今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

食べる

花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ

星のうどんが3/31で閉店するという。 コロナ禍やライバル店だけでなく、相鉄が都心に直通するようになって、横浜駅の乗降客が少なくなったのも一因だろうか。さみしい、でも致し方ない。 母が介護施設に入所してから、面会のために横浜方面へ行く機会が増え…

麺喰らう(その 1012)にら担担麺

2日続けて、ランチにビリヤニ・ターリーを食べた。すると、今朝着替えていると、自分の体からかすかにスパイスの香りがする。ええっ、そういうシステムなのっ? スパイスガールズならばベッカムの奥さんだけど、オッサンのスパイス臭は単なる加齢である。い…

定食春秋(その 674)ビリヤニ・ターリー(ほうれん草入り、マトン)

昨日ビリヤニ・ターリーを食べたとき、後客がほうれん草入りを注文しており、ひどく気になったので、忘れないうちに食べておく。どうせなら、マトンにしてみよう。 ビリヤニはインドの炊き込みご飯だから、色んな種類があるのは当然である。ほうれん草という…

定食春秋(その 673)ビリヤニ・ターリー(チキン)

ビリヤニはインドの炊き込みご飯である。改めてその定義をググっていると「松茸ご飯、パエリアと並ぶ世界三大炊き込みご飯である」との記載が。ええ、うそーん。 さすがに松茸ご飯はその並びには入らないだろうと戸惑う。まあ、世界三大という言い回し自体が…

定食春秋(その 672)ワッパー in バーガーキング

耳慣れない単語を聞くと、知識を総動員して意味を推測するんだけど、結局は響きが似ているだけの、全く異なる言葉を想起する。ポリコレときいて、パリコレとかね。 その手の話は枚挙に暇がないけど、本日のディナーはワッパー。バーガーキングではハンバーガ…

麺喰らう(その 1011)朝そば in 箱根そば

朝一番のホームの冷えた静けさが好きさ、とは渡辺美里のbelieveの歌詞である。春先なのか、初冬なのか、時期はわからないけどひとけのない駅には、よく似合う。 そんなおセンチな気持ちでホームを後にしたのに、改札を出たらすぐ箱根そば。情緒が壊れつつあ…

定食春秋(その 671)味噌かつ煮定食 featuring もち麦ごはん in やよい軒

豚かつの醍醐味は、豚肉自体のおいしさはもちろん、サクサクの衣、フルーティーなソース、付け合わせのキャベツなど多岐にわたり、チーム豚かつの総合力である。 ところが味噌かつ。衣、ソースの特長を削ぎ落とし、すべてを茶色に染め上げる。キャベツの清涼…

定食春秋(その 670)うな牛はらみ定食

ご馳走の代名詞といえば、牛肉だった。牛肉オレンジ輸入自由化前、牛肉は滅多に食卓に上らず、たまのビフテキ、すき焼きは誕生日や正月などハレの日の食事だった。 うなぎも今でこそ養殖や輸入品が年がら年中流通しているけど、かつては土曜丑の日にイベント…

麺喰らう(その 1010)昔ながらの醤油ラーメン in 富士そば

関東圏の生活が長いので、「めいだい」と聞くと明治大学が浮かぶ。旧帝大の1つ名古屋大学も「めいだい」と呼ばれるけど、少なくとも関東圏では明治に軍配があがる。 こちら名代富士そば。「めいだい」と読まれがちだとTwitterで嘆いていたけど、看板をみる…

麺喰らう(その 1009)特製白湯ラーメン

白湯は体によい。内臓を冷やすことなく、水分を補給できる。最近では自販機で売られるまでになったのは、緑茶以来の驚きだけど。この場合の白湯は「さゆ」である。 これから食べるラーメンは「ぱいたん」であり、濃厚な鶏スープに旨みが詰まっている。もちろ…

定食春秋(その 669)さばの塩焼き弁当

さばは下魚(げざかな)である。そう言われても腑に落ちない。塩焼きはもちろん、酢締めにしてもいいし、さば味噌なんてオカズとしても、肴としても優秀である。 江戸時代は、当たり前だけど冷蔵技術もなく、輸送も船便か人力が中心であった。そんな頃につけ…

定食春秋(その 668)ゴールドチャーハン

金の埋蔵量は、五輪の公式プール4杯分なんだとか。その輝きと科学的安定性で古代から珍重されてきた。そういえば、金銀銅の序列も、五輪で自然と身につけたな。 実物をみたことがあまりないので、テレビや印刷物でしか金を知らない。加法混色のテレビはまだ…

定食春秋(その 667)バクダン炒め定食 in 日高屋

半殺し、火薬、叩き。いずれも物騒な言葉だけど、おいしい食事である。粒の残ったおはぎ、炊き込みご飯、カツオのさしみ。答えをきけばなんてことはないけどさ。 さて、本日のランチは日高屋のバクダン炒め。日高屋ではついついタンメンを食べちゃうけど、今…

麺喰らう(その 1008)パイカそば in 豊はる

パイカ。どことなくロシア語っぽい不思議な響きです。調べると豚バラ軟骨をさし、養豚が盛んな青森三沢名物らしい。諸説あるけど、排骨(パイコー)が転じたとか。 こちら豊はるは、立ち食いでは珍しく、そば、うどんのほかきしめんも選べる。ノレンをくぐれ…

麺喰らう(その 1007)ラム煮干しらーめん

オシャレな店が苦手である。ドレスコードなどはもってのほかで、間接照明とか、コンクリ打ちっぱなしとか。私の感覚も古いだろうけど、イナカモノには似合わない。 「意識高い系」とくくって思考停止することはないけど、少しすわりの悪い店はある。おいしい…

