今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 720)ラーメン・中


押さえつけると反発が大きくなる。子育てにも通じるダイエットの禁欲生活。大した努力はしていないけど、それでもパァーッと食べたくなる衝動に駆られる。


さて、昨今の物価高は、生活を直撃している。燃料費の高騰はあらゆる生活物資に影響するし、小麦の値段があがると、パンや麺など食糧にも暗い影を落とす。


で、久しぶりのガッツリラーメン、いわゆる二郎系です。麺の量もさることながら、野菜を任意で増量できるのが嬉しい。とはいえ、いつまで続くのかな。


食券を提出して、水を飲みつつ待つ。ほどなくトッピングを確認されるので「野菜多め、ニンニク少し」にて。野菜マシマシは食べきれないのです。


登場した丼ぶりは、やはり心躍る一杯。スープをひと口飲めば、舌ではなく頭に直接訴えかける味わい。化学調味料バンザイ。グルタミン酸は結局おいしい。


卓上のらーめんだれを野菜に振りかけ、ムシャムシャと食む。もやし9キャベツ1の黄金比です。ゴワゴワの麺は啜れないので曲がったまま口に押し込む。


ああ、シアワセ。安い人間と思うけど、おフランス料理より、身の丈に合う。お酢やカレー粉で味変したり、とろとろの玉子を味わったり。ああ、シアワセ。


もむもむと食べ終えると、やがて丼ぶりにはスープがなみなみ残る。フードロスは嫌だけど、海水よりも塩っぱそうなスープは自重してグラスの水を飲み干す。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 426)ハムカツ定食


ダイエットというのは、不自然な節制を強いるわけで、当然に反動はある。「平日ランチはOLになりきる」ダイエット中だけど、看板のハムカツに負けた。


居酒屋さんのランチタイムは豊富な揚げ物メニューを日替わりにしているようです。普段なら気にかけないけど、よりによってハムカツ、大好きなのよね。


ハムは薄くとも、厚くとも、なんならミルフィーユ風でも構わなくて、ソースをかければツマミにもおかずにもピッタリだと熱愛する。自宅では作らないし。


和食っぽい店だけど、店員さんの出身地の影響か、ランチにはナンカレーもある。セットドリンクのラッシーにひかれたけど、いじましくウーロン茶にする。


壁の居酒屋メニューを眺めると、ハムカツは1個200円。やってきたハムカツ定食にはハムカツが2個で750円。細かい損得はさておき、揚げたてを見つめる。


どうやら分厚いタイプだね。ご飯が丼ぶりメシでないのが、ダイエット中の身としては嬉しい。味噌汁を飲んでから、それぞれに醤油とソースをかける。


カラシではなくマヨネーズつき。まずはソースのほうをガブリ。歯型で見事な上弦の月ができました。揚げたては言うことなしのおいしさで、ご飯がすすむ。


ソース味はビールやハイボールに合いそうだな。比較のために醤油を食べれば、サッパリしていて、焼酎が似合いそう。


もちろん、ご飯のお供としてのオカズヂカラも十二分。1週間頑張ったダイエットが夢まぼろしと消えゆきそうだけど、大満足のランチでした。


人間はダイエットのみに生くるにあらず。

ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 719)にしんそば


鰊。にしん。ニシン。あまり馴染みはないけど、春告魚ともいわれ、かつては北海道でわんさか獲れたらしい。ゴールデンカムイにもそんな話があったな。


産卵期には、押し寄せたオスの精子で海が白くなる「群来(くき)」という現象がみられるとか。地元では新鮮なとこを刺身や塩焼きでおいしく食べるらしい。


ちょっと離れた地方だと、保存食である身欠きにしんの印象が強い。カツオブシみたいな形で、甘く煮つけていただく。金沢だと糠漬けのこんかにしんもある。


あとは京都名物にしんそば。盆地だから鯖やにしんなど保存食をうまく取り扱いますね。さて、久しぶりのにしんそば、ブログをみれば他店だけど1年半ぶり。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/12/19/070900


