今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

麺喰らう(その 13)朝のかき揚げそば

Qという文字は謎めいている気がするのは、私だけでしょうか。question の頭文字としてよく見かけるから? あるいは点 P と点 R を従えて三角形上に出現するから? どことなく非日常的なアルファベットなんですよね。ほら、オバQもどことなく、ミステリアス…

麺喰らう(その 12)コロッケそば

立ち食いならではのメニューってありますよね。たとえば、天ぷらそばといえばかき揚げがデフォルト。一般的なエビ天は別メニュー扱いです。ちくわ天だっていわゆるふつうのそば屋では出しません。すり身にされたうえに穴あけられて業火に焼かれ、さらにアオ…

メメント(家族のこと 2)

「おかあさん、これ『高校』じゃないよね。なんて読むの?」ずっと普通学級に通っていた兄は、中学を出たら当然に高校へ行けるものと思っており、門柱にある「養護学校」の文字を初めて見たとき、不思議そうに母に尋ねたという。昭和のいじめっ子なんて加減…

麺喰らう(その 11)醤油ラーメン

ラーメンっていうと、鶏がらのしょうゆスープに、黄色いちぢれ麺がただよい、メンマ、ナルト、チャーシュー、のりが並んだ、いわゆる正調支那そばが浮かんできます。屋台のおじさんがひいてるような、アレ。もちろんそれは私の脳裏の話。当然に個人差や地域…

麺喰らう(その 10)鴨そば九条葱添え

♩カモね、カモね、そうカモね、くせになっちゃうカモね。などとシブがき隊が脳内再生される昭和生まれです。ともあれ、鴨の脂がつゆにとけ込み、それを吸った九条葱のシャキシャキがクセになるお味。鴨がネギ背負うと言われるだけあって、そもそも相性がいい…

おさんぽ大王(成城学園前〜祖師ヶ谷大蔵)

富士山をやたらありがたがるというのは、地方から上京したからでしょうか。日常的に富士山が見えるなんて、なんと罰当たりな、と思う。成城学園前駅の西口改札を出れば、はるか富士山をのぞみ、それはそれはありがたく拝む。霊峰富士にはやはり雪化粧が似合…

麺喰らう(その 9)生姜醤油ラーメン

小さい頃、たまに缶ジュースを買ってもらうときは、コーラかファンタか悩んだものです。せっかくのチャンスに炭酸が飲みたいので HI-C はなし。メローイエローに心を奪われたりしつつも、カナダドライには手が伸びませんでした。なんとなく、大人の雰囲気。…

麺喰らう(その 8)肉そば玉子入り

何か食べたいお目当てがあって店に入ったときはいざ知らず、家族の妥協点としてファミレスを選んだ場合に「人気 No.1」などとメニューに謳っているのはひとつの目安となります。ああ、これは定番かつおいしいんだろうな、とありがたく思えるわけです。似たと…

麺喰らう(その 7)朝そば(温泉玉子)

蕎麦ってえもんは、挽きたて、打ちたて、茹でたてでなきゃあいけねえよ。ああ、そんなにとっぷりツユをつけるもんじゃねえ。こう先っちょにチョンチョンと。そいつをすっと吞み込むんだ、おいおい噛むもんじゃないよ、喉越しを楽しまなきゃあ野暮だ。…そばを…

メメント(家族のこと 1)

おかあさん、これでおにいちゃん、なおるかもしれないよ まだ幼稚園園児だったころ、6歳上の兄が階段から転げ落ちた。頭をしたたかに打ち、火がついたように泣き叫ぶ兄の傍らで、私はそんなことを言った、らしい。 「らしい」というのも、物心つく前で、ま…

麺喰らう(その 6)野菜たっぷりタンメン麺少なめ

野菜たっぷりタンメン麺少なめ。字面だけ見てると、何が多いんだか少ないんだかわかりにくいですね、これ。ともあれ、巷間では野菜を 1 日 350 グラム食べましょうと言われますが、いざ実行するのはなかなか大変です。そこで、すきあらば野菜不足を一気に補…

おさんぽ大王(多摩動物公園)

天気もいいので、甲羅干しがてら動物園へ。ひとり焼き肉、ひとり植物園、ひとり水族館と大人の階段を登り、中島みゆきばりのひとり上手になりつつありますが、ひとり動物園はお初です。どうせ散歩するなら、電線が見えない自然のなかが気持ちいいじゃないで…

麺喰らう(その 5)鳥中華

駅そばというのは、その名の通り鉄道沿いにあることが多く、鉄道会社はそれぞれ眷属を従えていました。 ところが、コンビニの隆盛もあってか、JR 系のあじさい茶屋や小田急系の箱根そばなど一部を除けば苦戦が続くようで、西武系の狭山そばや京王系の高幡そ…

おさんぽ大王(下高井戸〜明大前)

高井戸駅は井の頭線で、下高井戸駅は京王本線。隣駅ぐらいに思っていると、上北沢駅と下北沢駅くらい離れているので要注意。しかも、もともと芦花公園駅が上高井戸駅だったほど高井戸の範囲は広い。これらは川沿いに展開したかつての村落と、街道沿いに展開…

麺喰らう(その 4)岩のりうどん

吉田戦車のエッセイが好きで、とくに麺類に対する愛情の深さは共感することこのうえなしです。本業がマンガ家なのでエッセイは寡作ではありますが、単行本は欠かさず買っています。で、かのや。氏によってだしのうまさが礼賛されており、私の通勤導線からは…

麺喰らう(その 3)紅ショウガ天そば

関西では食べられることの多いという紅ショウガの天ぷら。耳知識としては知っていましたが、先日 TBSラジオを聞いていたところ、ザクザクと音をたてて食べているのがなんとも美味しそうで。まあ、ラジオですから、何の天ぷらであろうと音に大差ないのかもし…

麺喰らう(その 2)釜玉カルピスバターうどん

カルピスバターって聞くと、独特の甘酸っぱさが思い浮かぶわけです。カルピスは青春の味というか、汗をかいた夏の日に一気に飲み干したような、そんな思い出補正。まあ、実際は白い何かしらが口の中に残るので、そこまでの爽やか感はないし、運動後はポカリ…

麺喰らう(その 1)煮干しラーメン

朝にラーメンが食べたい。そばやうどんではなく、ラーメン。そんな朝、ありませんか?メタボを気にして夜の炭水化物を控えめに~なんて健康志向の反動がやってくる朝、たまにありませんか? 私はあります。足を伸ばせば 24 時間営業や、会津よろしく早朝営業…