今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

定食春秋(その 601)マグロの立田揚げ定食

物の大きさをざっくり伝えるのは難しい。たとえば科学的に厳密だと思うカルテの記載でも、正確なミリ数よりも感覚的にわかりやすい大きさが記述されているとか。 小さいほうから粟粒大、米粒大、小豆大、豌豆大、爪甲大、小指頭大、母指頭大、雀卵大、胡桃大…

定食春秋(その 600)味噌かつ煮定食 in やよい軒

味噌かつを初めて食べたのは、大学に合格して上京するまで、半月ばかりの自由時間だった。せっかく親の転勤で愛知にいたので、名物を食べようと大須へ繰り出した。 外食をしない家庭だったので、愛知に住んだ3年半で名古屋名物を食べたのは、せいぜいスガキ…

定食春秋(その 599)豚の角煮定食

似て非なるもの、がある。水野真紀、水野美紀、坂井真紀、酒井美紀。紛らわしいけどそれぞれ、政治家の妻、踊る大捜査線、絶対綺麗になってやる、白線流し、です。 そんなわけで本日は豚角煮定食。メニューに「東坡肉(トンポーロー)」と書いてあるとおり中…

麺喰らう(その 927)日清焼そば

インスタント焼きそばは、好みが分かれるところである。ペヤング、UFO、一平ちゃんの三強に、やきそば弁当やごつ盛り、各種プライベートブランドが林立する。 しかし、私が一番好きなのは「日清袋焼そば」である。湯を沸かし麺を煮て、水気がなくなる頃に粉…

麺喰らう(その 956)冷やし海藻三昧そば in 相州そば

オジサンにとって立ち食いそばの期間限定メニューは、季節感を味わうキーワードである。温冷だけでなく、旬の素材を活かして各店趣向を凝らして楽しませてくれる。 箱根そばの豆腐一丁そばのように翌年に再会できる定番もあれば、売り上げが微妙だったのか結…

麺喰らう(その 955)めっちゃコーン天そば in めとろ庵

今まさに、とうもろこしが旬であり、皮ごとレンチンすればお手軽に食べられる。幼い頃の夏休みに、寸胴鍋で茹でたとうもろこしがオヤツに出たっけ。なつかしいな。 でも普段のとうもろこしは缶詰めや袋詰めで、色や食感のアクセントという印象。味噌ラーメン…

定食春秋(その 598)サバの一夜干し焼定食

一夜干しってなんだ? 干物界隈は知らない言葉が多いね。先日食べた文化干しは、天日ではなく冷温風機による干物だったけど、すると一夜干しは夜干したものか。 本来の語義でいうと、その通りらしい。直射日光ではなく、涼しい夜風にあてて乾燥させる。最近…

定食春秋(その 597)天丼

いきなりですが、三大丼ぶりを決めるならば、カツ丼、牛丼、天丼ではないか。親子丼は印象が薄く、鰻丼はややお高い。海鮮丼は具材がバラエティに富みすぎる。 ボリュームとインパクトのカツ丼、親しみやすさと満足感の牛丼、歴史と伝統の天丼と三者三様に魅…

定食春秋(その 596)ラムカレー

日本語は母音が少ないからか、同音異義語が非常に多いとされる。荒天と好天なんて真逆の意味なのに同音なんだから、日本語ネイティブでよかったとしみじみ思う。 本日はラムカレー。臭みの少ない、若い羊肉のカレーですが、この「ラム」だってカレーが語尾に…

麺喰らう(その 954)冷し越前おろしそば

福井名物というと、メガネが思い浮かぶ。しかし、正確には「鯖江市」名物であり、福井全体を代表するとはいえない。愛知名物をトヨタ車というくらい違和感がある。 福井には越前カニに代表される海鮮や、ソースカツ丼のような変化球もあるし、恐竜の化石が多…

定食春秋(その 595) ハムとたまご with グリーンスムージー ONEDAY at ローソン

夏バテ気味で食欲のないランチタイム。何か胃に入れておかないと午後の仕事がもたないので、ローソンにて思案する。カップ麺は重いし、おにぎりにでもしようかな。 狭い通路を回遊すると、ナチュラルローソン扱いのグリーンスムージーを発見する。これ、おい…

麺喰らう(その 953)自家製・なみえ焼きそば

新宿で福島フェアが行われると聞きつけ、うきうきと出かける。地ビールや会津カツ丼に長蛇の列ができ、イカ人参などおつまみセットで午前からご機嫌にやっている。 伝統的なお菓子やミニチュアの赤べこも売っていて、それなりに盛り上がっている。福島といえ…

定食春秋(その 594)サラダバー in シズラー

ランチビュッフェは自分との闘いである。無論アラフィフともなると量ではなく質。自分を律し、胃袋と相談しつつ、腹八分目を目安にメニューの組み立てをするのだ。 こちらシズラーのサラダバーは、お値段がはるだけあって、サラダ、フルーツ、ソフトドリンク…

麺喰らう(その 952)担担麺

今さらながらラーメン発見伝を読んで、ラーメンの奥深さに感心した。常に刺激を求める大衆と料理として進化を続けるラーメン、そして職人たちが織りなすドラマ。 なかでも興味深かったのは、いわゆる昔ながらの醤油ラーメンは思い出補正の味であり、今では商…

定食春秋(その 593)中華丼

中華料理の本場中国に中華丼はない。わが国発祥のいわゆる和式中華だけど、もはやその存在に違和感はない。むしろ街中華の花形ともいえるポジションではないか。 初めて中華丼を食べたのは、高校の頃である。両親が帰省する際、部活の関係で居残りの私に、食…

