今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

麺喰らう(その 796)春菊天そば

苦味がいつからおいしくなったのか。不思議なもので、明確な分岐点は覚えていない。いつからか、ビールの苦味こそ明日への活力と感じるようになった。 そもそも、苦いものには毒が多い。子どもが苦いものを食べられないのは、経験からでは毒の有無がわからな…

定食春秋(その 488)カキの天ぷら定食

揚げ物は、加齢とともにキツくなる。アラフィフともなると、よほどの健啖家でないかぎり油物ばかり食べられない。ここぞ、というときに食べるのだ。 今日がその「ここぞ」なのかはわかりませんが、定食屋の日替わりメニューからカキの天ぷらを選ぶ。フライで…

定食春秋(その 487)Bセット in れんげ食堂 Toshu

A.ラーメン+餃子 B.チャーハン+餃子 C.チャーハン+半ラーメン 中華男メシの行き着く先は、ラーメン、チャーハン、餃子をいかに組み合わせるかである。あらかじめメニューに示されたこの3択、実に悩ましい。 仕事でもこれくらい考えれば、ひとかど…

麺喰らう(その 795)PROカップヌードル

冬めいてきたこの季節、朝の散歩は肌寒さが心地よい。駅前にまで行けば立ち食いそば屋もあるけど、今朝のコースは住宅街。コンビニで、カップ麺を買う。 朝っぱらからカップヌードルというのも気がひけるけど、高プロテイン、低糖質が謳い文句のPROならば自…

麺喰らう(その 794)証城寺そば

タヌキが月見をするから、証城寺。タヌキそばにたまごをトッピングするのですが、ツユを吸った揚げ玉が、半熟の黄身に絡むとえも言われぬおいしさです。 あらかじめ「たぬき玉子」をメニュー化した店もあるくらいで、その相性のよさはお墨付き。店のメニュー…

麺喰らう(その 793)パッタイ

エスニックというとアジア系の料理を思い浮かべる。語義からすると、民族的、異国風な事柄すべてがエスニックだけど、なんとなく亜熱帯付近を想像する。 で、本日はタイ&ミャンマー料理店。私が思うエスニックの中核ともいえる地域ですが、両国は一括りにし…

麺喰らう(その 792)黒担担

担々麺は字面からどんな料理か伝わってこない。もともと、中国で材料を天秤棒で担いで売り歩いたからこの名づけになったらしく、元来は汁なしだったとか。 最近は汁なし担々麺もあるけど、先祖返りしたようなメニューなんだな。さて、こちら担々麺専門店はノ…

麺喰らう(その 791)カキうどん

貝のダシはおいしい。アサリやシジミの味噌汁、ハマグリの吸い物、ホタテの貝柱のスープなど、驚くほど旨みが滲み出る。まるで海のエキスを集めたように。 無論、カキも例外ではない。鍋に入れると〆の雑炊が待ち遠しいほどの旨みが出る。新鮮なヤツは生で食…

定食春秋(その 486)ひれかつ弁当

お値打ちなワンコイン弁当は、うかうかするとすぐに売り切れる。三種の日替わり弁当は、並んでいる間にあれよあれよと売り切れ、残るはひれかつ弁当のみ。 焼き魚気分だったけど、ひれかつを食べられるなら贅沢は言ってられない。味噌汁をつくり、蓋を開け、…

麺喰らう(その 790)中華そば 琴平荘 in 花月嵐

花月嵐のげんこつらあめんはおいしい。豚骨醤油の濃厚なスープに、生ニンニクをしぼり、激辛の壺ニラを加え、熱旨辛でいただくのは、至福のときである。 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/01/05/070000 しかし、花月嵐は誘惑も多い。常に全国…

麺喰らう(その 789)特製カレーうどん in 星のうどん at 横浜

そば食いも、うどん好きも、カレー南蛮についてどう思っているのだろう。そばの繊細な風味もうどんの小麦の香りも、カレーにかかれば風の前の塵の如し。 でも、カレー南蛮はおいしい。個性豊かなカレーが、ダシのきいたツユと協力一致、麺の味わいよりも丼ぶ…

定食春秋(その 485)うな丼定食

うなぎを食べたというと、余裕のある人生という気がする。値段もさることながら、ランチでも数十分仕上がりを待てるのだから、豊かな時間に他ならない。 うなぎは希少価値もあり、庶民の口に入るものは輸入に頼るのが現実です。で、こちらは新規開店のうなぎ…

定食春秋(その 484)ビリヤニ・ターリー

ジャンタ・ターリー。以前の自らのブログを紐解けば「公共の大皿」とのこと。意訳すれば、大衆定食とでもいえようか。2年半ぶりにいただきます。 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2020/02/26/070800 以前は選べた飲み物が、お茶1択になってます…

定食春秋(その 483)サンマ塩焼定食

立冬を過ぎると、いよいよ食卓も冬支度となる。果物でいえば柿や梨から、ミカンやリンゴへと入れ替わるし、秋刀魚ことサンマともお別れの季節となる。 先日立ち寄ったやよい軒では、すでにサンマの塩焼きは売り切れだった。カキフライは冬の間も楽しめるけど…

定食春秋(その 482)牛肉の赤ワイン煮込みカレー

ワインブームというかソムリエブームがあった。芸能人がこぞって蘊蓄を語り、プレミアムワインを開け、ボルドーだ、ブルゴーニュだと、かしましかった。 日本酒、焼酎にも同様のブームはあったので、ワインブームを否定するものではないけど「東洋人の顔して…

