今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

麺喰らう(その 47)カップヌードル

キングオブポップがマイケル・ジャクソンなら、キングオブヌードルはカップヌードルだろう。異論はあろうけど、そう思う。その由来は朝ドラでくわしく描かれたようで、先人に感謝することしきり。何よりも驚くのはマイナーチェンジを繰り返しながらも、今な…

定食春秋(その 20)シャックバーガー

かつてハンバーガーは憧れだった。バタ臭いドナルドやハンバーグラーなどが跋扈するマクドナルドの CM も、大きくはアメリカ的なものとして、手が届かない世界だった。団塊ジュニアの私が生まれるすこし前、1971 年にわが国に上陸したマクドナルド。しばらく…

麺喰らう(その 46)博多ラーメン

高菜が有料の店は信用するな。死んだ親父の遺言 … … ではなく、福岡生まれの友人が何度もつぶやいていた言葉。とんこつラーメンで育った彼は、東京のラーメンになじめず、千駄ケ谷のホープ軒に心底おどろいていた。いや~ちょっとわからんっちゃけどね、みた…

定食春秋(その 19)中華丼

食欲がないわけではないけど、なんとなく食べるのが億劫だなあってときは、丼ぶりに限る。なにも考えずに、ひたすら口に運んでは咀嚼する。気が向いたら小鉢をつまみ、汁物で流し込んだら、丼ぶりに戻る。疲れてるんでしょうね、ワクワク感に欠けるお昼どき…

定食春秋(その 18)ニラレバ炒め定食、ライス少なめ

親元を離れるまでホルモン類を食べたことがなかった。母親のつくる食事を(今思えばもっとありがたがるべきだったけど)、粛粛と食べた日々。海の幸に恵まれた北陸出身の両親は、そもそも肉を好まず、魚、それも煮魚が大好き。そして自分が食べたことのない…

定食春秋(その 17)のりから明太弁当

コンビニのお弁当はおいしい。店舗数を背景に、強力に商品開発を進め、多様なラインナップで消費を喚起する。添加物とかいろいろ言いたい人はいるだろうけど、個人的に不満はない。一方でお弁当屋さんはどうだろうか。ほっともっとのようなチェーン店、独立…

麺喰らう(その 45)味噌煮込みうどん with 手羽先の唐揚げ

東京駅は、胸がときめく。仕事がら新幹線など使わないから、日常的には用事がない。たまの里帰りできっぷを予約に来ると、熱気がムンムンしていて、驚くやら、楽しいやら。子どもがむずがる家族づれ、出張帰りのサラリーマン、キョロキョロ見回す外国人客。…

麺喰らう(その 44)とろろそば(冷)

とろろそば(冷)渋谷はちょっと苦手、と歌ったのは全盛期のヒロスエだが、確かにこの歳になると渋谷は堪える。なんというか、人混みがキツイ。所用でやってきたものの、小一時間の自由時間、どうしたものかと街を歩く。掘り出しものに出会えたブックオフも…

麺喰らう(その 43)日本海麺

中華料理店のラーメンはおいしい。日本のそれとは似て非なる汁そば。オイスターソースが隠し味なのか、スープの香りからして違いますよね。たとえインスタントでも楊夫人とか中華三昧のスープはなんだか本格派。サッポロ一番とは一線を画しています。良し悪…

麺喰らう(その 42)天下一品・味がさね

思いがけず、ひとりごはんの夜。自由になれた気がした、なんて尾崎豊のようだけど、そんな大したもんではない。朝、昼とのカロリーバランスなどに悩むアラフィフの夜。労働を終え、いつも以上に働かなくなったアタマを駆使して出した答えは天下一品。ちょい…

定食春秋(その 16)牛肉とナスのフライパン蒸し〜焼肉のタレ風味

普段のランチはなんだかんだお気楽で、気分で店を見つくろい、メニューをフワッと選べば、あとは料理を口に運ぶだけ。そこに多少の悩みはあれど、葛藤や憔悴といった重篤なそれではない。しかし家族の晩ごはんを一任された場合、そうはいかない。自分が何を…

麺喰らう(その 41)春盛り天そば

春になると矢野顕子が脳内再生される。ホラ、春先、神戸に、見に見に、見に来てね♩どうして神戸に行くのか。ポートピアで連続殺人でもあったのか、神戸じゃ渚と名乗ったのか。まったくもって深まる謎。まあ、春咲小紅が正解なわけですが、小学生だった頃の空…

麺喰らう(その 40)朝そば(温玉、かきあげ、カレールー)

ゆで太郎のキャンペーン、トッピング無料クーポン券。すべて頼めばうん百円になろうというお得なクーポン券が配布される。ゆでとは主に朝のお供として懇ろにお付き合いしていますが、クーポン券はうれしくもあり、うれしい悲鳴でもある … … 太るからな。もち…

麺喰らう(その 39)なか卯の二八そば

そばを打ったことはありますか。 私はいちおう、あります。 若い頃、なぜだか新そばを打って、取引先に振る舞う接待が幾度かありました。今思えば、なんだったんだ、あのイベント。 もちろん、職人さんの指導のもと執り行うのですが、そば打ちは難しい。定年…

麺喰らう(その 38)家系ラーメン(ミニ)

朝寝坊して、ブランチが少し物足りなかった休日の昼下がり。散歩がてら町歩きして、フラッと食べるラーメンというのは人生の醍醐味のひとつ。そう、週末のわずかな時をつなぎ合わせて生きるというのは、浜省に限らず、おっさんの実感として大事だなーと思い…

