今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

定食春秋(その 584)江の島丼

名物にうまいものなし。そんなことわざがある。しかし土地の味は、その土地で暮らしている人びとの口に合うように生まれているので、半分間違い、半分正解と思う。 風土の味というのは地理や歴史の賜物であり、土地の息吹を思えば決して無碍にできない。ヤギ…

定食春秋(その 583)焼肉ランチ(人気4種のセット)

アラフィフともなると、焼き肉&ビールがつらくなる。若い頃のイメージでガンガン注文して、食べている途中で自らの胃袋の衰えに驚きを通り越して傷ついたりする。 もちろん食べ放題なんてもってのほか。足るを知る、おいしく食べられる量でこそ満ち足りる。…

麺喰らう(その 943)香薫あらびきポーク鉄板ナポリタン

ひと昔前の観光地の食事は、値段のわりにおいしくないか、おいしいけど財布に厳しいかの2択だった。サービスエリアや海の家、スキー場のロッジが思い出される。 平成後半あたりだろうか、道の駅や滞在型サービスエリアが出始めたころ、価格と味のバランスが…

定食春秋(その 582)小田原丼 in 魚力 at 小田原

小田原城にはゾウがいた。1950年に来日したウメ子は、2009年までの長きにわたり、小田原城址公園で飼育されていた。天守閣とアジアゾウ、シュールな光景です。 私が幼い頃、1980年代前半に小田原城へ行ったときも、長じて自らの子どもを連れて2000年代に小田…

定食春秋(その 581)フルグラ with バナナ

アラフィフは、コーンフレークへの思い入れがある。ケロッグのCMはアメリカ文化の香りがして、虎のキャラクター・トニーのバタ臭さは、昭和の子どもの憧れだった。 実家の朝食は、平日はごはん、土日はトーストと決まっており、ケロッグの入り込む余地はない…

麺喰らう(その 942)豆腐一丁そば in 箱根そば

豆腐を一丁食べることは余りない。冷奴でも、鍋でも、切り分けたうちのいくらかを食べるくらいである。豆腐を切り分けない鍋焼き麻婆豆腐でも、半丁くらいだろう。 そんなことを言いつつも、例外はある。そう、盛夏の風物詩、箱根そばの豆腐一丁そばが今年も…

定食春秋(その 580)牛小鉢ベーコンエッグ朝食ごはんミニ in すき家

理想の朝食というと、ホテルビュッフェで異論はなかろう。和洋中が彩りよく所狭しと並べられ、ごはん派もパン派もにっこりのモーニング。弱点は食べすぎるくらい。 ごはんで攻めるなら、小鉢をちょこちょこつけたいし、ソーセージやベーコン、オムレツあたり…

麺喰らう(その 941)マルちゃん くらし良好 醤油ヌードル

セブン&アイやAEONなどの流通大手はプライベートブランド(PB)を開発し、少しでも安く商品を提供する。最近は大手メーカーからの買い上げに近い印象である。 これはもっぱら企業努力だが、中小の小売店も手をこまねいているわけではない。オール日本スーパ…

麺喰らう(その 940)牛肉そば

暑い。思考停止するくらい暑い。暑いときこそ熱いものを食べろという向きもあるけど、こうも暴力的な暑さだとそうも言ってられいられない。背に腹はかえられない。 で、冷たいそばを求めて、いつも人気で入れない店のスキマに滑り込む。久々に入るので看板メ…

定食春秋(その 579)ポークカレー3辛 in ココイチ

昨今の物価高はランチタイムの財布を直撃している。朝食を抜いてランチ費用に足すことも多く、兎角人の世は生きづらい。社会人になってほぼ初めてのインフレです。 で、本日は久しぶりのココイチ。いつのまにかタッチパネルになっており、時代の流れを感じる…

麺喰らう(その 939)冷やしたぬき豆腐そば

冷奴を思う。暑い夏の晩酌にて、ようく冷えた豆腐に醤油をひと垂らし。刻みねぎ、しょうあたりを薬味に、チビチビ食べては涼をとる。ステキだけどあまり食べない。 豆腐の淡白さに、味つけが追いついていない気がする。麻婆豆腐、もつ煮、すき焼きなどパンチ…

定食春秋(その 578)目抜け鯛の粕漬け焼き定食

フグの子粕漬け・糠漬け。猛毒をもつフグの卵巣を、粕漬け、糠漬けにすると毒が抜けるという。金沢に伝わる伝統食ですが、どうして毒が抜けるのかわからない。 まるで、なぜ光るのかわからないサイコフレーム状態。オーパーツのような珍味ですが酒のアテによ…

麺喰らう(その 938)味噌バターコーンラーメン

♩デブイズオーヴァー かなしいけれど 終わりにしよう キリがないから デブイズオーヴァー わけなどないさ ただひとつだけ カラダのため 健診後3か月。旅行でも調子に乗って飲み食いしたので、きっちりと太る。数字はウソをつかないとはいえ、自らの行為に恐…

麺喰らう(その 937)合わせ味噌コーンバターラーメン with ザンギ in 千歳市

おにぎりあたためますか。北海道のコンビニでは、おにぎりを温めるかを確認されるという。バラエティの番組タイトルにもなっているフレーズを生で聞きたかった。 4時過ぎにホテルで目を覚ますと、既に外は明るい。いくら東京と経度が違うとはいえ、少し驚く…

定食春秋(その 577)刺身盛り合わせ in すすきの

昭和50年前後の生まれなら、タケちゃんマンを知っているだろう。人の親となったいま思えば、ひょうきん族はドリフよりも品がなく、楽屋オチも多かった気がする。 今日は吉原、堀の内、中州、すすきの、ニューヨーク♩そんな歌詞を高らかに小学生が歌うのだか…