麺喰らう(その 788)春菊天そば

春菊の旬は正にこれから、検索すると11月〜2月頃とする記事が多い。鮮度が命の葉物なので、近郊農業で栽培されており、意外と大阪も一大産地である。 ともあれ1年を通じて収穫できるので、立ち食いそば界隈では、年がら年中食べられる。とはいえ、やはり旬…

定食春秋(その 481)海鮮丼

鮮魚がおいしいスーパーで、夕食用に寿司パックとにらめっこ。こちらは本格派で、高い価格帯だとウニいくらはもちろん、シャコや子持ち昆布が入っている。 で、海鮮丼を選ぶ。握らないぶん、ネタにお得感がある。中トロ2切れ、イカ、光り物、甘エビ、タコ、…

麺喰らう(その 787)朝そば in 箱根そば

毎日通勤する道なんてモノクロームみたいな背景で、季節の草花だけが彩りである。ラジオから流れる交通情報と天気予報を気にしつつ、ただ歩みを進める。 しかし休日にのんびりと、時間を気にすることなく歩くのは悪くない。空飛ぶインコや、たまに出くわす猫…

定食春秋(その 480)大豆ミートの野菜炒め定食 in やよい軒

環境問題やベジタリアンなど、さまざまな需要から、代替肉というジャンルがある。培養肉という秘法もあるけど、メジャーどころでは大豆ミートがある。 大豆は蛋白質が豊富なので「畑の肉」と言われてきたけど、ついに公式に肉扱いされるようになったのですね…

麺喰らう(その 786)地鶏だし 醤油らーめん

地鶏というと高級ニワトリの印象である。ブロイラーと一線を画し、広い農場、おいしい穀物、燦々と照りつける日光のもと育ったような気がする。 で、Wikiで地鶏の定義を調べると「日本農林規格 (JAS)に記載されている、在来種由来の血液百分率が50%以上の…

麺喰らう(その 785)伊勢うどん卵のせ

伊勢うどんを知っていますか。ふわっふわのうどんに、ダシとたまり醤油を混ぜ合わせていただく、長旅をしてきた伊勢参りの参拝客の胃にやさしいうどん。 私は紀伊半島を訪れたとき、伊勢うどんの存在を知らなかった。たまたま鳥羽水族館でアシカショーまでの…

定食春秋(その 479)ランチピッツァ

ピザとピッツァはどう違うのか。端的にいうと、ピッツァはもともとイタリアの料理で、こぢんまりとして一人で食べられるくらいの大きさらしい。 対するピザは、アメリカに渡ったイタリア移民が持ち込んだ、大判で皆でシェアして食べるボリュームのあるもの。…

定食春秋(その 478)湘南釜揚げ しらす丼

湘南といえば海であり、サーフィン、パリピ、ヤンキーなど、若者が弾けている土地柄という印象。まあ、サザンや漫画の影響を受けすぎなのかもしれない。 Jリーグのベルマーレ平塚もいつのまにか湘南ベルマーレになっていた。言葉の響きのよさだろうし、ファ…

麺喰らう(その 784)朝そば in 万葉そば

よく晴れた晩秋の朝、ふらりと散歩に出かけるのは、時間にも体力にも余裕のある証拠、何よりの喜びです。ラジオなぞ聴きながらドンドン歩こう。 まぶしい朝日を避けて西へ西へと大唐西域記すれば、駅前広場に行き着く。お昼のパンを買うと片手にビニール袋、…

定食春秋(その 477)牛丼・小 in 吉野家

最近は、アプリでカロリーコントロールできるので、いろいろ活用している。どう食べても塩分過多になるのが悩みですが、カロリーはうまく抑制できてます。 で、朝は軽めの牛丼・小。吉野家の店員さんには「超? 超特盛?」と確認される。慌てて否定するも、…

定食春秋(その 476)銀ダラの西京焼定食

最強。男子たるもの、いくつになってもその響きにしびれる、憧れるぅ! ドラゴンボールやガンダムなど。いい年になると実際にそんな議論はしないけどさ。 で、埼京線。上京して初めて聞いたときから「最強線」だと信じていた。雨風、人身事故などに負けない…

麺喰らう(その 783)ナポリタン・小 with 目玉焼き in パンチョ

新宿の甲州街道沿い、代々木に向かう四つ角に「スパゲッティーのパンチョ」がある。ずっと気になっていたけど、間口は狭いし地下だし足が向かないまま。 平日午後、特に予定なし。こんなチャンスはそうそうないので、意を決して店に向かう。2時近いし、さす…

定食春秋(その 475)マグロの山かけ丼定食

山かけ。初見殺しのネーミングだけど、山芋や長芋をすりおろしたものですね。そば界隈ではダシでのばしたとろろと、すりおろしをかけた山かけを区分する。 店によって使いかたが異なるらしいけど、おおよその使い分けですね。たとえば牛タンなら、ダシでのば…

定食春秋(その 474)鶏めし弁当

言霊を信じている、というとスピリチュアルなひとと思われそうですが、物の名前には意味があるのではないか。字画は信じないけど、よい言葉を使いたい。 ゆえに名づけというものに関心がある。世の中にはキラキラネームもあるけど、いったん名づけられれば、…

麺喰らう(その 782)かれー南ばんそば

日向は暖かいけど日陰を歩くと肌寒く、晩秋というか、初冬を感じるこのごろ。お目当てのそば屋さんに滑り込み、温まるものがいいなあ、とメニューをみる。 鍋焼きうどんは仰々しいし、あんかけそばの気分ではない。天ぷら…うーん、かき玉かなと悩んだすえ、…