今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

定食春秋(その 365)ガパオライス

タイについて、あまり知らない。日本と同じ立憲君主国で、欧米の植民地になったことがない。そんな通り一遍の教科書的知識しかもっていない。日本史選択だったと言い訳もするけど、そもそも海外旅行に興味がないからか。パタヤビーチへようこそ、なんて笑う…

定食春秋(その 364)ひつまぶし風キーマカレー

幾つも恋して、順序も覚えて、KISS もうまくなったけど、初めて電話するときにはいつも震える♪そう、手慣れた素振りすら、背伸びなのかも。LINE でつながるスマホ文化の令和っ子にはわからない、平成初期のヒット曲ですが、初めての店に入るときは、いつも脳…

麺喰らう(その 610)担担麺

辛味というのは実は痛みだとか。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の五味は舌で味わうけど、辛味は痛覚を通して処理される。不思議な気がします。痛みというのは、生命の危険を覚える大事なアラームであるから、年齢差や個体差があるのも頷ける。痛みと同様に、…

麺喰らう(その 609)冷やしとろろそば

イモは基本的に生で食べない。サラダで少々生食することはあっても、ジャガイモもサツマイモも加熱されてこそ、ホクホク感の本領発揮である。一方でとろろ。ヤマイモ、自然薯など原料はともあれ、独特の粘りと野趣あふれる風味、ツルンとした喉越しなど、生…

麺喰らう(その 608)朝うどん in 箱根そば

朝の散歩ついでに朝食なぞ。休日の朝なれば箱根そばも人はまばらで、ゆったりと食べられます。涼しくなると、またぞろ温かい汁ものが恋しい。朝麺は温 or 冷/そば or うどんからの四択。こう秋めいてくると、うどんにツユのしみたのが欲せられ、「うどんで」…

定食春秋(その 363)ことこと煮込みハンバーグ定食

日本語はオノマトペ、いわゆる擬態語、擬音語が豊富という。実感はないけど、さまざまな生活部面において、オノマトペなしでは表現できない。太陽はギラギラ照りつけ、北風はぴいぷう吹き、桃はどんぶらこと流れる。外国において日本人かどうか見分けるのに…

定食春秋(その 362)横濱カレー・ミニ in すき家

旧字体の地名には、やはり伝統を感じる。横濱、仙臺、廣島など都市名はおよそ新字体に置き換えられたけど、駅名や大字などに旧字体も残る。パソコンの性能が上がって旧字体の使用が容易となり、最近はあえて旧字体を使うのを見かける。例えば横濱と書けば、…

麺喰らう(その 607)辛唐らーめん

人名漢字には読み方に制限がない。光宙と書いてピカチュウと読む、なんて都市伝説もあります。同様に、地名や商品名にも難読がみられます。漢字の難しさというより、当て字の自由さがその原因か。例えば福生。簡単な組み合わせですが、すんなり「ふっさ」と…

麺喰らう(その 606)カレー南蛮そば

南蛮ときくと、私の脳裏にはカレー南蛮など各種そばが浮かぶ。実際にそば屋のメニューをみるとカレー、肉、鳥、鴨、親子などが並んでいる。じゃあ南蛮ってなんだよ、となる。元々は中華思想において、未開の地とされる周囲の異民族を東夷、西戎、北狄、南蛮…

麺喰らう(その 605)赤富士そば in 富士そば

赤い富士といえば、葛飾北斎の浮世絵が思い出される。有名な「凱風快晴」では勇壮な赤富士が、実際より急峻な角度で描かれる。フジヤマ、ゲイシャが日本のステロタイプとなったのは、幕末期の浮世絵の流出によるものだろうけど、今もそれを引きずっている。…

定食春秋(その 361)惣菜パン

街のパン屋さんが好き。コッペパンに惣菜がはさまれ、アンパンマンの顔が描かれ、食パンの耳が配られるようなパン屋さん。最近、希少です。カフェオレが似合う、サクサクの横文字パンは確かにおいしい。でも、瓶牛乳が似合う、購買で奪い合いになるようなパ…

麺喰らう(その 604)小海老かき揚げ天そば in 箱根そば本陣

フラッグシップ、すなわち旗艦は司令官が搭乗して指揮をとる艦隊の要諦である。転じて、企業の商品群のなかでも特別な、最高級のものを指す。例えばトヨタのクラウン、ホンダのレジェンド、日産ならシーマ。セダン離れの令和の世では今は昔ですが、いずれも…

定食春秋(その 360)シーフードカレー

わが家の金曜日はカレー曜日である。各自の食事時間がまちまちとなるので大鍋料理が好都合で、期せずして週末を告げるメニューとなっている。まるで海上自衛隊ですね。海自は洋上で曜日感覚が損なわれぬよう金曜日はカレーを食べるとか。基地のある横須賀は…

定食春秋(その 359)マーボ豆腐定食

少し涼しくなるとまたぞろ辛いものが食べたくなる。哀しき胃酸過多なので、狙い目はランチタイム。寝る直前に食べると胃酸が逆流するからね。そうと決まれば、和食ではパンチが弱いし、洋食は上品に過ぎる。向こうの信号が渡れたら中華、赤になったら印僑の…

定食春秋(その 358)新サンマの塩焼き定食

さんま、さんまさんま苦いか塩つぱいかとは佐藤春夫の詩の一節。別に文学青年だったわけではなく、美味しんぼでの引用で知った、いわば孫引きの知識。実は不倫を描いたものだとか。背景はともあれ「さんま、さんま そが上に青き蜜柑の酸(す)をしたたらせて…

