今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

定食春秋(その 341)ネギトロ丼

ネギ+トロ=ネギトロではなく、マグロの骨や皮に残る身をこそげ取る=ねぎ取るが語源だとか。以前も書いたけど、そんな動詞聞いたことない。https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2019/07/18/071300何はともあれ、マグロはおいしい。魚の王様は鯛だし…

定食春秋(その 340)ひと口ヒレカツ定食

若いみぎり、歳をとると脂がキツくなるのは都市伝説だと思っていた。ところが、五十路がみえてきたこの頃、きっちりと脂がキツくなっている。カルビよりタン、トロより赤身、豚ロースよりヒレ、モモより砂肝。好みの問題とごちゃ混ぜだけど、明らかに嗜好も…

定食春秋(その 339)セイロン風カレーライス

学生街の喫茶店。昭和レトロな店内は適度に薄暗くて落ち着く。名物のカレーを食べにきたんだけど、いちおうほかのメニューも眺めてみる。コーヒー、紅茶、ジュースはじめ、フロートやスカッシュなど、飲み物は充実のラインナップ。ケーキやゼリーもあるけど…

麺喰らう(その 574)天ぷら蕎麦・上

昔ながらのお蕎麦やさん。当たり前に揃った定番や涼やかな季節メニューなど、目移りするけど、悩んだすえに天ぷら蕎麦、それも上にしちゃう。松竹梅ならば竹を選びがちだけど、並と上だと並でいいや、なんて思うねえ。勇気を出したその差は2百円。コスパな…

麺喰らう(その 573)五目あんかけかたやきそば

しつこいようだが、暑いときこそ、熱いものを食べる。夏バテしてからでは遅いのだ。多士済々の街中華メニューから、あえてあんかけを選ぶ。おっ、かたやきそばに変更もできるのね。マツコの知らない世界で紹介されて以来、マイブームなのです。喜びもひとし…

麺喰らう(その 572)冷し中華

冷し中華にはランチが似合う。家でも外食でも、太陽の照りつける頃がふさわしい。もっともモーニングで冷やし中華を出す店も少ないけど。新宿、午前9時半、目的地は開店前。時間を持て余していると、にわかに空腹を覚える。平日と異なり、ストレスのない週…

麺喰らう(その 571)割子そば

出雲といえば出雲大社。神在月には八百万の神さまが集まるというように、伝統あり、歴史あり、かつては日本の中心の1つだった地域です。島根県内の荒神谷遺跡から銅剣がわんさか出ていることからも、ヤマト王権成立前に、文化的にも有力な豪族がいたのは間…

麺喰らう(その 570)かき揚げそば

SNS でも人気の独立系立ち食いそば店。割りと近所だけど、平日に通るのは開店前、閉店後だし、休日は遠来からの客で賑わい、あまり縁がない。ノレンの外からみれば、L字カウンターの角があいている。小腹具合といい久々のチャンス到来に心躍らせ、店前の黒…

麺喰らう(その 569)妖怪そば in 箱根そば

妖怪そば。どんなにおどろおどろしい食べ物なのか。この世のものが食べてよいのか、イザナミのように現世に帰って来れなくなるのではないか。などと構えてしまうネーミングですが、種明かしをすれば箱根そばのキャンペーンで、映画・妖怪大戦争とのコラボな…

麺喰らう(その 568)イタリアン味噌煮込みうどん

心頭滅却すれば火もまた涼し。そんなわけあるかいと思うけど、暑い季節に熱いものを食べて汗をかき、うつ熱をとるのは理にかなっている。さて、こちらら味噌煮込み専門店。さすがに夏は冷やしきしめんも出しているけど、せっかく来たからには王道の味噌煮込…

麺喰らう(その 567)塩バターコーンラーメン

北海道ラーメンというものは存在しない。地域それぞれに個性豊かなラーメンがあるのです。味噌なら札幌、正油が旭川、塩は函館といった分布。サッポロ一番もみそ、しょうゆ、塩の3種類ですしね。でも、サッポロ一番ならダントツで塩が好きなのに外食で塩ラ…

定食春秋(その 338)国産牛リブロースのステーキ丼

牛豚鶏。みんなちがって、みんないい。それぞれの味わいを生かせば、どれもおいしい。焼き肉、トンカツ、唐揚げに順位をつけるのは野暮です。わかっちゃいるけど、牛肉に高級感を覚えてしまう昭和生まれ。牛肉オレンジ自由化のインパクトが強く、ついついお…

麺喰らう(その 566)かき揚げそば in 相州蕎麦

所用の途上でそばでもたぐろうと途中下車、相鉄線の二俣川駅に降り立つ。何十年か振りに来たけど、駅前がすっかり再開発されており戸惑う。神奈川在住の方には免許センターでおなじみですが、その他の地域の方にはまったく馴染みのない地名です。東京なら鮫…

麺を喰らう(その 565)いか天そば

方言の分布は文化の伝播を反映している。京都から波紋のように広がったもの、フォッサマグナを境に東西分布したものなど、興味は尽きない。そのほかに、魚群を追いかけた漁師たちによる、港ごとに飛び地の如く広がった風習がある。新潟あたりの日本海から宮…

定食春秋(その 337)鮭のハラス焼定食

ヒトリメシ愛好家としてはメニュー選びの重点のなかで「早く出そう」が大きなウエイトを占める。どうにも手持ち無沙汰の時間が苦手なのだ。待つ時間も食事の時間だと思うし、店内を眺めたり、腹式呼吸に努めたり、それなりに対処するけど、できるなら早く食…

