今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

麺喰らう(その 870)五目あんかけラーメン in 日高屋

ふと財布をみると小銭しかない。いつもの定食屋はPASMOが使えないし、日高屋にしよう。PASMOには数千円分入っているけど、なんとなく現金の許す範囲で選択。 唐揚げ定食やニラレバには届かず、いつもの野菜たっぷりタンメンかな、と思っていたところに五目あ…

麺喰らう(その 869)半ラーメン+半チャーハンセット

ラーメンライス。炭水化物 on 炭水化物なセットは令和の健康志向にはそぐわない。上位互換としての半チャンラーメンには塩分も加わり、ますます不健康である。 だが、食事は栄養学だけではない。心の満足が得られてこそ、真に満たされるのではなかろうか。一…

麺喰らう(その 868)特みそこってりらーめん

コミックエッセイという分野がある。まんが道のような自伝ではなく、現在進行形に作者の日常を描いたもので、ファミ通連載の「しあわせのかたち」が原体験だった。 桜玉吉のポップな絵柄と、バブル期のオトナが弾ける空気感も相まって、田舎暮らしの中学生だ…

麺喰らう(その 867)えび天そば in 深大寺門前そば

花粉症ではないので、この季節の散歩はひたすら気分がよい。特に、あさイチで人どおりも少ないところを闊歩するのはさらなり。駅前に着いたところで、お腹がすく。 とはいえ、コロナ禍の影響か、営業開始時間が遅くなった店が多い。選択肢が少ないのはさみし…

麺喰らう(その 866)鍋焼きうどん

ランチにも季節商品がある。代表的なのが冷やし中華。5月、6月から始まって、9月には終わる。リゾラバのような儚い夏の恋よりは長いけど、数か月の楽しみ。 あるいは、通年あるのだけれど食べごろが限られたものもある。思いつくのは鍋焼きうどん。オリオ…

定食春秋(その 535)マグロとスミイカの紅白丼定食

世界のイカの漁獲量の3分の1を日本人が食べるという。飽食の現代、好物はイカです!という人も少ない気がするけど、わが国の食文化を語るにイカは欠かせない。 回遊するイカを追いかけて漁師たちが港町を転々とするから、遠く離れた土地なのに似たような風…

麺喰らう(その 865)朝そば in 箱根そば

東大寺のお水取りも終わり、彼岸も過ぎればいよいよ春本番。毎朝スーツの下に着込んでいたヒートテックを仕舞い込み、脚が頼りなくスースーするのも風物詩です。 冬は脂ののった魚がおいしかったけど、春は春で野菜がおいしくなる。四季折々の自然の恵みに感…

定食春秋(その 534)ぶりカツ定食

マルハニチロ調べの人気の魚ランキングによると、上からサケ、マグロ、サンマ、サバ、ブリと並んでいる。統計結果だから妥当だと思うけど、ブリは5位なのか。 ブリは北陸では年取り魚であり、お刺身、照り焼き、ブリしゃぶなど、どう食べてもおいしい。サケ…

定食春秋(その 533)W餃子定食 in 日高屋

最近、食が細くなってきた。知命も近くなり、当たり前といえばそうだけど、少し寂しさもある。若いころ上司に「若いんだから、食べろよ」と食べさせられたっけ。 この歳になってわかるのは、若者がグイグイと胃に流し込んでいくのをみるだけで、実に爽快感が…

麺喰らう(その 864)あなご一本天そば in しぶそば

いろり庵きらく、えきめんや、しぶそば、高幡そば、箱根そば。鉄道会社の眷属そばチェーン合同のキャンペーンに粛々と参加して、ようやくオーラスのしぶそばへ。 正直、京急に縁がないからあきらめていたのだけど、横浜に野暮用があったので、なんとかクリア…

定食春秋(その 532)漬けマグロ丼定食

お刺身は好きだけど、醤油をどの程度つけたものか、味わいやら塩分やらを気にして食べている。ワサビは醤油にとくのか、刺身にのせるのか問題も常に悩ましい。 江戸前の寿司では「仕事」がしてあって、煮切りが塗られていたり、昆布でしめられていたり、食べ…

麺喰らう(その 863)肉玉そば in 豊しま

夕食を軽くすると、朝から空腹を覚える。人間として自然なことだけど、そば、うどん、定食など何を選んだものか。いやいや、朝カレーという選択肢もあるな。 で、最も提供が早いを基準として、立ち食いそばを選ぶ。こちらは券売機やスツールもない昔ながらの…

麺喰らう(その 862)まぐろ担々天ぷらそば in えきめんや

生活圏というものは自然と形成される。自分は新宿を頂点として、京王、小田急、環八で描かれる大三角が行動範囲のほとんどである。あとは、職場に行くくらい。 中央線はまだしも東武、西武、京急あたりはイベントでもないと乗らない。京成なんて10年ほど前に…

麺喰らう(その 861)スパゲティミートソース

昭和生まれなのでスパゲティといえば、ナポリタンかミートソースの2択であった。なんなら塩コショウのみの素スパゲティを加えた3択で、いずれも思い出深い。 大学で上京して、初めて食べたカルボナーラの衝撃は忘れない。東京にはこんなにおいしいものがあ…

麺喰らう(その 860)ばらのりそば in よもだそば

のり。すぐに思い浮かぶ板のりは、紅藻類の甘のりからつくられる。青のりやあおさは緑藻類で種類が違う。漢字だと海苔であり、海のコケと書くけど、淡水のりもある。 食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富な伝統食。その消費量は平成12年をピークに低落傾向に…

