今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

麺食らう(その 514)喜多方ラーメン

ひと口に福島といっても、浜通り、中通り、会津の地域性がある。奥羽山脈と阿武隈山地により区分され、それぞれ風光明媚で、名物料理がある。長野と松本、前橋と高崎ほどではないにせよ、県民性を一緒くたにしてはいけない。例えばイカニンジンなら中通り、…

麺喰らう(その 513)能登焼豚潮そば

居酒屋さんの二毛作、昼ラーメンを訪問。以前は塩そばだったけど、潮そば表記になってますね。味の機微はともあれ、おいしい記憶は残ります。「焼き豚チャーシューなんと8枚のせ!これぞジャンク!」の謳い文句に惹かれ、焼豚潮そばを選ぶ。トッピングはニ…

定食春秋(その 309)三種盛り定食

巡り合わせなのでしょう。お目当てのそば屋さんが混んでおり、とぼとぼ歩いていると、いつも人気だなぁと眺めていた定食屋さんに空席を発見。ここであったが百年目、いざ尋常に参らん。などというと敵討ちのようですが、江戸の敵を長崎で討つがごとく、そば…

麺喰らう(その 512)博多ラーメン+ねぎ

博多ラーメンは、たまに激烈に食べたくなる。豚骨を高温で煮出した白濁スープ、素麺のように細いのに歯応えのよい麺、独特のトッピングたち。本場博多では〜と言い始めればキリはないけど、幸いに東京では博多ラーメンの選択肢は多い。本日選んだのは、福岡…

麺喰らう(その 511)朝そば(冷) in 箱根そば

冷やしそばを食べ始めるタイミングは難しい。ファッションの基本は季節を先取りというけど、立ち食い業界もそうなのだろうか。少し悩ましい。冷やし中華ならば「はじめました」のポスターが季節の呼び水ですが、立ち食いそばでは年がら年中取り扱っている店…

麺喰らう(その 510)紅生姜天そば in 富士そば

関西では紅生姜の天ぷらを食べる、という話は以前ブログに書いたし、似て非なるもので、紅生姜のちくわ天ならば富士そばで幾度か食べた。https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/02/12/070400富士そばは店ごとのメニュー裁量権が大きく、単なるチェ…

麺喰らう(その 509)肉南蛮そば

軽くそばでもたぐろうかとそば屋のノレンをくぐるものの、ダシの香りでにわかに空腹感が増す。軽くて、重いもの。二律背反する命題に悩む。丼ぶりものはずっしり重いし、たぬきでは軽すぎる。かき玉そば、天ぷらそばなどが目につくも、ふと、肉南蛮に思い至…

麺喰らう(その 508)東京らーめん

東京は世界有数の観光地だけあって、ここで述べるまでもなく名所に事欠かない。ところが、ご当地料理となると、うってかわって頼りなくなる。そばや寿司は東京に限らず日本全国でおいしいのが食べられるし、深川丼やもんじゃは下町ローカルっぽいし、クサヤ…

麺喰らう(その 507)きつねうどん in なか卯

ふと、きつねうどんが食べたくなる。香り高いダシ、喉越しのよいうどん、ダシを存分に吸ってなお甘い油揚げ。こうなると矢も盾もたまらない。立ち食いそばでうどんも出しますという店は、いわゆる関東風のツユだから頭書の目的は達せられない。電車に揺られ…

定食春秋(その 308)牛カレー in ココイチ

時間に追われるランチタイム。こういうときは、牛丼かカレーに限る。ご飯をよそって、上に具材をかけるだけ。和風ファストフードの真骨頂。で、ココイチへと。トッピングや辛さ増しをしなければ提供までの時間は短い。あまり時間がないので、野菜もとらなき…

麺喰らう(その 506)天とじそば

気ぜわしいお昼どき、軽くそばでもたぐろうとノレンをくぐるも、いざダシの香りをかぐと、それなりにボリュームがあるものが食べたくなる。夜がカレーだから丼ぶり飯ものは避けて、壁のメニューとニラメッコ。ボリューミーなら鍋焼きうどんもあるけど、今日…

麺喰らう(その 505)田舎もりそば

『人生は短くはかないものだ。この大盛り田舎ソバと同じだよ。一度口にいれると、その旨さと喉ごしのために、心地よさがいつまでもいつまでも続くような気がする。実際は、あっという間になくなってしまうが………大盛り田舎ソバ追加‼︎』マスターキートン3巻よ…

定食春秋(その 307)朝牛セット in 吉野家

忘れてもいいのに覚えている数字がある。以後よく(1549 年)広まるキリスト教、なんて語呂合わせならまだしも、もっとどうでもいい数字。小学生の頃のコロコロは 330 円、ジャンプは 170 円。高校の頃に決めた3点シュートは5本。大学の頃は吉野家の「並玉…

麺喰らう(その 504)ナポリタン

食事にもスランプがあるのか、特に食べたいものが浮かばない。ふらふら歩くも、目的地も定まらず、これは徘徊ともいえようか。どうしよう。そんなとき、古きよき喫茶店が目に入る。そうだね、こんなときは初心に返ろう。どの時点を初心というかは微妙だけど…

定食春秋(その 306)しらすおろし朝食 in やよい軒

ふとみれば、やよい軒の朝定食が増えている。従来のしゃけの塩焼、納豆、目玉焼に加え、しらすおろし、ミニすき焼き、サバの塩焼の計6種類。何でも松屋もサバ味噌定食を始めたようで、多様性ってやつですか。かつての吉野家のような、この道一筋、少品種大…