麺喰らう(その 564)冷やしラーメン

カレーが食べたいな、なんて外に出るとあまりの暑さに朝令暮改。途上のラーメン店に「冷やしラーメン」のポスターをみかけ、ノレンをくぐる。「冷やし中華ではありません」との但し書もありJARO に訴えられないよう予防線が大事ですね。食券を提出して、エア…

麺喰らう(その 563)ワンタン麺

「ラーメン業界は、生き馬の目を抜くような苛烈な競争である」こんな書き出しのブログから4か月余。ふとみると新店がリニューアルしている。https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/03/05/070800塩ラーメンや坦々麺、餃子を売りにしていたのにワン…

麺喰らう(その 562)麦ざる

暑い日は冷たい麺に限る。早足でお目当てのそば屋さんへ向かい、いつものように二色もりそばを頼もうとしたとき、ふと新メニューが目に入る。「冷麦打ちました」繊細なそば切りが楽しめるこちらで、冷麦とは。袖擦り合うも多生の縁で注文すると、厨房へは「…

定食春秋(その 336)特製かき揚げ丼・小 in なか卯

元気を出したい朝は、ご飯をしっかり食べる。満腹にするのはご法度だけど、ガソリンなくして車は走らないわけです。で、久しぶりになか卯へ。店前のポスターで新作の特製かき揚げ丼はチェック済み。券売機を押すこと計 10 回、パスモをタッチすること 1 回、…

定食春秋(その 335)たまかけ朝食ミニ in すき家

買い物ついでに、軽くすき家で朝食を。お得な朝食メニューから、玉子かけご飯をえらぶ。ポテサラ、のり、みそ汁付き、ご飯軽めなら 220 円。タブレットを操作していると、玉子をおしんこに変更できることに気づく。「たまかけ」の名のアイデンティティに思い…

麺喰らう(その 561)冷やし山菜そば

歳をとってはじめて価値に気づくことがある。心身の健康、家族の存在、豊かな自然。若いころは遠くをみていて、足元を見逃していました。例えば山菜と聞けば山菜採りのお年寄りが遭難といったニュースを思い出し、果たして、そこまでする価値があるものかと…

麺喰らう(その 560)ナポリタン

ゆるやかな坂道と街並みに溶け込む、昔ながらの喫茶店。スタバともコメダとも一線を画したシンプルなメニューには、胸を打つ趣きがいっぱい。いつもナポリタンを頼むんだけど、ふと中年の稚気か、ミートソースが気になる。いずれにせよ、食後は口を丹念に拭…

定食春秋(その 334)牛豚鶏ミックスカレー

犯人は犯行現場を再び訪れる。証拠を残していないか不安なのか、それとも、自らの行為を反芻しているのか。そんな気持ちで新店に再び訪問。https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/05/19/070200開店後しばらくして雑誌にも紹介されていたので混雑を…

麺喰らう(その 559)証誠寺そば

通勤時にエアコンで冷える季節です。かといって弱冷房車では蒸し暑く、兎角住みにくい人の世でございますが、暖をとろうと立ち食いそば屋へ。今朝はたぬき玉子そば。たぬきが月見するので、その名も証誠寺そば。勝手に名づけましたが、組み合わせの食券があ…

麺喰らう(その 558)海鮮かた焼きそば

「マツコの知らない世界」が毎週楽しみである。いわゆる好事家がマツコにその偏愛対象のプレゼンをする番組で、特に食にまつわる話が楽しい。で、「かた焼きそば」。米国発祥で揚げ麺を用いているとか。同類の皿うどんは長崎発祥でちゃんぽん麺、餡かけ焼き…

定食春秋(その 333)パリパリチキンカレー in ココイチ

ココイチでは、ポーク、辛さ普通、ご飯200gが私の定番で、本来ならばメニューいらず。で、店員さんが来るまで、時間潰しにメニューを眺める。すると、イロトリドリのトッピングがまばゆいばかり。あっ、パリパリチキンカレーだ。10年近くは食べてないんじゃ…

麺喰らう(その 557)カレーそば

カレーのお供といえば、なんといっても白米。あるいはナン派も多いでしょうか。麺ならば、うどんが人気で、そばやラーメンの出番は少ない。ツルツルしたうどんは、クセのなさも含めて確かに白米の代替足りうる。そばは風味が強いので、カレーと合わせると個…

定食春秋(その 332)惣菜パン

近頃のパン屋さんは小洒落ている。サクサクでバターたっぷりのデニッシュ、幾重にも具が折り重なるサンドイッチ、写真映えするスイーツパン。それはそれでありがたく、店内に広がるやさしい匂いとともに、ご馳走と思う。しかし昭和生まれとしては、昔ながら…

麺喰らう(その 556)醤油らぁめん・こってり

醤油ラーメンといわれて思い浮かべるものは千差万別である。荻窪、喜多方、家系など、どれも正解だし、なんならサッポロ一番でも大正解。醤油が基本的な調味料であるという証だし、文化の裾野が広いのは素敵です。さて、今日はエアコンで体が冷えたので醤油…

麺喰らう(その 555)とうふそば

昭和生まれなので、夏の風物詩といえば、高校野球、蝉の大音声、冷たい麺である。梅雨にバテている胃と心に、ざるそばやそうめんがやさしい。こちらの冷たい麺は、せいろなど通年メニューもあるけど、夏らしい冷やしも各種そろっている。で、メニューをよく…