漫画「それでも町は廻っている」ではミシンそばと勘違いした思い出話が出てきますね。甘くて、フワッとした香り。楽しみで、ツバが出てきました。


やってきたにしんそば。にしんは主役なのにいぶし銀の輝きを放つ。箸を入れるとホコッと身離れよく、食べればキュムキュムした歯ごたえが楽しい。


絶妙に甘く炊けていて、旨みが溶け出したツユがやさしい味となる。細くて繊細なそばは、にしんの重みに沈んでいる。そおっと持ち上げて、スルスルすする。


菜っ葉をつまみ、七味をひと振り。にしんをつまんでは、そばをいただく。夜ならばぬる燗が似合う、贅沢な味わい。お仕舞いに、ツユをごくりとふた口。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 425)大粒カキフライ定食


定食屋さんの看板に、カキフライの文字を見つける。あれ、今はカキ、大丈夫な季節だっけ。冷凍かな、それとも岩ガキかな、季節はずれのプレゼントに喜ぶ。


カキは英語でRのつく月に食べろとの格言があり、裏を返せば5〜8月は自重しろとのこと。花見過ぎたらカキ食うなともいうし、古の忠告は疎かにできまい。


とはいえ、現にこうして出している店があるのだから、21世紀の科学技術を信頼して注文する。すると、思った以上に大粒なひと皿にウキウキが止まらない。


ソースをかけてガブリとかじりつけば、揚げたての魔法がかけられたカキフライは旨みの爆弾である。口の中に潮を弾けさせ、すかさずご飯をかきこんじゃう。


冷凍か、岩ガキか。バカ舌なので判別不能ですが、おいしいは正義、もはやどちらでもいい。ふわふわの身、苦みのキモ、クニクニのヒモが鼎立する。


ふだんのカキならば、これらを三位一体で楽しめますが、大粒ゆえにひと口ごとに各部位の個性が際立つ。これは新しい体験だな、とオカズヂカラに感謝する。


味噌汁を飲み、香の物をつまみ、レタスを食む。残るフライと白米の残量を按配しつつ、おいしく完食。ヘルシーかつ滋養が豊富なカキ、嬉しい限りです。


ごちそうさまでした。

定食春秋(その 424)ソーセージエッグ定食 in 松のや


ダイエット中だし、平日は気が張っているのか朝ごはんを抜いてもさほど空腹感を覚えない。でも、週末に朝から出かけると、時に猛烈にお腹がすいてくる。


こういうときチェーン店はありがたい。朝早くからあいているうえに、お値打ちなモーニングを出してくれるので、一も二もなく利用する。本日は、松のやだ。


言わずと知れた「松屋」のトンカツ部門ですが、さまざまな揚げ物を取り扱う。朝定食はさすがに揚げ物以外もあるけど、来たからには食べておきたい。


さて、選んだのは松屋にも通じるソーセージエッグ定食。納豆、冷奴、お新香など選べるのが嬉しい小鉢は、松のや感を味わうためにコロッケにする。


朝からロースカツを食べている健啖家もいますね。それとも、夜勤明けでガツンと食べたいのかな。朝の定食屋は、人生模様の交差点って感じで好きですねぇ。


さて、わが定食。オカズヂカラにあふれるメンツですが、ダイエット中なのであえてライス小なのが漢気。まずは味噌汁を飲んで箸を湿らせますかな。


まずは、ソーセージをパキッとかじる。この塩っ気と脂っ気は、お米の国出身でないのが信じられない。ご飯を食べて、ようく噛んで味わう。実においしい。


2つある目玉焼き、1つは醤油もう1つはソースで食べるかな。黄身に穴をあけて味を染み込ませれば、これまたご飯に合うのよねえ。ここで味噌汁をひと口。


ミニサラダにはトンカツソースをかけてスパイシーな香りを楽しむ。そして本日のゲスト、コロッケにはあえて醤油を。揚げたての衣がちくちく刺さります。


コロッケにはウスターソースが一番なのはわかるけど、朝ごはんなら醤油も悪くないと思う。実家で昨日の残りのコロッケを食べるような懐かしさがあるよね、


コロッケの下に潜り込んでいた味のりもきっちり堪能するころには、ご飯は空っぽで、オカズたちが物足りなさそうに残っている。ダイエットと松のやは相性がよくないかもな、と反省しつつ完食。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 718)麺定食(担々麺&半炒飯)


