも野菜不足解消の強い味方。強めの味噌味がビールをさらに加速する。キャベツの芯近くのゴリゴリに負けない強気な味つけが助かる。


ビールで濃厚な味噌を洗い流して、再び餃子。小麦粉、豚肉、野菜すべて国産というご自慢の餃子。


3つ食べたところで、タレに醤油を足して味変更。うんうん、これもやはりイイね。


あっという間になくなる餃子たち。最後の1つは、お行儀ワルですがホイコーロの味噌ダレをペトリ。


うふふ、あまりのおいしさに、思わず声が出そうになる。オッサン1人でわろてたら不気味なので、すんでのところで踏みとどまりますけど。


野菜はたくさんとったけど、どうも中華を食べると、気が焦る。熱さも味のうちという強迫観念で早食いになるのが反省点。でも大満足。


ごちそうさまでした。