今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

麺喰らう(その 833)キャベ千カレーうどん

カレーうどんはおいしい。スパイスの香りが鼻腔を満たし、和風ダシの確かな旨みが味蕾をなでつけ、モチモチしたうどんが喉を通り抜け、胃が温かく熱を帯びる。 思い出すだけでもヨダレが出そうですが、いかんせん野菜不足なのが弱みである。しかし、こちらに…

麺喰らう(その 832)かけそば in 万葉そば

かけそば探訪第7弾、京王線の眷属万葉そばへと。京王グループは、居酒屋ユースもできるたまの里、立ち食いの高幡そばをもち、なおかつ万葉そばを運営する。 以前は高幡そばだったけど駅の改装とともにリニューアル、食券制ながら店内製麺、茹でたてにこだわ…

麺喰らう(その 831)かけそば in しぶそば

かけそばの旅6杯目。高級住宅地の多いイメージの東急沿線の駅そば「しぶそば」を訪問。広めの店内はテーブル席も多く、こんなところにも高級感を覚える。 若い女性店員による盛りつけを眺めていると、ワカメのせでニンマリ。そういえば、立ち食い探訪で女性…

麺喰らう(その 830)かけそば in 富士そば

立ち食いそばといえば、富士そばである。上京して大学の近くにあったので、そう刷り込まれている。学食のほうが安かったので、富士そばは高嶺の花だったけど。 たまに食べたくなる初心の味ですが、ここ最近散歩コースにあった店舗が次々と閉店して、富士そば…

麺喰らう(その 829)ラーメン in 第一旭

関西のダシは昆布がメインで、薄口醤油を用いるので、うどんのツユも色味が薄い。良し悪しではなく、漆黒の関東のツユとは方向性が異なっていて面白い。 ところが、キングオブ上方、京都のラーメンがはんなりとはほど遠いのが、実に興味深い。関東にも支店を…

定食春秋(その 513)カキと白身魚フライ定食

自ら狩猟することのないサラリーマンは何を食べているのか、自覚がない。農家や漁師、流通界隈などを無意識に信用しているけど、実のところはわからない。 まあ、現代日本では考えすぎだけど、石黒正数氏の漫画「それでも町は廻っている」にも、普段食べてい…

定食春秋(その 512)鯖味醂干し弁当

スーパーの鮮魚売り場を眺めつつ、何を食べようか考えるのは楽しい。旬の魚を確認しつつ、お刺身、煮る、焼く、蒸す、揚げる、炊き込む、〆る、など悩んじゃう。 そこに、干すという選択肢が加わることはない。干物は世界じゅうでつくられているけど、自ら干…

麺喰らう(その 828)味噌赤丸 in 一風堂

豚骨ラーメンというと、横浜家系のようなこってりから、喜多方のようなあっさりまでさまざまである。煮出し方によって濃度も、透明度も異なってくる。 全国津々浦々に散在するけど、豚骨ラーメンと聞いて真っ先に思い浮かべるのは、平成初期の豚骨ラーメンブ…

麺喰らう(その 827)たぬきそば in 豊しま

もりそばを好むのは「ツウ」なのに、かけそばを食べるというと、どこか哀しい色やねん。かけそばは、ダシ、カエシ、そばの味がよくわかると思うんだけど。 「安くて、うまい」立ち食いそばのコンセプトは、我が人生とも通じる主戦場なので、ツウと呼ばれたい…

定食春秋(その 511)ヘルシーばくだん丼

日常生活で「爆弾」という言葉を発することがない。むろん必要がないからであり、世代的にはボンバーマンを思い出すくらいで、兵器としての爆弾しか浮かばない。 具材をたくさん入れて海苔を巻いた、まん丸な「ばくだんおにぎり」なんてのもありますね。その…

麺喰らう(その 826)肉ネギうどん

正直、長ネギに好感をもっていない。昭和のエグ味の強かったころの印象が強く、イガイガした食感も好きではなかった。アレルギーだったのかもしれない。 まあ、私もそれなりに年を重ねたし、食べ物の好き嫌いより、旬の食材を楽しむことを優先する。品種や肥…

麺喰らう(その 825)俺たちのニラバタ豚汁うどん

真冬の豚汁は文句なしにおいしい。表面に油膜がはるアツアツのダシにふうふうと息を吹きかけ、湯気の切れ間をズズズっと飲めば、五臓六腑にしみわたる。 そんな豚汁がうどんとコラボなんて、おいしくないわけがない。イメージとしては味噌仕立てのけんちんう…

定食春秋(その 510)合いがけデルタカレー

新型コロナ感染症で人口に膾炙しましたが、ギリシャ文字といわれるとちょっと戸惑う。アルファ、ベータ、ガンマ、デルタあたりまでは確実にわかるけど。 で、合いがけデルタカレー。2種のカレーが味わえるお値打ちメニューです。ライスの盛りつけがギリシャ…

麺喰らう(その 824)かけそば in 箱根そば

かけそば3部作の第3弾、箱根そば。なんとなく街そば屋さんではかけそばを頼みづらく、立ち食い系ばかり攻めています。堂々と食べればいいんですけどね。 あまり需要がないのか、券売機でかけそばが見つからない。ようやく見つけたかけそばですが、ミニかき…

麺喰らう(その 823)かけそば in 深大寺門前そば

かけそばの食べ比べ、2日目。独立系の立ち食い店を訪問する。朝セットこそないけれど、お得な揚げ物類を泣く泣くあきらめて、あえてかけそばを注文。 注文すると、おかあさんが袋からそばを取り出して湯通しを始める。セルフの水を汲む間もなく、すぐに呼び…

