今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2021-01-01から1年間の記事一覧

麺喰らう(その 668)紅生姜天そば in 富士そば

「天ぷらにソースをかけますか?」とは刺激的な煽り文句ですが、以前読んだ文庫本のタイトルです。いわゆる食文化の県民性のハナシ。地域性もさることながら、家庭の味も人それぞれ。父方、母方の事情がないまぜになって、わが家の常識は世間の非常識だった…

定食春秋(その 399)しらすおろし朝食 in やよい軒

久しぶりのやよい軒。昼どきは混んでいて近づけないけど、朝ならばゆったりくつろげる。まあ、長居はしないけど、気分的にね。立ち食いそばは当然ながら食べ終えれば長っ尻は無用だし、牛丼屋のカウンター席も普段はいいけど疲れていると、やはり落ち着かな…

麺喰らう(その 667)唐辛子とニンニクのスパゲティ

ペペロンチーノの本名は、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノらしい。アーリオがニンニク、オーリオがオリーブオイルをさす。で、そこにスパゲティと唐辛子が加わってペペロンチーノとなるとか。シンプルだけに、麺の味がよくわかる、いわばイタリアのもり…

定食春秋(その 398)ビリヤニ・ターリー

ハヌマーンやガネーシャなど、異教徒の神が壁に飾られたインド料理店。先ほどまで会社にいたとは思えない異邦人、久保田早紀気分。昼休みに外に出ると、あまりの寒さに辛いものが食べたくなり、久しぶりに訪問しました。さて、何にしようかなとメニューを開…

麺喰らう(その 666)コロッケそば in 箱根そば

おや、投稿の連番が 666 ですね。ヨハネの黙示録では海からの野獣を示し、映画「オーメン」で悪魔の子ダミアンを象徴する数字。キリスト教徒を迫害したローマ皇帝ネロの暗喩とされるなど、キリスト教圏の一部では縁起が悪いと忌避されている数字なわけです。…

麺喰らう(その 665)カレーそば in 高幡そば

♩だから嫌いだよこんな日に出かけるの、とはユニコーンの雪が降る町の歌い出しです。♩人がやたら歩いてて用もないのに、と続く。歳末のざわついた町並みと心模様を切りとった名曲で、この季節になると繰り返し脳内再生します。何でしょうね、この気が急く感…

麺喰らう(その 664)半ラーメン+半チャーハンセット

「半チャンラーメン」の元祖は、神保町にある「さぶちゃん」という。惜しまれつつ閉店しましたが、その影響は、今なお大きい。と書き始めたものの「ちょっと何言ってるかわからない」という人が多いかもしれないと気づく。ならば男塾の雷電ばりに解説しよう…

定食春秋(その 397)カレーライス

「カレーとはなにか?」海原雄山に問い詰められると答えに窮する。インドをはじめ東南アジア、欧風など、幅は広く、底も深い。個人的にカレーとは給食に出たような、小麦粉でトロミをつけた、ザ・日本のカレーであり、油断すると膜が張るような黄色いヤツ。…

定食春秋(その 396)カキフライ定食

冬になると、とり憑かれたようにカキを食べる。定食屋さんでカキフライの文字をみかけると、一も二もなく注文してしまうのだ。鍋はもちろん、麺類でも存在感を示すカキですが、ランチタイムに生食は出てない。日本酒やワインと合わせる、夜の部専門ですね。…

麺喰らう(その 663)天ざる

そばはいつでもおいしいけど、新そばの季節はやはり格別です。そこに年末の高揚感も加わると、いつもの店もおいしさ倍増です。今年の総決算で、少し値の張る天ざるにしよう。すると「海老は2本か3本、どちらにしますか」とのこと。そこを委ねられるのか。…

麺喰らう(その 662)かけうどん

仕事中、水分をとって、もうひと頑張りしようというとき何を飲むか?私はもっぱら炭酸水ですが、先日自販機前で違和感を覚える。見慣れた自販機に「和だし」、キッコーマン監修という小粋な缶をみつけたのです。甘い、苦いだけが缶飲料ではないということか…

定食春秋(その 395)玉子かけごはん定食 with コロッケ in 松のや

慌しい年の瀬、朝ごはんも簡単にすませたい。昼間は混み合う松のやを狙うと、まばらながらも、カウンターにはすでに同好の士が。松のやの朝は、玉子かけごはん、玉子丼、得朝ソーセージエッグ、得朝ロースかつ、得朝焼鮭など、お得がいっぱいで嬉しい悩み。…

定食春秋(その 394)得朝ミニ牛めし豚汁セット in 松屋 with とろろ

「トロロ! あなた、トロロって言うのね!」孔子なら天命を知るお年頃ですが、いかんせん、小人なので牛丼にトロロを合わせるとおいしいことを知る程度の日々です。思わず冒頭のダジャレが浮かぶほど、その相性はバツグン。そういえば、牛タン定食にトロロが…

定食春秋(その 393)山かけトロロ丼と蕎麦

「蕎麦屋で一杯」は、大人の嗜みである。ビールで天ぷらを喰み、そば焼酎でそば味噌を舐め、日本酒でそばがきをチビチビかじる。〆には、もりそばとそば湯もいいけど、かけそばのツユを飲んで酔い覚ましなんてのも悪くない。でも、残念ながらお天道様は高い…

麺喰らう(その661)ラー油の肉つけ蕎麦

年越しには気が早いけど、師走も押し迫ると、またぞろそばが食べたくなる。考えることは皆同じなのか、いきつけのそば屋さんは混雑中。どうしたものかと歩を進めると、気鋭の創作系蕎麦屋さんに空席をみつける。袖擦り合うも多生の縁、ここで会ったが百年目…