麺喰らう(その 936)味噌ラーメン in 円山公園駅

初めて北海道の地を踏んだのが30年前。今はなき晴海ターミナルからフェリーで1日半揺られて苫小牧に上陸した。電車で札幌に移動すると、雪深さが際立っていた。 金沢も雪国だけど雪の質が違うし、札幌という都市部にこんなに雪が積もるのかと感心した記憶が…

麺喰らう(その 935)きつねうどん in 丸亀製麺 at 羽田空港

令和初、飛行機にのり北海道へ向かう。コロナも決して雲散霧消したわけではないけど、用心しつつ日常を取り戻す。むしろ久しぶりの非日常、飛行機に緊張している。 早めに羽田に着き、慣れないチェックインを終え、ひと息つくとお腹がすく。これから札幌でお…

麺喰らう(その 934)台湾風焼き刀削麺

台湾風、というとどんなイメージだろう。名古屋の台湾ラーメンのイメージが強く、どうしてもピリ辛を想像するけど、あれは日本製だし、大陸と比べると印象が薄い。 台湾というとバナナくらいの印象で、日本統治時代もあったから大陸の中国料理より日本人の好…

定食春秋(その 576)マグロの鉄火丼定食

鉄火とは溶けた真っ赤な鉄のことで、転じて真っ赤なマグロの赤身をさす。丁半サイコロの賭博場=鉄火場で、片手で食べられるマグロの巻物が好まれたからともいう。 ともあれ、本日のお昼はマグロの鉄火丼。マグロ以外に鉄火丼があるのかは知らないけど、暑い…

定食春秋(その 575)生姜焼肉とエビフライ定食

おや、こんなところに定食屋。国道沿いの間口の小さな店だけど、この前まで何だったか思い出せない。ともあれ、ここで会ったが百年目、新店のノレンをくぐる。 どうやら中華らしく、ランチメニューにある台湾風焼き刀削麺が物珍しい。初めての店だし、ここは…

麺喰らう(その 933)琴海ラーメン

琴海。綺麗な字面だけど、きんかいと読むらしい。長崎の大村湾の別名が琴湖(ことのうみ)だったことから、大村湾に琴海町があったけど、平成の大合併で消滅した。 そんな古の地名を冠に戴くラーメンは、当然に長崎ラーメンである。いかにも九州らしくあごだ…

定食春秋(その 574)金目鯛丼定食

魚の調理法としては、やはり「焼き」がポピュラーだろうか。新鮮ならばお刺身がいいし、揚げたり、干したり、バリエーションは豊かである。さすが海洋大国、日本。 あとは煮たり、蒸したりするくらいか。昭和のころは、それほど新鮮な魚が流通していなかった…

麺喰らう(その 932)冷しいか天そば

こうも暑いと食欲が落ちてくる。本格的な夏がくる前に夏バテしてはいけないが、冷たいものがおいしいのも否めない。そんなアンビバレンツな感情のまま、冷しそば。 こちらはどのメニューだろうと、+50円で冷しになるというシンプルさ。冷しカレーを試したい…

麺喰らう(その 931)千吉カレーうどん

なじみのない街でのランチは緊張する。せっかくだからチェーン店は避けたいけど、どこがおいしいのか見当もつかない。完全アウェイを感じつつGoogle先生に頼る。 駅名+ランチで検索して、上位から選べば間違いが少ない。そんなわけで本日はカレーうどん専門…

麺喰らう(その 930)五目そば

五目を調べてみると「五種の品。また、いろいろの品が混じっていること。特に料理で、魚・肉・野菜などを取り合わせてあること」とあり五の数字は余り意味がない。 いち、に、さん、たくさん。といった数詞しかもたない言語もあるというし、ここでいう五も「…

麺喰らう(その 929)冷やし中華そば

冷やし中華は、本場中国にはない、いわゆる和式中華である。焼き餃子、天津飯、中華丼など、日本にカスタマイズされた中華料理のなかでも、季節感は特筆に値する。 和式中華だからなんでもアリ、ともいえるけどある程度の様式美はできている。冷たくしめられ…

定食春秋(その 573)天然アジフライ定食

少し昔、昭和末期はまだ専業主婦も多く、中食も今ほど華やかでなく、食事は各家庭で手づくりされていた。冷蔵技術も頼りなく、季節ごと、旬の素材を食べていた。 うちの母も例に漏れず、工夫を凝らして食卓を彩っていた。当時は当たり前と思っていたけど、今…

定食春秋(その 572)コロッケカレー

コロッケがオカズにならないという記事を読んで憤慨した。サクサクとした揚げたてにソースをだぶだぶかけて、衣のチクチクと、じゃがいものホクホクを堪能する。 確かに日本酒や焼酎には合わない。でも、ビールやハイボールあたりのアテには間違いないマリア…

麺喰らう(その 928)朝そば(冷) in 箱根そば

暑くなると散歩も億劫である。本来、健康のために歩いているのに、熱中症にでもなれば本末転倒なので、自ずと朝晩の陽の低い時間を狙うこととなる。そんな朝散歩。 人っけのない商店街をのんびり歩く。ラジコを聴きながら、店の出入りはもちろん、ポスターで…

麺喰らう(その 927)自家製カレーうどん

昭和のころ、自宅でカレーを食べると、翌日はカレーうどんを食べた。残りものを冷凍するという技術も発想もなかったし、麺類好きな自分にひそかな楽しみだった。 今なら残ったカレーはジップロックで冷凍できるけど、昭和の家庭では翌日に食べ切ることが多か…