定食春秋(その 305)サーモンといくらの親子丼

親子丼というと、黄金色に輝く卵、キシキシ歯ごたえのよい鶏肉、彩りながら欠かせない三つ葉。ガツガツかき込めば、だしの香りが鼻に抜ける。そんなステロタイプなイメージですが、鮭といくらの海鮮親子丼もおいしい。いずれにせよ、敬虔なユダヤ教徒なら NG…

定食春秋(その 304)ポークソテーと白身魚のフライ in 神保町

神保町の老舗ビアホール、ランチョン。古書店街と靖国通りを見下ろしつつ、プロの注ぐ生ビールをおいしくゴクゴクいただける大人の遊園地。されど日はまだ高く、残念ながらビールは自重して、日替わりランチを頼む。店前のディスプレイによれば、ポークソテ…

麺喰らう(その 503)シーフードスパゲティ

洋食屋のメニューは眺めているだけで楽しい。写真がついていれば更なり。カレーライス、ハンバーグ、スパゲティ、何にしようか浮かれ気分。いずれも魅力的ゆえ決め手に欠ける。A型は思い切りが大事とはハイチュウの CM だけど、パスタではなくスパゲティと…

麺喰らう(その 502)かき揚げそば

たぬきそばというと、天ぷらの“たねぬき”から、揚げ玉が乗せられたそばをさします。いやいや関西では〜という話もありますが、別の機会に。ところが、押しも押されもせぬ人気ブランド「緑のたぬき」の影響で、たぬき=かき揚げそばとのイメージがあるのもま…

定食春秋(その 303)中村屋純印度式カレー

昼下がりの新宿、みれば中村屋が近い。押しも押されもせぬカレーの名店に行列はわずか、チャンスは最大限に生かす主義なので、即決で並ぶ。一押しメニューは、どうやら純印度式カレーのようす。「昭和2年、衝撃の味覚と評されて以来、長年愛されつづけてき…

定食春秋(その 302)三好丼

不案内な街でのランチタイム。貴重な空腹を最大限に生かしたく、Google 先生に尋ねると評判の味噌ラーメン店があるらしい。いざ、参らんか。ところが2時近くだというのに、店の外まで行列が。先生の教えは正しいけど、これ以上ランチが遅くなるのも避けたい…

定食春秋(その 301)ソーセージエッグカレー in マイカリー食堂

松屋が新規業態を増やしている。むろん、私に縁があるのは百貨店ではなく、牛めしの松屋。トンカツの松のや、中華の松軒に続いてカレーです。いずれも男飯であり、懐具合にもやさしいオジサンキラーのチェーン展開で、おはようからおやすみまで、わたしの暮…

麺喰らう(その 501)チャーシュー麺

外食をしない家庭で育ったので、世間の食べものに疎かった。チャーシュー麺などは「あした天気になあれ」のアニメをみて、その存在を知った。母は出来合いには何が入っているかわからないとの信念のもと、台所に立ち続けた。でも原理主義者ではなくジャンク…

麺喰らう(その 500)排骨担々麺

担々麺はなんとなく食べるものではない。「担々麺を食べたい」という断固たる決意のもと食べるものである。あの辛さを体に取り込みたいのだ。メインが決まればあとは些末なこと。胃の調子がよいので排骨をトッピング、なんなら辛さはスーパーホット。そうそ…

定食春秋(その 300)刺身定食

夕食の予定によってランチを選ぶのは自然の摂理である。夜は鳥料理らしいので、お昼は魚にしようかな。で、お魚定食が豊富な小料理屋さんへ。焼き魚はメダイ西京焼き、煮魚はブリカマ大根、刺身盛りはカンパチ、タイ、シマアジ。みんなちがって、みんないい…

麺喰らう(その 499)高菜丼セット

牛丼、豚カツ、カレー、ステーキ。オジサンホイホイのような松屋グループのチェーン展開。そんな男飯軍団の新顔・中華部門がこちら松軒です。天気のよい朝、ぶらり散歩で通りかかると、どうやら朝営業を始めている。朝営業はおそらく様子見、客の入り次第で…

麺喰らう(その 498)月見きしめん in 富士そば

食べ物に関する刷り込み効果は、およそ実家の食事に依る。コロッケは俵形とか、何にでも醤油をかけるとか。わが家のルールが暗黙の掟でした。外食をする年頃になると、同調圧力というか、食の世間水準を少しずつ学ぶ。それに並行して、家庭料理にはない、初…

麺喰らう(その 497)桜エビかき揚げ天そば

桜の季節は終われども、桜エビの季節は続く。旬を調べてもはっきりとしないけど、資源保護のため禁漁期があり、ありがたい食べ物とわかる。桜エビのかき揚げは年じゅう食べられるけど、なんとなく春に食べたい。玉子もつけようかと思ったけど、小銭の具合で…

定食春秋(その 299)国産もつ煮定食

酒呑みの悪いクセで、たまに猛烈にもつ煮込みが食べたい。こんな世の中なので、居酒屋のランチ営業でもいいから、もつ煮込みと出会いたい。居酒屋ならどこでももつ煮込みの取り扱いがあるわけではなく、ようやく見つけました。群馬のように、もつ煮定食がメ…

麺喰らう(その 496)かけなみ

かけなみ、なんていうと「綾波」だの「式波」だのエヴァンゲリオンを彷彿とさせますね。漢字で書けば「かけ並」。紛うことなき麺類補完計画。関東風のだし&カエシのきいた塩っぱいそば。関西風のいりこダシが香る腰の強いうどん。気分によって朝食を選べる…