今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 157)あごだしラーメン+高菜

f:id:socius_lover:20190817113942j:plain


長崎といえば異国情緒にあふれ、坂が多く、今日も雨だった。そんなイメージ。


歴史ある街なのでご当地名物も数多く、トルコライスやカステラ、麺料理でも皿うどんやちゃんぽんなどが浮かんでくる。


しかし、ラーメンの印象は薄い、というか、ない。そんな長崎ラーメンを出すというお店の暖簾をくぐる。


あごだしがウリのようですが、なんか字面だけみると猪木のモノマネでもしてそうな、そんな先入観。


あるいは九州だからクッキングパパのほうが相応しいかナ。


ともあれ、店に入って店内を見回せば、あごだしとはトビウオからとった出汁らしい。


なるほど、今度は古橋広之進が頭に浮かぶも、慌てて妄想を振り払いメニューを見つめる。


はじめての方はこちら〜というノーマルなラーメンにしようかと思うも、その下の高菜ラーメンに激しくひかれて、思わず注文。


なんだろう、野沢菜と高菜は時おり食べたくなるんだよな。


ともあれ、セルフの水をグイッと飲みつつ到着を待つ。その間、店内をみればあごだしの説明が。


あごだしは、自身が主張するよりも、海藻、キノコ、節、肉の風味をひきだすのが特徴なんだとか。


なるほど、前に出てくるタイプではないんだな、オレみたいだナ。


やってきたのは、美麗なひと品。まずはレンゲでスープをひと口。なるほど、やさしい味だな。


何というか、何も突き抜けていない、まぁるい風味。魚介だからか、そこはかとないスガキヤ感が好ましい。


基本のスープを味わったところで、高菜をレンゲで混ぜ込んで、麺とともにすすりこむ。


高菜のからさ、刺激、狼藉をくせのないスープが許しているような、ベストマッチング。


しばらく食べたのち、卓上にあった、特製の「ゆずこ酢」とやらもひと回し入れてみる。


柚子胡椒とお酢、そのまんまの味だけど、ふわっと鼻腔をくすぐる柚子の香りと酸味がいいね。


細い縮れ麺、ほろほろのチャーシュー、シャキシャキした刻みタマネギ。


各自の仕事をコツコツとこなす奴らと、それを包みこむスープ。汗をかきかき、あっという間に食べ尽くす。


讃岐ではうどんだしにも使われているだけあって、とりあえず、あごだしはうまいゾ!


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 156)嵐げんこつラーメン(味噌)

f:id:socius_lover:20190822170019j:plain


たまにニンニクをガツンといきたくなる。


勤め人の悲しさで、ランチで満たされないこの欲望は、ディナーで果たすしかない。江戸の仇を長崎で討つ、だネ。


さて、らあめんの花月

いろいろな有名店とのコラボで知られますが、やはり店オリジナルのげんこつラーメンにニンニクを入れるのが至高。


若かりし日はたまにニンニクガツン欲を満たしていたものです。


しかし、自宅や勤め先の近所にあった店舗が相次いでなくなり、加齢による胃腸の退行もあってしばらく疎遠でした。


しかし、今日は花月腹。二郎系ではなく、花月が食べたい。


ニンニク絞り器で、フレッシュなガーリックにまみれたい。そんなやさぐれ気分。


で、げんこつラーメン味噌味を注文。カウンターに陣取って、ニンニクくださいとお願いしたのち、到着を待つ。


f:id:socius_lover:20190822170035j:plain


やってきました、ニンニクちゃん。こういう、何かに特化した什器っていいですよね。


うずらの卵を切る鋏とか。何というか、一芸に秀でるってこういうことだと思う。余人をもって代え難い。


さて、やってきたわが丼ぶりにまずはニンニクを絞る。1つ、2つ、3つ。


リックドムを撃墜するアムロのように数えつつ、ひと仕事終える。意外と細麺だから、伸びないうちに絞らなきゃ。


さて、まずはスープをひと口。確かなげんこつスープに味噌の風味、それらにニンニク氏がピリリと睨みをきかせます。そうそう、これこれ。


麺をすすって、玉子をパクリ。コショウをひと振りして味を引き締め、ひたすらに食べすすめる。


途中、名物の壺ニラを入れる。途端に朱に染まるスープは、なぜか罪の意識に苛まれるほど。


すまない、味を変えたいばっかりに。


記憶通り壺ニラは辛い。周囲のスープに与える影響だけでなく、本体のニラもたいがいからい。だが、それがいい。記憶との答え合わせにご満悦。


久しぶりの花月との邂逅もあっという間に終わり、すっかりニンニクでいがらっぽくなった口をグラスの水で洗い流して、席を立つ。


明日までには、ニンニクの影響はなくなってるかナ?(希望)