麺喰らう(その 859)ゲソかき揚げ天そば

ゲソ。漢字で書けば下足であり、履き物から転じて足そのものを指すようになり、イカの足もゲソと呼ばれるに至った。煮てよし、焼いてよし、もちろん揚げてもよし。 そんなゲソですが、正式な天ぷら屋さんではあまりみかけない。まあ、正式な天ぷら屋さんにほ…

定食春秋(その 531)揚げ卵とほうれん草のカレー

幾つも恋して 順序も覚えて KISSも上手くなったけど 初めて電話するときには いつも震える♩ そんな乙女のような心もちで、久しぶりに新規店舗の開拓である。たまに通る道にみつけて機会をうかがって、自分に言い訳しつつ先延ばしにして、いよいよ入店です。 …

麺喰らう(その 858)かき揚げうどん

魔が差す。コトバンクには「心の中に悪魔が入ったように、ふと悪念を起こす。思いもよらぬ出来心を起こす」とある。なるほど、常ならぬ心理状態があるのだろう。 そう、今朝は魔が差したのだ。小腹がすいて熱いダシでも飲みたいな、かけうどんの小をツルリと…

定食春秋(その 530)サーモンオイル焼定食

鮭とサーモンの違いは、何度調べても忘れてしまう。ざっくりと鮭は生食できず、サーモンは生食できるなんて区分もあるし、サケなのかマスなのか、よくわからない。 ともあれ鮭はおいしい。脂の乗った身は言うまでもなく、皮の味わいについても、水戸黄門や前…

麺喰らう(その 857)桜海老のミニかき揚げ天とドデカ肉団子天そば in 箱根そば

箱根そばの季節商品は、長〜い商品名である。おそらく当ブログの最長ではなかろうか。とはいえ、名は体を示すとの言葉どおり、この名づけには無駄も無理もない。 桜の名を戴く桜海老はいかにも春らしい食材で、みかけるとついつい食べたくなる。食券を提出し…

定食春秋(その 529)昭和のオムライス

占いを信じてはいないけど、ラッキーフードが示されるとランチを考える手間が省ける。そんなわけで、オムライスを求め、しばらくお休みだった個人の洋食店へと。 12星座ならば、それぞれ1000万人超いるわけで、皆が同じ運勢なわけがない。調べると半年ほど前…

麺喰らう(その 856)至福のカレーそば in いろり庵きらく

南蛮といえば、東夷、西戎、北狄、南蛮であり、まつろわぬ民に対する中華思想の蔑称である。転じて南方からやってきたポルトガル人やスペイン人は南蛮人とされた。 南蛮貿易でもたらされた物品は、たいへん珍重され、ネギも唐辛子も「南蛮」と呼ばれたという…

定食春秋(その 528)オムチャ

おいしいもの同士ががコラボすれば、おいしさは足し算、いや掛け算になるのではないか。カツカレー、チーズ牛丼といった単品メニューや、無国籍料理などもある。 天啓、ひらめき、思いつき。始まりはさておき、いわばドラゴンボールでいえばフュージョン、悟…

麺喰らう(その 855)鳥中華 in 高幡そば

サッポロ一番の塩、味噌、醤油はそれぞれスープごとに麺が異なっている。太さ、断面の形状、ちぢれ具合などスープに合わせて細やかにカスタマイズされているのだ。 当然のような、驚くような話ですが、それに比べて立ち食い界隈は、そばとうどんという厳然た…

定食春秋(その 527)湘南釜あげしらす丼

人の記憶は多岐にわたる。体験はエピソード記憶、知識は意味記憶、自転車に乗るなどは手続き記憶に分類される。内的動機や外的刺激でそうした記憶が呼び出される。 驚くべきことに、音楽や匂い、味などで、自分の奥底にある遠くかすれた記憶が出てくることが…

定食春秋(その 526)目玉焼き朝食 featuring もち麦ごはん in やよい軒

最後の晩餐と問われれば、卵かけご飯と即答できる。そんな私ですが、たまに目玉焼きが食べたくて仕方なくなる。新日が好きでも、たまにノアも悪くない、みたいな。 できれば、上品に蒸しあげたやつじゃなくて、白身に焦げがあるくらいがいい。でも黄身は半熟…

麺喰らう(その 854)排骨担担麺

いち、に、さん。 ワン、ツー、スリー。 アン、ドゥ、トロワ。 アイン、ツヴァイ、ドライ。 イー、アル、サン。 いろいろな言語で123を数えてみる。やはりラテン語由来の言語はどことなく似てるな。あとはイタリア語のウノ1とクワトロ4だけ知っており、…

麺喰らう(その 853)朝のはいからうどん with こだわり卵 in なか卯

戦中生まれの両親は食に保守的だった。戦後しばらく、コールドチェーンが発達する前、なんなら電気冷蔵庫すら普及しないなか口にしたもので、舌が形成されたのだ。 北陸の金沢出身の両親は麺といえばうどんで、そばは真夏のざるそばか、年越しそばのみだった…

定食春秋(その 525)ラムカレー

世界で一番食べられている肉は鶏肉だという。宗教的タブーが少ないので、まあ理解できる。それに続くは豚肉、牛肉で、それぞれイスラム教やヒンズー教のタブーである。 日本ではそれなりにポピュラーな馬肉も、国によっては信じられない!となるだろうし、ウ…

麺喰らう(その 852)ねぎらー麺

年齢を重ねるとノドの筋肉も衰えるのだろう、むせ込むことが多くなった。高齢者の肺炎の主な原因が誤嚥であるので、やはりモチを1年おきに食べるのは危険ですね。 さて、本日はねぎらー麺。ラー油で和えた削ぎ切りのねぎがてんこもりです。魚介の風味がきい…