麺喰らう(その 660)大粒カキうどん

豊かな森が、海の恵みを育む。ざっくりいえば、森林の肥えた土壌の栄養が、川を通じて海に流れ込み、魚介類の栄養となるらしい。食物連鎖といえばそうだし、SDGs とも結びつく話です。里山ならぬ里海づくりとして、環境省ホームページにも掲載されています。…

麺喰らう(その 659)叉焼雲呑麺

「俺たちは機械じゃねえ」「話はすべて聞かせてもらった」とは、漫画「それでも町は廻っている」に出てくる、一度は言ってみたいセリフ集。確かに、ドラマや映画ならではのカッコいいセリフは、日常で試してみたくなります。シャア語録ならば、応用もききそ…

麺喰らう(その 658)鴨濃厚担々麺 フォアグラ・辣油かけ

お酒を嗜むようになり、自然と「効率のよいアテ」を求め、珍味へとたどり着いた。いかくん、チーかま、うずらの卵などが主戦場。しかし珍味の語義「滅多に食べられない、珍しくおいしい食べ物」からすると、もう少し、非日常感というか、高級路線が望ましい…

麺喰らう(その 657)ざるそば in 富士そば featuring 乱切り蕎麦

団塊ジュニア世代なので、同世代人口が多く、受験や就職は競争が激しくそれなりに苦労した。その一方で、娯楽には事欠かない。クリスマスの時期にはおもちゃ屋のチラシが華やかで、ファミコン、CD など新しい媒体の恩恵も受け、いまは購買力を狙われている。…

麺喰らう(その 656)明日葉天そば in 高幡そば

「雑草という草はない」とは昭和天皇のお言葉。どんな草にも名があり、生があるので尊重しなさいというお人柄がわかるお言葉です。で、高幡そば名物の明日葉天そば。収穫しても、明日には生えてくるから明日葉。その強い生命力にあやろうと、券売機でポチリ…

麺喰らう(その 655)親子らーめん

親子丼ときけば「とろとろの卵と、しっとり鶏肉がたまらないよね。彩りの三つ葉、シャキシャキの玉ねぎも欠かせない」となる。「えっ、違うの?じゃあ、脂ののったサーモンと、プチプチいくらのハーモニーだよね。ご飯が進んで困っちゃうやつ」ともなる。で…

麺喰らう(その 654)天ぜいろ

連濁。耳慣れない言葉ですが「2つの単語をつなげたとき、あとの単語の頭の子音が濁音化すること」です。なんのこっちゃ、ですね。Wikipedia に詳しいけど「親子喧嘩」「山寺」「鼻血」など例えは枚挙に暇がない。例外はあるけど、発音しやすいのでそうなる…

定食春秋(その 392)メンチカツと鮭の塩焼き定食

ダブル主演というと、あぶない刑事や釣りバカ日誌などが思い浮かぶ。ダブル浅野もそうですね。明確な定義は難しいけど。一人でもメインを張れるのに、あの二人が組むなんて!という曖昧な基準。役者の格とか、作る現場はさぞ大変でしょう。で、定食にもお得…

麺喰らう(その 653)赤丸新味 in 一風堂

おいしいダシを飲むと、ペットボトルで持ち歩きたくなる。家庭で薄める用だけどダシの自販機もあるし、需要はあるだろう。味噌汁やおでんが自販機で売られているのは知っていたが、このたび豚骨ラーメンで名高い一風堂がスープを缶で売り出した。JR の自販機…

定食春秋(その 391)うな丼

「うどんはうどんでも、メン類ではないうどんってなんだ?」。街角ですれ違った親子の何気ない会話が気になって仕方ない。これは桜玉吉の漫画のネタですが、氏は悩んだ末「西郷どんに違いない」と思いつくも、周りから「ぎゅうどん」と言われる。なぞなぞの…

麺喰らう(その 652)コーンらーめん with 海苔明太丼

高山というと、合掌造で有名な白川郷に程近く、古き良き幽玄の街並みが人びとをひきつける。一度は行ってみたいですね。寒いところにうまい麺あり、そんな持論どおり、飛騨高山には和風だしのあっさりラーメンがあります。温まりたいもんな。都内ではあまり…

麺喰らう(その 651)天玉そば

需要と供給のバランスが市場価格を決定する。中学の公民で習うんだけど、わかるような、腑に落ちないような。神の見えざる手、ですか?こちらは JR 駅前の立ちそば屋さん。駅の規模が大きいうえに、場外馬券売り場も近く、週末でも繁盛していますね。さて、…

定食春秋(その 390)牛丼・中盛 in すき家

牛丼ときくと、早く安く旨く満足できるサラリーマンの味方という印象。デフレ下で苦戦しつつも、やはり牛丼チェーンは頼りになる。いわゆる3強のすき家、吉野家、松屋。店舗が数多あるので大いに活用しているけど朝食利用が多いからか、牛丼をあまり食べな…

麺喰らう(その 650)春菊天そば with 玉子

寒くなると、春菊がおいしい。おひたし、すき焼き、天ぷらなど、独特の苦味が恋しくなる。調べれば11月〜2月くらいが旬だとか。ではなぜ「春」菊なのか。春先に菊に似た花を咲かせるから春菊らしい。関西では菊菜と呼ぶそうで、確かにそのほうがわかりやすい…

定食春秋(その 389)パストラミのルーベンサンド

喫茶店の軽食はどうしてあんなにおいしいのか。なんてことのないカレーやスパゲティだけど、魔法がかけられたように満足できる。食後のおいしいコーヒーが約束されているのが、要因かもしれない。定食屋と異なり、食後に慌てることなく、ゆっくり過ごせる。…