定食春秋(その 592)卵かけご飯 with 味の素

化学調味料は体に悪い、そんな風潮があった。人工物を口にすると、あとあと何が起きるかわからないと不安をあおり、自然由来の旨みこそ、究極であり至高とされた。 同様にいまだに年配の方にエアコン嫌いがいるのは、機械の冷気は体に悪いと刷り込まれた世代…

麺喰らう(その 951)小さな野菜ラーメン塩味 with バター風味 in 8番ラーメン at 金沢

金沢のソウルフードといえば、8番ラーメンである。いわゆる郷土料理も多いけど、札幌ならちゃんちゃん焼きではなく味噌ラーメンなように、金沢では8番ラーメンである。 寿司はもちろん、ゴリの佃煮、治部煮などの伝統料理、金沢おでん、カレー、ハントンライ…

定食春秋(その 591)マスターコース in 宝生寿し at 金沢

金沢で寿司。贅沢な響きであり、普段の食生活からはかけ離れている。ケの日といえば、そばを啜ったり、菓子パンをかじったりだけど、たまにハレの日があっていい。 猛暑のもと墓参りを終え、ダメもとで人気寿司店に足をのばす。各種ガイドブックに紹介されて…

定食春秋(その 590)宮崎冷汁ととり南蛮の定食 inやよい軒

期間限定メニューによわい。別に無理をして食べる義理はないのに、好奇心に押しつぶされる。まして旬の素材なら、できる限りチャンスを活かしたいのが人情である。 で、やよい軒の夏メニューと1年ぶりの再会です。夏場に南国宮崎の名物を食べるのは理に適っ…

定食春秋(その 589)豚肉とイカゲソとたっぷり九条葱の広島風お好み焼き in 成城石井

男子たるもの、ソースの焦げた匂いには弱い。うなぎは匂いで食わせるというけど、粉もんもソースの香りで食いたくなる。屋台の焼きそばがその最たるものであろう。 しかし、ソースwith粉もんはあまり映えない。全体に茶色がかっていて、青のりや紅生姜、マヨ…

麺喰らう(その 950)冷やし梅とろろうどん in 星のうどん at 横浜

二十四節気と体感のズレは、新暦導入時からずっとあったけど、地球温暖化が更に追い討ちをかけている。なんかもう、ず〜っと夏。気づけば秋がなく冬になっている。 暦の上では残暑なんて言われても、関西人の「行けたら行く」くらい信じられない。四季から二…

定食春秋(その 588)豚肉の立田揚げ定食

竜田揚げ。その赤く揚がった姿から、紅葉の名所である奈良県の竜田川にちなんで名づけられたという。立田揚げとも書かれ、唐揚げと同様、オカズヂカラ抜群である、 竜田揚げを食べるとき、必ず思い出すのが「リューデンアゲ」と読み間違えた大学の先輩である…

麺喰らう(その 949)らー麺 with メンマ&もやし

ラーメンの具材ランキングを調べると、いくつかのサイトがあるけど、味玉、チャーシュー、メンマあたりが上位にくることが多い。まあ、納得のメンバーですかね。 コーンなら味噌、辛ねぎなら家系、キクラゲなら豚骨。トッピングにはやはり相性があるけど、先…

麺喰らう(その 948)冷やしたぬきそば

うまい、うますぎる。とは埼玉の銘菓・十万石饅頭のコピーであるが、今年は暑い、暑くすぎる。内陸の埼玉はもちろん、ビルばかりの東京も危険を感じる暑さである。 すでに、熱いといっても過言ではない熱気のなか、少ない日陰をたどってそば屋にたどり着く。…

麺喰らう(その 947)味噌らーめん

稲城の梨。瑞々しくておいしいけど、収穫量が少ないので一般には流通せず、農園の直売や地元スーパー、コンビニでしか売られていない。同じ都内でもレアな商品。 どれだけ流通が発達しようと、果物や海産物など、地産地消でしか楽しめない味があるわけです。…

麺喰らう(その 946)こってりMAX in 天下一品

一期一会。もともとは茶道のもてなしの考え方で、ある茶会を一生に一度の機会と心得てお客をもてなす心構えをいうらしい。人生にも通ずる見習うべき考え方である。 さて、こってりラーメンで名を馳せる天下一品で、なんとこってりMAXが提供されているという…

定食春秋(その 587)鶏の唐揚げ定食

週末ドライバーは運転技術が未熟なひとを揶揄する言葉だけど、週末シェフというと家族思いの雰囲気が出る。私は後者だが、揚げ物はつくるのも片づけも面倒である。 鶏ももをひと口大に切り、醤油、酒、みりん、生姜、ニンニクに漬け込み、しばらく寝かせたら…

麺喰らう(その 945)冷やし中華

天ぷらにソースをかけますか? ええっと思う人もいれば、当たり前じゃんと思う人もいる。関西ではわりにある食べ方のようで、食文化の多様性はげに興味深い。 冷やし中華にマヨネーズをかけますか? こちらも意見が分かれるところで、東海地方や東北地方にみ…

麺喰らう(その 944)おぼろ月夜うどん

こうも暑いとエアコンに頼らねば息もつけないけど、あまりに強力な冷気を浴びると当然に体が冷える。SDGsの観点からして電力の使いすぎはよろしくないしね。 外気との兼ね合いか、同じ設定温度でもやたらとエアコンが張り切る日がある。たぶん今日がそうなの…

定食春秋(その 586)特別づけ丼弁当(まぐろぶつ、天然ひらめ、赤えび)

灼熱の太陽なんて、海水浴場にしかないと思っていたが、近ごろは街なかにはびこっている。室外機が熱を出し、コンクリートか熱をためるぶん、むしろ都心がつらい。 殺意を覚える陽射しを避け、日影をわたり歩くランチタイム。早いとこ店に入らないと溶けてし…