定食春秋(その 15)朝マック(ソーセージエッグマフィン)

だいぶ春めいてきた朝、散歩していると公園で梅が咲いていて、ほっこりする。汗をかくような陽気でないのがいい。愉快なラジオを聞きながら、ひとしきり散歩して、途中マクドナルドに立ち寄る。 朝マック、何年ぶりだろう。せっかくだからコーラにしちゃえ。…

定食春秋(その 14)チキン南蛮定食

自由気ままにその日の気分でランチを選ぶ。実にささやかな幸せですが、リスクも伴います。そう、“晩ご飯とかぶる” 問題です。 あらかじめ決めておけばいいんでしょうけど、スーパーの特売の都合もあるし、天候や雑用など、予定は未定になるわけで。 ただし…

麺喰らう(その 37)朝そば(温玉、ワカメ、コロッケ)

カバンを整理していると、先日貰ったゆで太郎のクーポン券が出てくる。期限をみれば3月いっぱい。ここであったが百年目、何かのご縁、出動要請だな、と華麗なる誤解。ゆでの策略に見事に踊らされてます。そもそもおトクな朝時間帯に、さらにクーポン券を投…

定食春秋(その 13)野菜サラダ定食

定食の名は、何によって定義されるべきか。オーソドックスな命名法は、メインとなるおかずを冠にのせた名前だと思います。刺し身定食、野菜炒め定食、鳥の唐揚げ定食。何でもいいんだけど、おおよそ見当がつく。おそらくメインディッシュにご飯、みそ汁、小…

麺喰らう(その 36)特製ラーメン+ビール

富士には月見草が似合うように、酒のシメにはラーメンが似合う。理由はシンプルで、アルコール分解⇨血糖値が低下⇨脳が空腹とバグを起こす⇨手っとり早く糖質を補給。メカニズムはわかってます、でも、だますよりも、だまされたいんだ、僕ぁ。さて今宵は、晩…

定食春秋(その 12)目玉焼定食

ソーセージは有能である。さすがに全能、万能とはいいませんが、十能くらいはあるんじゃないでしょうか。それじゃスコップか。ともあれ、煮ても焼いても食えるヤツ。熱々ならおかずでも、酒のアテでも。もちろん冷めてもおいしいので、お弁当にいるとうれし…

麺喰らう(その 35)若竹そば

雨降りの日は、朝ごはんを食べるのも億劫になる。寄り道せずに最短経路で会社に着きたいところだけど、今日は朝抜きではなく、おなかに何か入れたい。そんな朝に通勤導線の地下にある立ち食いそばはもってこいです。泣く子も黙って、なんなら二度見する一大…

定食春秋(その 11)自家製とん汁

寒い日はとん汁、暑い日もとん汁。おかずが少ない日はとん汁、野菜不足な近ごろはとん汁。何かにつけてとん汁。いや~待て待て、ぶた汁だろう。貴様どこの生まれだ? という方はごめんなさい。以下ぶた汁に読み替えてください。認めたくない若さゆえの過ちに…

麺喰らう(その 34)朝そばセット

富士そばは、店舗ごとに独自メニューを出すという。店ごとに裁量があるというか、ゆるいというか。チェーン店でいえば王将なんかもそうですよね。逆にいえば、店舗ごとの味の揺れも懸念されるところだが、幸いにして、私の舌はそれを察知できるほど鋭敏では…

麺喰らう(その 33)特製ラーメン

券売機は左上がイチオシときく。そこにあるのは、基本メニューだったり、店名を背負った看板メニューだったりいろいろです。ともあれ、真っ先に目につくのは確か。こちらの店では特製ラーメンがゴールデンスポットを占領。昼ごはんで千円ならなかなかの勇気…

麺喰らう(その 32)鍋焼きうどん

鍋焼きうどんは一種のイベントである。グツグツと煮えたぎった鍋から、小分けして食べる。ランチタイムには過ぎた贅沢だけど、小さな幸せを感じられます。風邪をひいたとき母親がつくってくれた、なんて思い出はないけど、風邪気味のときに食べたくなります…

麺喰らう(その 31)とんこくラーメン+辛ネギ

俗にタクシーの運転手さんが好むラーメン屋はおいしいという。深夜営業の店もあるし、手早く食べられるし、仕事中の数少ない息抜きだろうから、ラーメンが好まれるのもわかる。およそ四半世紀前、学生の頃、昼夜逆転で卒論を書いていた。夕方起きだして、ナ…

定食春秋(その 10)ナンカレー(チキン、マトン)+ラッシー

いつのまにか印僑の店が増えました。どこかに工場があるのだろうけど、テンプレのような看板を街のあちこちに出してます。メニューも主力はナンにミニライスを添えたカレー。ソースを選べるのが主流。果たして彼らがインド人なのかは藪の中。パキスタンやミ…

麺喰らう(その 30)桜エビかき揚げそば(更科)

春の季節にふさわしい桜エビ。あでやかなピンクが啓蟄の候によく似合う。水族館などでみると、意外と甲殻類ってドス黒いのも多いんですよね。茹であげると鮮やかな赤になるんだけど、あのままでは食欲はそそらない。 そんななか桜エビはハナからキレイな桜色…

定食春秋(その 9)ランチにぎり

にぎり寿司というのは、そばと同じく江戸時代のファストフードだったわけで、本来はそんなに気張ることのない食事だったはずで。でも今では寿司は二極化してしていますよね。銀座なんかに代表される、座っただけでおいくら万円というような高級路線、これは…