今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

定食春秋(その 331)豚汁定食

ありゃ、ピンボケ。デジカメ全盛の昨今では逆に珍しい。熱々の食事を前に何度も撮り直しなんてヤボですしね、というより既に食べ終えてます。フィルムカメラの頃は、手ブレを気にしてもう1枚、目をつぶったのでさらに1枚、なんてやってたなぁ。2000 年代初…

麺喰らう(その 553)スパゲティ・胡麻と海苔の和風オイルソース

洋食屋さんでランチを選ぶときは心が踊る。和食では胃腸と相談するといった様相を呈するけど、洋食は胃腸を説き伏せる覚悟でメニューを選ぶ。写真つきのメニューは実に華やかで、ステーキ、カレー、ハンバーグや各種定食がいろいろあるけど、麺類もいいなと…

麺喰らう(その 552)新生姜のミニかき揚げ天と穴子天そば

♩岩下の 新生姜軽快な CM ソングが浮かぶ岩下の新生姜。調べてみれば、酢漬け分野ではトップシェアだとか。なるほど、ニッチながらもガリバーなんですね。生姜の甘酢漬けというと、お寿司のガリとどう違うのかと思いますが、国産のゴツゴツした形ではなく、…

麺喰らう(その 551)明日葉天そば

なろう、なろう、あすなろう、明日は檜になろう藤子不二雄のまんが道で知った言葉で、希望に満ちた明日が浮かぶ。もっとも出典の井上靖「あすなろ物語」では檜になれない悲しき比喩だとか。で、明日葉。どんな由来があるのか調べたところ「生命力旺盛で歯を…

麺喰らう(その 550)天ぜいろ

ざる、もり、せいろ。海苔の有無や器の違いがありますが、大きくいえば、つけ汁にくぐらせて食べるそば。暑い季節においしいメニューです。こちらの天ぜいろは、冷たくしめられたもりそばを、熱いつけ汁につけていただきます。甘めで濃ゆいつけ汁に、小ぶり…

定食春秋(その 330)ハンバーガー

「見ろ‼︎ 手が汚れてしまった‼︎」とは、海原雄山がハンバーガーを食べたときの台詞です。1987 年、バブル時代の美味しんぼの1エピソード。「美味しんぼ」をあたかも一般教養のように書きましたが、単なるグルメだけでなく、食への警鐘など、社会的影響をも…

定食春秋(その 329)カツ丼

そば屋のカレー、甘味処のラーメン、喫茶店のナポリタン。専門店ではないからこそ、絶妙な味わいがある。そんな類いの1つ、中華店のカツ丼。ピークをずらしたので店内は人もまばら。ふと目についたカツ丼を選ぶ。揚げ物は朝には重いし、夜だと胃もたれする…

麺喰らう(その 549)冷麺 in 日高屋

盛岡三大麺というと、じゃじゃ麺、わんこそば、冷麺である。1つの地方都市に毛色の違う名物麺が3つもあるのは貴重で、県民性が窺い知れる。 熱々の平打ち麺に肉味噌をからめるじゃじゃ麺、一口大のお椀に次々そばが盛られるわんこそば、弾力のある麺が冷た…

麺喰らう(その 548)冷やし中華

冷やし中華は、これが本物! という正解がないので店ごとの裁量が大きい。特に個人店は振り幅が大きく、楽しみであり、ワクワクである。で、こちらの冷やし中華は5〜9月の限定。毎年1回は食べますが、嬉しいくらい具沢山だった記憶が。織姫彦星よろしく1…

麺喰らう(その 547)すうどん+桜えび天

すうどん。かけそば同様具材のない麺類であり、金欠、節制、清貧などのキーワードで語られる。関東では、かけうどん表記が多いかもしれない。かけそばは「一杯のかけそば」まで知らなかったけど、すうどんは小学生の頃「白い戦士ヤマト」という、闘犬を描い…

麺喰らう(その 546)肉富士そば

お笑い芸人ならば、冠番組をもつのが1つのステータスである。風雲たけし城、さんまのまんま、タモリ倶楽部、例えは古いけど枚挙に暇がない。外食産業においても、店の名前を冠したメニューはやはり特別扱いなのではないか。ラーメン屋さんに多いですよね、…

麺喰らう(その 545)黒排骨担担麺

色の濃い食材は、栄養価が高い気がする。旬の野菜や果物は、色艶が美しいほうが見た目も美しいしね。では、最も濃い黒い食材はどうだろうか。すぐに思い浮かぶのは、ノリ、イカスミあたり。いずれも風味はともかく栄養はなさそう。で、真打ちの黒胡麻参上、…

麺喰らう(その 544)白丸元味 in 一風堂

原由子の少女時代という曲が好きで、iTunesから不意に流れてくると若かりし日を思い出す。まあオジサンなので、少女時代ではなかったけどね。で、お昼どきに賑やかな街をゆけば、男子高校生の集団からすれ違いざま「オレ、めっちゃ一風堂気分」とか聞こえて…

麺喰らう(その 543)朝うどんセットと御礼

毎日のことだからこそ食事にもスランプがある。食欲はあるのに、咀嚼をしたくない。とはいえ栄養ゼリー気分でもない。そんな気分の朝です。丼飯をかきこむのはおろか、そばのざらつきすら面倒に感じる。そんな日はうどんに限る。コシが強い讃岐ではなく、や…

定食春秋(その 328)天丼

天ぷら。寿司やそばと並ぶ和食ですが、専門店にはあまり行かない。普段はそば屋の天ぷらで満足しているし、贅沢したとて、天やに行くくらい。いい歳してなんですが、敷居が高いのですよ。職人さんが、絶妙な火加減の天ぷらを和紙に乗せて「塩でどうぞ」なん…