ごちそうさまでした。



麺喰らう(その 155)自家製 サラダ風冷やし中華(シマダヤの流水麺)

f:id:socius_lover:20190904165332j:plain


空に太陽がある限り愛が続くならば、 

店に流水麺がある限り夏なのだ。


とはいえ、それはあたかも秋のセミのように、いつ尽きるともわからない、儚い命。


夏の終わりを心に刻むために、やはり冷やし中華が幕切れにふさわしいのではないか。


まわしものではないけれど、シマダヤの流水麺は秀逸である。


「冷たい麺が食べたいのに、大鍋で湯を沸かす問題」を解決した功績は、相対性理論にも比肩するのではなかろうか。


さて、冷やし中華というのは、具材を選択、仕込むのに手間がかかる。


これという定番のサイドメニューもないので、腹もちのためにも単独でバランスよく仕上げたい。


そんなところで、サラダ風。


そもそも、冷やし中華の具というのはサラダとも共通しているわけで、ここぞとばかりにモリモリ盛りつける。


皿の一番下にレタスを敷きつめただけでも、グンと健康志向が出せそう。いや、滲み出てますよね、たぶん。


トマト、キュウリ、レタスの野菜チーム。エビ、カニカマ、厚焼き玉子の蛋白質チーム。そこにサラダチキンも加わって、重厚な布陣です。


ほとんどが出来合い。横着なのは承知のうえで、色どりだけは意識しました。やっぱり冷やし中華には華がないとネ。


もちろん、味は安定のシマダヤ。ツルツル、モグモグおいしくいただけました。


サラダチキンが意外と合う。これはぜひ来年まで記憶しておきたい。棒棒鶏がわりにちょうどいいのナ。


残暑がどうなろうと、これで夏は強制終了、また会う日まで、会えるときまでオサラバです。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 154)半チャン+辛口ラーメン、餃子付き

