2024-01-01から1年間の記事一覧
人生五十年も重ねると、ミスチルがいう通り、知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中で暮らしている。通勤経路、読書傾向、検索履歴、意外性のない安定した毎日。 そんなルーチンのような日々に楔を打ち込む長野の土産もの。ポンちゃんラーメンって名前からし…
なんでも、10月からすき家のカレーがリニューアルするとか。お子さんにもおいしく食べてもらえるよう、フルーツ風味を加えるらしく、すき家の立ち位置がよくわかる。 かつて「誰だってしんどい 集団で牛丼食べて 孤独な思いを消してんだ」とミスチルが歌った…
物価が上がる今日この頃。愛読する週刊文春はワンコインでは買えず、セブンのサンドイッチも400円超え。社会人生活30年近くで、明らかなインフレは初めてだ。 さて、こちら老舗の町中華。メニューの値上げは致し方ないけど、ビアタンを満たす飲み物が麦茶か…
かき氷、高校野球、帰省ラッシュのニュースなどはこの時期ならではの夏の風物詩である。最近は気の早い台風情報も加わり、なくなりつつある季節感を彩っている。 といいつつもかき氷は専門店も増え、通年楽しむスイーツになりつつある。雪見だいふくが出てく…
舌というのは幼い頃の記憶に支配される。わが家は外食する家ではなかったので、母親の手料理がほぼ世界のすべてで、たまに父が好きな寿司を食べるくらいだった。 そんなわけで、地元の飲食店に入ったことがない。中学生になって、初めて独りで食べたスガキヤ…
古都金沢。日本海の幸に恵まれ、市民の舌が肥えているからか、回転寿司でも驚くほどおいしい。加賀藩由来の伝統料理や、新興勢力の金沢カレーなど、名物は数多い。 そんな金沢に単独行。朝イチの新幹線に乗ったので腹ペコである。しかし、独りでおいしい寿司…
こうも暑いと、食欲がない。その割にやせないのは、日々欠かさないアルコールのせいだろうか。すっかり燃費のよくなったお腹をさすりつつ、久しぶりのめとろ庵。 「ビジネスマンよかぶりつけ」のコピーが光る、限定のタルタルチキンそばに惹かれるも、朝イチ…
デラックス味噌煮込みうどん in 三国一 心頭滅却すれば日もまた涼し。昭和の夏休み、母親によく言われた。そんなことはありえないんだけど、令和のやたら暑い夏、母の声もセミの声も、何もかも懐かしい。 さて、皆さんは献血をしたことがあるだろうか。やら…
冷麺ときいて、何を思い浮かべるか。 焼肉屋さんで頼むヤツでしょ、やたら麺がかたくてさ、でも喉越しがいいよね。もともとは朝鮮料理らしいけど、盛岡冷麺って有名だよね。お酢をかけ回すのが好き。 =盛岡冷麺派 冷やした中華麺と酸味のきいたスープが夏に…
名古屋名物数あれど、数あるなかのそのひとつ、きしめんは損をしている。うどん、そばと比肩するがゆえに、わざわざ名古屋まで来て食べんでもいいがね、となる。 とかく名古屋は個性派グルメが多いのが嬉しい悩みである。味噌かつ、どて煮の赤味噌系、小倉ト…
4月に夏日なんて、地球温暖化なのか、暖流が蛇行しているのか。汗ばむ陽気のもと、久しぶりに横浜駅を訪ねれば、相鉄の星のうどんにはシャッターが降りている。 首都圏では貴重な博多うどんを出してくれて、なかでもごぼう天うどんが絶品だったな。亡き母の…
星のうどんが3/31で閉店するという。 コロナ禍やライバル店だけでなく、相鉄が都心に直通するようになって、横浜駅の乗降客が少なくなったのも一因だろうか。さみしい、でも致し方ない。 母が介護施設に入所してから、面会のために横浜方面へ行く機会が増え…
2日続けて、ランチにビリヤニ・ターリーを食べた。すると、今朝着替えていると、自分の体からかすかにスパイスの香りがする。ええっ、そういうシステムなのっ? スパイスガールズならばベッカムの奥さんだけど、オッサンのスパイス臭は単なる加齢である。い…
昨日ビリヤニ・ターリーを食べたとき、後客がほうれん草入りを注文しており、ひどく気になったので、忘れないうちに食べておく。どうせなら、マトンにしてみよう。 ビリヤニはインドの炊き込みご飯だから、色んな種類があるのは当然である。ほうれん草という…
ビリヤニはインドの炊き込みご飯である。改めてその定義をググっていると「松茸ご飯、パエリアと並ぶ世界三大炊き込みご飯である」との記載が。ええ、うそーん。 さすがに松茸ご飯はその並びには入らないだろうと戸惑う。まあ、世界三大という言い回し自体が…
