今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

家族

定食春秋(その 40)自家製餃子

餃子をつくろう。何年かに一度、オリンピックのような頻度で押し寄せる感情。ふだんは面倒で、市販の皮や、なんなら焼くだけの出来合いを買ってくる。それで十分おいしいから。しかし、餃子は皮からつくると、シロウトでもそれなりにおいしい。不ぞろいだか…

メメント(家族のこと 3)

奥さん、これ病気でなくてキチガイですよ。幼い兄を抱え、大学病院でこう告げられたときの母の気持ちはいかばかりであったか。兄が生まれたのが 1960 年代であったことを考えれば、このような医師がいるのは理解できないではない。発達障害なんて言葉はない…

メメント(家族のこと 2)

「おかあさん、これ『高校』じゃないよね。なんて読むの?」ずっと普通学級に通っていた兄は、中学を出たら当然に高校へ行けるものと思っており、門柱にある「養護学校」の文字を初めて見たとき、不思議そうに母に尋ねたという。昭和のいじめっ子なんて加減…

メメント(家族のこと 1)

おかあさん、これでおにいちゃん、なおるかもしれないよ まだ幼稚園園児だったころ、6歳上の兄が階段から転げ落ちた。頭をしたたかに打ち、火がついたように泣き叫ぶ兄の傍らで、私はそんなことを言った、らしい。 「らしい」というのも、物心つく前で、ま…