麺喰らう(その 822)かけそば in めとろ庵

かけそばと聞くと「清貧」「節約」「吝嗇」が思い浮かぶ。「一杯のかけそば」ブームもあったし「タネ物が食べられない経済事情」が背景に見え隠れする。 実のところ、朝に小腹がすいて温かいダシが飲みたいけど油物は避けたい。アラフィフにはそんな日が往々…

麺喰らう(その 821)しおバターコーンラーメン

ラーメンの味つけの基本はスープ+タレの組み合わせである。鶏ガラ、昆布、煮干し、豚骨などでダシをとったスープに、タレで味つけをしていく。 たとえば豚骨ひとつをとっても、博多のように白濁したスープに塩ダレをあわせることもあれば、喜多方のように澄…

定食春秋(その 509)マグロとソイの紅白丼定食

ソイ。見慣れない黒板メニューを二度見する。soyなら大豆だけど、マグロと紅白丼を形成するとは思えない。タイの書き間違いかなと思いつつ、指差して注文。 「紅白丼1つ」そんな注文が通ったので、ひと安心するも、手元の手書きメニューでもはっきりと「ソ…

麺喰らう(その 820)鴨うどん in なか卯

普段食べる肉というと、鳥豚牛がほとんどで、いずれも人工飼育されたものである。畜産業と流通業に感謝しつつ、安定、安心の肉を喰らっている。 それゆえ、肉の旬といわれてもとピンとこない。すき焼きが冬においしいのは春菊や白菜によるものだし、焼肉が夏…

麺喰らう(その 819)力うどん

昭和育ちなので、正月にはひたすらモチを食べていた。でも令和の今では、食の多様化だけでなく、自らの加齢による健康志向もあり、あまりモチを食べない。 何というか、慙愧の念に堪えない。紅白歌合戦がかつての輝きを失ったように、私のモチへの情熱も失わ…

麺喰らう(その 818)トムヤムラーメン

世界三大スープは、トムヤムクン、フカヒレ、ブイヤベース、ボルシチという。三大なのに4つあるのは、それだけ選ぶのが難しいからとか。なるほどね。 ともあれ、どれも食べたことはあるかな、程度。カップヌードルにもラインナップされているトムヤムクンラ…

麺喰らう(その 817)証城寺そば

気分の問題だけど、初物はおいしい。通勤途中にお腹を満たそうと、今年初の立ち食いそば。朝の寄り道というシチュエーションが、おいしさを引き立てます。 で、せっかくならマイフェイバリット、たぬき&玉子の「証城寺そば」です。たぬきが月見をする証城寺…

麺喰らう(その 816)赤いきつね

二つ名というものに憧れる。獅子心王リチャード1世とか、独眼竜政宗とか、単なるあだ名よりも格上で、いかにも大物感あふれるのがイカす。 卑近な例でいえば、ガンダムの二つ名は色にちなむものが多い。連邦の白い悪魔、赤い彗星、青い巨星、黒い三連星など…

定食春秋(その 508)赤飯幕の内弁当

クリスマスから新年にかけて、街は華やかである。ところが松の内をすぎると、急に愛想がなくなり、いつものコンクリートジャングルに逆戻りとなる。 おいしかった餅も鏡開きを待つのみで、特に食指が動かない。もち米は独特の食感があり、おこわや赤飯に用い…

麺喰らう(その 815)醤油ラーメン

寒い日は温かい汁物が嬉しい。まして、寒い地域の名物ならば、体を温めるノウハウが詰め込まれていて、文句なしにおいしい。そこで、アツアツのラーメン。 札幌みそラーメンが売りのこちら、店前の看板の人気メニューによれば「1番辛みそ、2番みそ、3番チャ…

定食春秋(その 507)鮪・鮭ぶっかけ丼

昨日は食べすぎたので、朝はインゼリーのみ。お昼にはお腹がすいてくるけど、ここで食べすぎてはいけない。海鮮ならヘルシーだろうとノレンをくぐる。 日替わりはタルタルたっぷりのエビフライ丼、おいしそうだけど油ものだからなぁ。メニューを眺めて、鮪・…

麺喰らう(その 814)辛麺

商店街にある居酒屋さん。ランチメニューの辛麺が気になっていたけど、扉がスナックのように重厚で警戒感が拭えず、何年も素通りしてきました。 ランチタイムも終わりがけの13時半。林先生の「今でしょ」が聞こえた気がして思い切って扉をあける。店内はウッ…

定食春秋(その 506)中華丼 in 日高屋

和風中華というジャンルがある。複雑に進化したラーメン、ニンニクのきいた焼き餃子、サッパリと食べられる冷やし中華など枚挙に暇がない。 そんな和風中華の1つが中華丼。野菜や海鮮のトローリ餡かけは、丼ぶりめしと相性がよい。ようは八宝菜丼なんだけど…

麺喰らう(その 813)ごぼう天うどん

日本全国、食の地域性は土地に根ざした歴史であり実に興味深い。もちろん立ち食い界隈にも地域差があり、当たり前だけど東京の常識は日本のそれではない。 名古屋ならそばよりきしめんだし、西日本ではうどんが強い。トッピングも関西の刻み揚げ、讃岐のかま…

麺喰らう(その 812)明太子クリームうどん(小)in なか卯

近所のスーパーは、三が日をお休みするという。僭越ながら、それでいいと思う。いつも忙しい小売の人たちが、しっかり休める世の中であってほしい。 そもそも昭和のお正月は電車などの交通インフラを除けば、どこも休みだった。バブルが近づくにつれコンビニ…