朝一番のホームの冷えた静けさが好きさ、とは渡辺美里のbelieveの歌詞である。春先なのか、初冬なのか、時期はわからないけどひとけのない駅には、よく似合う。 そんなおセンチな気持ちでホームを後にしたのに、改札を出たらすぐ箱根そば。情緒が壊れつつあ…
耳慣れない単語を聞くと、知識を総動員して意味を推測するんだけど、結局は響きが似ているだけの、全く異なる言葉を想起する。ポリコレときいて、パリコレとかね。 その手の話は枚挙に暇がないけど、本日のディナーはワッパー。バーガーキングではハンバーガ…
豚かつの醍醐味は、豚肉自体のおいしさはもちろん、サクサクの衣、フルーティーなソース、付け合わせのキャベツなど多岐にわたり、チーム豚かつの総合力である。 ところが味噌かつ。衣、ソースの特長を削ぎ落とし、すべてを茶色に染め上げる。キャベツの清涼…
ご馳走の代名詞といえば、牛肉だった。牛肉オレンジ輸入自由化前、牛肉は滅多に食卓に上らず、たまのビフテキ、すき焼きは誕生日や正月などハレの日の食事だった。 うなぎも今でこそ養殖や輸入品が年がら年中流通しているけど、かつては土曜丑の日にイベント…
関東圏の生活が長いので、「めいだい」と聞くと明治大学が浮かぶ。旧帝大の1つ名古屋大学も「めいだい」と呼ばれるけど、少なくとも関東圏では明治に軍配があがる。 こちら名代富士そば。「めいだい」と読まれがちだとTwitterで嘆いていたけど、看板をみる…
白湯は体によい。内臓を冷やすことなく、水分を補給できる。最近では自販機で売られるまでになったのは、緑茶以来の驚きだけど。この場合の白湯は「さゆ」である。 これから食べるラーメンは「ぱいたん」であり、濃厚な鶏スープに旨みが詰まっている。もちろ…
さばは下魚(げざかな)である。そう言われても腑に落ちない。塩焼きはもちろん、酢締めにしてもいいし、さば味噌なんてオカズとしても、肴としても優秀である。 江戸時代は、当たり前だけど冷蔵技術もなく、輸送も船便か人力が中心であった。そんな頃につけ…
金の埋蔵量は、五輪の公式プール4杯分なんだとか。その輝きと科学的安定性で古代から珍重されてきた。そういえば、金銀銅の序列も、五輪で自然と身につけたな。 実物をみたことがあまりないので、テレビや印刷物でしか金を知らない。加法混色のテレビはまだ…
半殺し、火薬、叩き。いずれも物騒な言葉だけど、おいしい食事である。粒の残ったおはぎ、炊き込みご飯、カツオのさしみ。答えをきけばなんてことはないけどさ。 さて、本日のランチは日高屋のバクダン炒め。日高屋ではついついタンメンを食べちゃうけど、今…
パイカ。どことなくロシア語っぽい不思議な響きです。調べると豚バラ軟骨をさし、養豚が盛んな青森三沢名物らしい。諸説あるけど、排骨(パイコー)が転じたとか。 こちら豊はるは、立ち食いでは珍しく、そば、うどんのほかきしめんも選べる。ノレンをくぐれ…
オシャレな店が苦手である。ドレスコードなどはもってのほかで、間接照明とか、コンクリ打ちっぱなしとか。私の感覚も古いだろうけど、イナカモノには似合わない。 「意識高い系」とくくって思考停止することはないけど、少しすわりの悪い店はある。おいしい…
戦中生まれの母は、食べ物に火をよく通す人だった。焼肉はロースをカチカチになるまで焼き、ハンバーグはグツグツ煮込み、トンカツはひと口大のひれをこんがりと。 親にいうのもなんですが、親の仇のように生焼けを嫌っていた。なんなら、刺身もあまり食卓に…
でこぼこフレンズをご存じの方もおられるだろう。Eテレのおかあさんといっしょのミニアニメで、子どもが小さい頃はDVDを買い与えるほどお世話になったもんだ。 妖精なのか、妖怪なのか、愛らしいキャラがかわるがわる登場する。そのなかに「あなくま」がいた…
冠番組をもつというのは、タレントにとって誉れである。売れっ子アイドルにはありがちだし、芸人がゴールデンに冠番組をもてば一流の証であり、枚挙に暇がない。 「ダウンタウンの」「天才たけしの」「タモリの」「欽ちゃんの」など、どこまでさかのぼればよ…
チャーハンはおいしい。具材は豪華なら嬉しいけど、玉子とネギだけでも十分です。パラパラもしっとりもいずれも好きだし、なんなら変化球スープチャーハンもよい。 ざっかけない町中華でスープとともに食べるのが至高だけど、最近は冷凍ものも侮れない。ごは…