f:id:socius_lover:20190823201847j:plain


街中華という言葉がある。造語なのが信じられないくらい、すごく腑に落ちる。


何というか、ずーっと昔からあったかのように、定義をつぶさに調べなくとも使いやすい。さすがプロの仕事。


さて、本日のセットの黒板にひかれ、駅前の中華屋さんにふらり立ち寄る。何というか、街中華そのもの。こうなると分煙してないのも味のうちだナ。


席について日替わりセットを頼んだのち、魔がさして餃子もつけてしまう。明らかに食べすぎだけど、店の雰囲気がついそうさせる。罪なオミセ❤︎


麺と米、ダブル炭水化物なのは承知です。ただ、休肝日なのでビールまで重畳しないのがせめてもの良心。


いや、自分のカラダ以外には、何の迷惑もかけてないけどさ。


さて、ほどなくやってきたのはいわゆる半チャンラーメン。辛口といっても、激辛とは一線を画した優しめの味。醤油ラーメンに豆板醤、といった程度。


具をみれば、ホウレンソウ、チャーシュー、ノリ、ネギなど正調昭和ラーメンといった風情。スープを飲むと鶏ガラのたしかな味が感じられます。


麺をスルスルと食べては、スープをゴクリ。左手でレンゲを操り、チャーハンかきこんでは、スープをゴクリ。ふう、忙しいな。


f:id:socius_lover:20190823201913j:plain


ここで、餃子さまの御成り。小皿に酢とコショウのツケダレをこさえて、ひとつパクリ。


うん、酢コショウは、肉の甘みが感じられていいナ。かじった断面にもう一度酢コショウをつけてパクリ。


モチモチの皮に焼き目はさっくり。思わずもう1つパクリ。大アタリした喜びについイタズラ心で、最後の1つはラーメンスープに漬け込んじゃう。うふふ、あとで会おう。


さて、ラーメンに戻る。チャーシューやメンマを食べては、白飯がわりにチャーハンをかきこむ。


明らかに塩分過多、だが中華屋さんでそんなこたぁご禁句。ひたすらに今だけをみすえて食べる。


チャーハンをやっつけ、麺を食べ終え、残るはスープに浮かぶ餃子のみ。


自らのイタズラに恐怖しつつ、恐る恐る食べれば、まだまだ焼き目はさっくり。でも全体に旨みスープがしみてます。お行儀ワルは、やはりうまし。


はっきりいって、商品化できますね。「焼き餃子の辛口スープ餃子」。ぜひとも、レギュラーメニューに加えていただきたい。


そんな、願望を胸に秘めつつ完食。グラスの水で体内の塩分を希釈して店をあとにする。


やっぱいいね、街中華。毎日だと、太りそうだけどサ。


ごちそうさまでした。


麺喰らう(その 153)鶏煮込みラーメン

f:id:socius_lover:20190824114418j:plain


ラーメンに限らず、麺類はのびるとおいしくない。汁を吸ってだんごのようになって、味わいはともかく、喉越しは皆無に堕す。


煮込んでものびにくい、鍋専用ラーメンがわざわざ開発されてることからも、煮込みと麺類のマリアージュはうどんがベストなんだろう。


で、鍋焼きラーメン


高知県須崎市の名物だけど、こちらはそれとは関係ない、親子丼やってるんですけど、鷄ダシとれましたんで、といった風情のついでラーメン。


やってきたのは意外にも細麺、のびないのかな。具は菜っ葉と鶏肉少々で、いわゆる腕組んでる店の「ラーメン」料理というより鍋のしめ感覚かな。


まずはスープ。端麗で間違いのないおいしさ。ついてきた調味料はラー油とコショウ。とくにラー油は、煮立ったスープで香りが立っておいしい。


しばらくはマジメに取りわけて食べていたけど、冷めてきたし、取り皿いらないかな。ダイレクトに食べると、アチチ、のどが喜んでます。


おいしいけど、具がもうちょっとほしいナ。専門が親子丼だから、そば屋以上にラーメンの具なんてないよな〜。くうう、もう食べ終えちゃった。


自宅なら、ここにご飯入れておじやなんだけど、叶わぬ夢。スープを心ゆくまで飲んで、レンゲを置く。


本場(?)須崎の鍋焼きラーメンも食べてみたくなりました。むか〜しラーメン博物館で食べた記憶もあるような、ないような、曖昧な日本の私。


ごちそうさまでした。


定食春秋(その 84)定食朝定食(牛皿、ライスミニ)

f:id:socius_lover:20190826122355j:plain


f:id:socius_lover:20190826122411j:plain


2枚写真を並べると、間違い探しのようですが、単なる食事の準備のあとさきですね。


味噌汁のフタを恭しくあける。

牛皿と味噌汁に七味をぱらり。

牛皿には紅ショウガを添える。

玉子をコンコンパカリと割る。

玉子にはしょう油をひと回し。

ノリの袋ををていねいに開く。


咀嚼中に余計な動作を入れないための、一種の儀式ですね。味集中というと一蘭の専売特許ですが、朝ごはんはあれこれ考えたくない。


さて、定番朝定食は、定番と名乗るだけあって、日本の朝餉として、申しぶんのない陣容となってます。


シャケがつけばなお良いけど、それでは別の定食になりますナ。


いわゆるチェーン店の定食ですから変化しないようでいて、実は微妙に季節ごとに変わります。


そう、お新香です。


冬場は白菜中心で、しょう油を垂らしてオカズとして食べられます。とくに葉っぱ部分が好きですが、芯の歯ざわりも嫌いではない。


で、季節によってはキャベツになるんですな、浅漬けが。


仕入れの関係なんでしょうけど、旬=おいしくてお値打ちな野菜を提供する姿勢は好感がもてます。シソの実がついてるのがいいネ。


さてさて、まずは味噌汁をひとすすり。しょう油をノリにつけて、ご飯を巻いて食べる。


しょう油内巻き、あるいは外巻きもいいけど、やはり巻いてからしょう油をつけるのがしっくりくる。細かなこだわりポイント。


牛皿の玉ねぎは甘く、玉子かけご飯に合う。


牛の脂の甘みもあって、あたかもすき焼き風。そこで、お新香や紅ショウガで清涼感を得るわけです、ハイ。


お年ごろなのでライスは少なめ、するとオカズ軍の優勢のままで食事が終わります。


舌の上に残る、ご飯への未練を断ち切るべくお茶をいただき、トレイを下げる。


ごちそうさまでした。

麺喰らう(その 152)月見そば

f:id:socius_lover:20190911193357j:plain


仲秋の  名月の朝  月見そば。


… ああ、月見そばって、あれでしょ、玉子入りのヤツ。おいしいよね〜。でも玉子を割るタイミングに悩まない?  難しくってサ、ツユが濁るもんで。


それに玉子だけだとお腹すくから、ついつい天たまそばにしちゃう。かき揚げに黄身をからめるとおいしいんだナ、これが。


な〜んてイメージ。立ち食い界隈ならば、正解。というより私の体感。


しかし、月見そばは実のところ、

1)黄身を月、

2白身を雲、

3)海苔を叢雲(むらくも)、

に見立てたものらしい。


見立ての美学、いかにも日本人っぽい感性ですな。


いやいや、そんなこたぁいいんだよ。玉子はトッピングの1つ、なんなら温泉玉子でもいいんじゃないっすか。


との立ち食い界隈の主張もまたわかります、むしろそちら派ですが、風雅とか風流には弱いのもまた人情。


で、連日の小諸そば

こちらは「月夜のばかしそば」という小粋なムジナそばがあることでも(私のなかで)定評がありますが、なんてことのない月見そばもまたお作法どおり。


まぁるく浮かぶ月には、うっすら白い雲がかかり、あたりには叢雲もみられる。うん、こいつはイイね。


七味をぱらり、まずは白い雲とともにそばをすする。とろとろになっていておいしい。ツユも安定のクオリティ、ほんのり甘い。


おっと、サービスのネギを入れ忘れてた。ホウレンソウとともに何に見立てたものかはともあれ、わずかな野菜も見逃さない中年マインド。


おっと黄身がだいぶ温まってきましたね、イイ半熟具合です。


ツン、とつついてトロトロの黄身をそばに絡め、ツユに浮かぶ月のカケラは匙ですくう。


海苔はひと口にパクリ、そばをズルリ。何というか、玉子そばではない、月見を堪能しているのだという気分。というか、自己暗示。


ともあれおいしい食事はあっという間に終了。咀嚼する具があまりないので、自らの早さに恐怖すしますね、大いに反省。


ごちそうさまでした。