定食春秋(その 666)エビフライとクリームコロッケ定食

戦中生まれの母は、食べ物に火をよく通す人だった。焼肉はロースをカチカチになるまで焼き、ハンバーグはグツグツ煮込み、トンカツはひと口大のひれをこんがりと。 親にいうのもなんですが、親の仇のように生焼けを嫌っていた。なんなら、刺身もあまり食卓に…

麺喰らう(その 1006)むじなそば

でこぼこフレンズをご存じの方もおられるだろう。Eテレのおかあさんといっしょのミニアニメで、子どもが小さい頃はDVDを買い与えるほどお世話になったもんだ。 妖精なのか、妖怪なのか、愛らしいキャラがかわるがわる登場する。そのなかに「あなくま」がいた…

麺喰らう(その 1005)山岸一雄監修つけ麺

冠番組をもつというのは、タレントにとって誉れである。売れっ子アイドルにはありがちだし、芸人がゴールデンに冠番組をもてば一流の証であり、枚挙に暇がない。 「ダウンタウンの」「天才たけしの」「タモリの」「欽ちゃんの」など、どこまでさかのぼればよ…

定食春秋(その 665)自家製・キムチチャーハン

チャーハンはおいしい。具材は豪華なら嬉しいけど、玉子とネギだけでも十分です。パラパラもしっとりもいずれも好きだし、なんなら変化球スープチャーハンもよい。 ざっかけない町中華でスープとともに食べるのが至高だけど、最近は冷凍ものも侮れない。ごは…

定食春秋(その 664)濃味コーヒーとホワイトソースのナンピザ

ゆっくりと本でも探そうと大型書店へ向かうも、あいにく開店前。20分ぶらぶら待てばいいのだけれど、せっかくなら朝食でもとろうと思い直す。さて、どうするか。 すき家もいいけどくつろげないし、たまには趣きを変えて喫茶店にしよう。幸いに良さげな店をみ…

定食春秋(その 663)紅鮭の塩焼定食

焼き鮭ときくと、塩っ辛くて、端っこを少しつまんだだけで、ごはんを何口かかきこめるイメージである。保存を目的とした塩漬けが味付けも兼ねた、合理的なおかず。 幼少の頃は鮭としか思ってなかったけど、白鮭、銀鮭、紅鮭、アトランティックサーモン、キン…

定食春秋(その 662)クワトロセット in ライク

ひとり◯◯がどこまで可能か。人それぞれ限界は違うだろうけど、オジサンは基本ひとりぼっちです。コロナ禍、核家族化、飲み会離れなど、原因はいろいろだけどね。 映画、ラーメン店あたりは余裕で、なんなら動物園もいける。居酒屋も大丈夫だけど焼肉屋はあま…

麺喰らう(その 1004)煮干そば ver.2

人気ラーメン店に空き席をみつけ、久しぶりにノレンをくぐる。券売機をながめると煮干そばver.2を発見。なにやら進化したものなのか、興味をそそられて発券する。 プレイバックPart 2、あるいはモヤモヤさまぁ〜ず2のように「1」がない類いかもしれない。念…

麺喰らう(その 1003)かき揚げうどん

食券を買って、カウンターのおかあさんに提出しつつ「うどんで」と伝える。シンプルな立ち食いの流儀ですが「そばですか、うどんですか」と確認されてうろたえる。 マスク越しだからわかりにくかったか、あるいはラーメン二郎のように店員さんに伝えるべきタ…

麺喰らう(その 1002)春菊天そば

春菊の旬が終わろうとしている。ハウス栽培で通年出荷されているけど、やはり野菜は旬に食べるのが嬉しい。立ち食いそばのメニュー、小銭と相談して春菊天を注文。 春菊天にはかき揚げタイプと姿揚げタイプがあるけど、こちらの店はどっちだったかな。覚えて…

定食春秋(その 661)天然うにいくら丼 in なか卯

当たり前だけど、どんな食べ物にも「初めて食べた瞬間」がある。たいがいは記憶に残るものではないが、長じて食べたものはドラマティックに覚えていることがある。 たとえば、冷麺は盛岡の焼肉屋、シャコは宮城の民宿、マタタビは新潟の農村。旅の記憶と結び…

麺喰らう(その 1001)どん兵衛 スンドゥブチゲうどん

ハングル文字を街でよくみかけるようになった。電車や地図など、旅行者の便に資する場所が中心で、英語、中国語とともにわが国と近しい国がよくわかる環境である。 英語は大学まで手習いしたし、中国語は漢字だからなんとなく想像がつくけど、表音文字のハン…

定食春秋(その 660)ぶり刺身定食

お刺身は、新鮮であればあるほどおいしい気がする。角の立つような刺身にわさびをのせて、醤油をちょっとつけて食べる。噛めば鼻腔に抜ける魚の旨みがたまらない。 学生のころ、宴会というと居酒屋のコース料理で、冬なら鍋、夏なら刺身盛りがメインだった。…

麺喰らう(その 1000)春菊天そば+生玉子 in めとろ庵

麺を喰らうことついに1000回。この間、ブログにあげなかった食事も大いにあるのだけど、区切りの数字であることは間違いない。なんであれ、継続は力なりです。 どうせなら大好きな麺を食べようと、しばし考えて春菊天そば+玉子を選ぶ。最後の晩餐には少し油…

麺喰らう(その 999)ラーメンランチ

ブログ的にメタなことをいうと、麺を食べ続けること999回目である。この情熱と時間をほかの何かに注げば、ひとかどの人物になれたのではないか、と煩悶する。 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。過ぎ去った時間は決して戻らないので、前進…