麺喰らう(その 542)野菜たっぷりタンメン麺少なめ in 日高屋

梅雨前ですが、気の早い空調にやられカラダが冷えているランチタイム。そんなアンビバレントなときは、やはり温かい麺にかぎります。で、お目当ての日高屋にアキがあり、メニューを開くこともなく野菜たっぷりタンメン麺少なめを注文。野菜 350 グラムが摂れ…

麺喰らう(その 541)自家製・冷やし中華

「冷やし中華でいいか」暑くなると、そんな日がある。疲れていても、酸っぱいタレで元気出そうだし、色とりどりで栄養バランスよさそうだし。だがしかし、冷やし中華というのは、自宅でつくろうと思うと大変である。暑いのに大鍋で湯を沸かし麺を茹でたり、…

麺喰らう(その 540)ニラ天そば in よもだそば

通勤以外で新宿に来たならば、まっすぐ用を済ますのはヤボ。とはいえ、人混みをふらふらするのも憚られるので、せめて立ち食いそばをたぐる。まだ時間は早く、お得なモーニングセットに目を奪われる。よもだそばは、カレーライスがおいしいのよね、とか思っ…

麺喰らう(その 539)とんこつラーメン with 餃子 in 日高屋

これといって食べたいものが浮かばないランチタイム。何も考えず信号と人の流れの赴くまま歩くと日高屋にたどり着く。これも何かの縁ですね。いつも通り、ヘルシーでおいしい野菜たっぷりタンメンで決まりかな、などとメニューを眺めていたところ、とんこつ…

定食春秋(その 327)カツオ丼定食

育ってきた環境が違うから、好き嫌いはイナメナイ。とは山崎まさよしのセロリだけど、たしかに食の好みは育ちに大きく左右されるだろう。中でも地域性は大きな要素で、わが家は両親が金沢生まれだからか、カツオが出たことがなく、たぶん学生の頃に居酒屋で…

定食春秋(その 326)日乃屋カレー with 温玉

カレーは国民食である。レトルトやカレールゥにより、家庭でもおいしいカレーが食べられるのはありがたい限りだけど、外食はやはり嬉しい。カレーは喫茶店や牛丼店の1メニューのことも多く、なんとなく選ばれる場合が多い。一方で「今日はカレー!」の強い…

麺喰らう(その 538)冷やしむじなそば

初夏になると、あちこちで冷やし麺が始まる。またぞろ麺食いの本能で、1年ぶりの再会に喜んでしまう。コロナ禍の時代、食べ支えも大事です。冷やし中華ならば、商工組合のポスターで「はじめました」と華々しく告知される。しかし、そばやうどんは、手書き…

麺喰らう(その 537)カップヌードルプロ

プロ、職人、名人。道を極める人への敬称はさまざまですが、そこにはある種の畏敬の念がつきまといます。奴はできる、なんて言われてみたい。で、コンビニでみかけたカップヌードルプロ。では在来品はアマチュアに区分されるのか、と手にとると、どうやら「…

定食春秋(その 325)中華風カレーライス

神保町といえば、古書店とカレーの街。恥ずかしながら、学生の頃は生活に潤いがなく、毎日神保町にいたのに、両者とも縁がありませんでした。久しぶりの神保町。お昼時だし、せっかくなのでカレー店を物色。行ったことがあるのは、共栄堂、エチオピア、ガヴ…

麺喰らう(その 536)朝かけラーメン in 富士そば

かけ。熱い汁を「かけ」ただけのうどんやそばをさす。具材はせいぜいネギくらいで、一杯のかけそばでも知られる、清貧の代名詞のような食事。いわゆる街そばでは、最低価格帯がきつね、たぬきであることも多く「かけ」の取り扱いがない店もある。では立ち食…

定食春秋(その 324)オリジナル薬膳カレーライス

医食同源というと、中国四千年の歴史あるヨ、と言いたくもなるけど、言葉としてはそう古くないらしい。なんだか意外だけど日本発祥だとか。Wikipedia によれば、1991年の広辞苑第四版に初めて記載され、考え方は中国に古来伝わる薬食同源なんだけど、頭を医…

麺喰らう(その 535)鶏坦々つけそば

料理名というのは、実績があってこそ想像できるものである。「牛丼」が、甘辛く煮つけた薄切り肉のぶっかけ丼なのは、実績が十分だからです。これが「カツ丼」になると、卵とじ、ソース、味噌など土地や家族でさまざまであり、にわかに共通言語足りえない。…

定食春秋(その 323)エビのピーナッツ炒め

宮保虾仁。風変わりな姓名のようで、実のところ、中華の週替わり定食、エビのピーナッツ炒めです。写真もないので、どんな料理か字面だけで判断が必要。調べれば、虫偏に下は「蝦」の異体字らしい。さらに調べると立命館大学の立派な論文が出てきまして、な…

定食春秋(その 322)カツカレー

洋食屋さんのカレーは、間違いない。味付けの基本がやさしいからか、スパイスの刺激すら、どことなく懐かしい。こちらのは、どんなだろう。カウンターでカツカレーを頼むと、復唱を待つ前にカツの揚がる音が始まる。チリチリ音を BGM にサラダを食べていると…

定食春秋(その 321)佐渡名物ぶりカツ定食

佐渡というと、日本海に浮かぶ、Hを横にした形の島との印象。金山があったり、かつて流刑地だったり、そうそうトキも忘れちゃいけない。そんな佐渡名物と謳われるぶりカツ。ぶりは北陸では年取り魚だし、佐渡でもよく食べられるんでしょうね。刺身腹だった…