街中華というと夫婦で営む昭和な内装が浮かぶ。安くて、おいしくて、ありがたい。今どき流行らないのか、チェーン店が街並みを平板に染めていきます。


そんななか中国人が営む街中華がありがたい。たぶん華人コミュニティでテンプレートがあるのかな、内装、メニューなど見事に日本にローカライズしている。


そんな店を土曜の昼下がりに訪ねれば、男の子がテーブルで宿題をしており、未就学くらいの妹が水を運んでくる。典型的な家族経営で、のどかな風景です。


ランチは大まかに分ければ定食か麺類。せっかくの休日なのでガッツリと麺&飯にしよう。杏仁豆腐をあきらめて、選べる小鉢に半炒飯を選ぶ。


まずは担々麺、肉味噌が沈まぬよう、真っ先にレンゲですくいあげる。モムモム咀嚼しつつ、麺をすすれば、ラー油の辛みとゴマの甘み。本格中華、なのか?


ともあれ、間違いなくおいしい。彩りの青梗菜はシャキシャキだし、もやしもピリ辛で、汗をかく。人参の細切りがオリジナリティあふれて微笑ましい。



ここでおにぎり1個半くらいの分量の半炒飯をひと口。塩っぱい米つぶをしっかり味わいつつ、担々麺のスープをゴクリ。ぷはぁ、たまらんですな。


後客にやってきたご夫婦。ダンナさんが担々麺&半炒飯を頼み、先客としては嬉しい限り。奥さまは五目焼きそば&杏仁豆腐で気持ちヘルシーかな。


食べ終えて、麦茶を飲んでホッとする。お兄ちゃんはまだ宿題をしているし、妹は飛び跳ねるように水を配膳している。平和な昼下がり、シン街中華でした。


ごちそうさまでした。


定食春秋(その 423)鳥めし弁当


鶏は豚や牛などの赤身肉に比べればヘルシーである。もちろん唐揚げや油淋鶏など油をまとえばそうではないけど、アスリートはささみ肉を食べるというしね。


で、本日の日替わり弁当に鳥めし弁当をみつけ、高蛋白な響きにひかれる。鹿児島には鶏飯(けいはん)という鶏茶漬けがあるけど、こちらはとりめし。


薄めにつくった味噌汁を飲みながら、箸を湿らせる。まずは、メインの鳥めしをパクリ。やわめの炊き具合で、しっかり味がついておりオカズいらずですね。


上に鎮座する照り焼きも、串に刺せばビールが似合いそうな深い味わいがグー。思わずオカズを忘れて半分ほど食べてしまう。箸休めに人参の煮付けをパクリ。


フライをかじってみれば、ささみとチーズかな。実家の弁当に入っていたような、薄めだけど弁当向きの味わい。彩りの玉子を食べて、鳥めしを食べる。


小ぶりなフライはホタテか、小柱か。貝柱の繊維質だけど、ひょっとしてかまぼこ、フェイクかもしれない。でもおいしいからいいや。騙すより、騙されたい。


空豆や切干し大根など食材の種類が多いのがいいよね。ひと粒残さずご飯を食べてから味噌汁を飲んでホッとする。ダイエット中にありがたいお弁当でした。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 717)おぼろ月見うどん