麺喰らう(その 603)ナポリタン焼きそば

好物はそばです。更科もいいけど、田舎せいろをズルっと手繰るのがいいですね。などというと、繊細な味のわかる、大人の味覚と受け取られる。好物はナポリタンです。ベッタベタのケチャップに、ベーコンの脂が滲んでるのがたまりません。玉葱、ピーマンもナ…

麺喰らう(その 602)ざる

ざる。漢字で書くと笊。細い竹で編まれた、主に水切りの道具ですが、そばに於いては、調理道具であり、盛りつけの器であり、料理名にもなる。なんか雑というか、不思議ですね。ざるそばともりそばの違いも、ワサビや海苔の有無、ツユの質などとされるようで…

麺喰らう(その 601)冷やしたぬきそば

週末の駅というのは、平日とは異なる表情をみせる。人かげがまばらで、コロナ禍で家族連れも少なく、祭りのあとの神社のような余白感です。そんな駅前のそばスタンド。近接しているので実質的には駅そば屋といえようか。通勤客だけでなく、常連の日常食の場…

麺喰らう(その 600)中華そば

「遠くの親戚より近くの他人」とはよく言ったもので、テレビに映る行列店より地域に根ざした店のほうがありがたい。手に届く、おいしさです。で、街そば屋さんの昼下がり。冷やし中華、ひやむぎ、冷したぬきなど季節物もまだあるけど、ここは潔く熱いメニュ…

麺喰らう(その 599)麻辣刀削麺

ふとみかけた中華料理店に入ると、西安料理とのこと。大陸のどの辺だろうか、メニューが海鮮オシでないことからも内陸だろうと検討をつける。刀削麺が売りらしく、麻辣、坦坦、炸醤など各種揃っている。ここは名物と謳う麻辣刀削麺にしようかな、辛さレベル…

定食春秋(その 357)ソーセージエッグ定食・ロカボチェンジ in 松屋

あなたのいない右側に、少しは慣れたつもりでいたのに♩とは、プリプリの名曲「M」の一節ですが、白飯のいない左側という景色は見慣れない。時を戻そう。今を去ること3分前、久しぶりに松屋で朝食を、と券売機を操作していると「ロカボチェンジ」の見慣れな…

定食春秋(その 356)肉野菜炒め定食

肉野菜炒めは外食で食べるに限る。家には中華鍋がないし、そもそも火力が足りない。なんなら旬の野菜を揃えるのも、ひと手間どころではない。アラフィフになると「野菜食べたい」とハッキリ思う日がある。若いころにはなかった感情です。カラダからの無言の…

麺喰らう(その 598)味噌バターコーンラーメン

年のせいか残暑の季節には冷たいメニューに逃げなくなっていく。とくに今夏は冷やしそば、冷やし中華など、冷やしの摂取率が有意に低かった。屋内ではエアコンで入念に冷やされ、外に出れば日光と地面からの照り返しに焼かれ。若くないから自律神経も鈍く、…

麺喰らう(その 597)自家製ミートソーススパゲティ

ズボンではなくパンツ、スパッツではなくレギンス、ジャンパーではなくブルゾン。言葉は生き物だから、しなやかに対応していくしかない。一方、スパゲティではなくパスタ。これは言い換えではなく、正しくは数多いパスタの1つがスパゲティなのだ。マカロニ…

麺喰らう(その 596)どん兵衛

若いころあんなに好きだったカップ麺なのに、アラフィフともなると、さほど食べる機会がない。医食同源を意識するお年頃なので無理もない。で、本日は貰い物のどん兵衛。宮藤官九郎脚本のタイガー&ドラゴンで西田敏行が演じた落語家が林家亭どん兵衛でした…

定食春秋(その 355)秋を堪能! 三陸沖産さんま御飯と和彩弁当

近年のスーパーは、中食に力を入れている。いわゆるお惣菜ですが、とみにレベルが高い。店で売る新鮮な食材を調理するわけで、安心で安価。定番だけでなく季節商品が華やかなのも嬉しい限り。久しぶりに眺めてみれば、食欲の秋を告げる各種お弁当が並ぶ。実…

麺喰らう(その 595)カレーうどん

生きるべきか、死すべきか、それが問題だ。とはハムレットの台詞ですが、そこまで大仰でなくとも、日々選択を強いられて過ごしております。たとえば、今日のランチ。定食か、うどんか、それが問題です。しかもそれぞれ7種類ほどあり、選ぶというより諦める…

麺喰らう(その 594)ひやかけうどん with イカ天・半熟卵天

麺喰いなもので、そば、うどん、ラーメン、パスタ、しょっちゅう麺を食べています。一応栄養を考えて、野菜も摂るように心がけていますが。特にうどんは消化吸収がよいので、オジサンとしては血糖値の急上昇が気になります。父、祖父とサイアーラインがつな…

麺喰らう(その 593)特製かき揚げうどん in なか卯

なか卯は牛丼屋と思われがちだけど「丼ぶりと京風うどん」の店である。同資本であるすき家との住み分けもあり、決して牛丼がメインではない。例えば朝食を食べにいけば、こだわり卵が光る各種朝定食、黄金色のダシがおいしい麺類、名物親子丼やカレーなどの…

麺喰らう(その 592)つけ麺

つけ麺というのは、麺そのものに自信が溢れている。ラーメンでは、まずはスープから味わうという風習もあり、麺はスープと常にからんでいる。一方でつけ麺。どっぷりつければスープとなじむし、ちょこっとつければ麺の味がよくわかる。いっそ何もつけずに食…