朧月夜。むかし音楽の授業で習った記憶はある。ホニャララ〜おぼ〜ろづきよ〜♩ だよね。何というか、花鳥風月を愛でていた明治期の風景がうかびます。


滝廉太郎だっけ、と調べたら岡野貞一らしい。誰だそれって思ったけど、春の小川、故郷などメジャーどころの作曲家でした。詰め込み教育の限界を感じます。


さて、おぼろ月見を名乗るからには、単なる月見うどんとは違うんだろう。Wikiで滝やら岡野やらをを調べているうちに、やってきました月見うどん。


黄身を月に、白身を雲に見立てるのは想定通り。青菜や生海苔の緑が草木なのかな。うどんをすすれば、ツルツル、シコシコで、はんなりしたダシに合う。


チラリと七味をかけ、白身や生海苔と絡めながらうどんをすする。途中で黄身を割れば、トロリと旨味が広がり、ダシ全体が薄い黄色に。


なるほど、これで丼ぶりそのものがおぼろ月になったのだ、と納得する。暑くなってきたけど、エアコンに負けないよう、お腹を温めるのも大事ですよね。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 716)ミートソーススパゲティ


日ごろから体重を測っているので、うすうす気づいていたけど、健診の結果、内臓脂肪やら血中脂質やらを溜め込んでいたことがわかる。どうしたものか。


糖尿病は遺伝しないけど、体質や環境は親の影響も大きく、やはりリスクは高い。平日ランチは「自分をダイエット中のOL」と思い込むダイエットをしよう。


つまりは、二郎系のラーメンや、ガッツリ丼ものを避け、満腹まで食べないダイエット。そんなわけで、ミートソース。心の中のOLGOサインを出すだろう。


ヘルシーにサラダもつけておこう。ランチコーヒーはもちろんブラック、チビチビ飲みつつ到着を待つ。お腹まわりが苦しいと、胃食道逆流も怖いしね。


まずはベジファーストでサラダを喰み、スープでお腹を温めていると、ミートソースの到着。自家製だけあって、粗挽き肉の食感がおいしく、思わずニヤリ。


凛としたアルデンテのスパゲティと、角切りトマトの酸味がおいしい。勢いづいてくるくる、モグモグ、あっという間に完食。少し冷めたコーヒーをゴクリ。


早飯も芸のうち、な〜んて若いころのイメージを捨てないといけないな。ゆっくり食べたほうが満腹中枢も刺激されるし、まだまだOLにはなりきれないな。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 715)元禄そば at 府中


オケラ街道。聞きなれないだろうけど、全国津々浦々、賭場の近くにはオケラ街道が通っている。ようは財布がすっからかん=オケラになった人のゆく道です。


東京競馬場のある街、府中もその1つ。競馬場から府中本町、競馬正門前、府中、それぞれの駅にオケラ街道がのびてます。行きはよいよい、帰りはこわい。


府中駅は再開発ですっかり綺麗になりましたが、そんなビルの一角に、昔ながらの立ち食いそば屋が生き残っています。大国魂神社への参詣前に立ち寄るかな。


券売機には色々あるけど、ここは店名を冠する「元禄そば」にしよう。何がくるかはお楽しみ、まるでチョコレートの箱のよう、開けてみるまでわからない。


立ち食いそばの花形はやはり揚げ物。加齢とともに朝から揚げ物はキツくなってきたなあ。食券を提出して、何がくるのかドキドキしながら店内を見回す。


すると、壁のメニュー「ナット 100円」の文字が。ボルト&ナットのしくみで組みこまれる街で♩などとヒムロックの声が思い出されるけど、納豆ですね。


みれば、ナットの上に玉子、下にライスがあり、ガッツリ食べられるしくみ。感心していると元禄そばのお成り。山菜、玉子、海苔がのせられたヘルシーそば。


まずはダシを飲んでお腹を温め、山菜を箸でつまむ。キュッキュ、クキクキと風味よく、なめこのトロリが嬉しい。茹でそばは、ザ・立ち食いの味で好ましい。


玉子の白身をツルリと食べ、黄身をダシに漬け込んでおく。あとはズルズル、クキクキと山菜そばを楽しみ、七味で風味を加えたり、海苔の香りを楽しんだり。


沈めた黄身がトロリとするころに再会。箸で割って、からめながら食べれば淡麗な味にコクが重畳してリッチな気分。やさしい味を、一気呵成に食べ終える。


本日は競馬場には行かないんだけど、軍資金のためには、安くておいしい店があると助かるよな。オケラ街道の本領発揮だな。さて、朝のうちに参詣しよう。


ごちそうさまでした。