タンタンメンという言葉の響きは可愛い。漢字で書けば担担麺、その昔、天秤棒で担いで売り歩いたところに由来しているとか。なるほど。
ともあれ肌寒くなると、カラダの中から温まりたく、ピリ辛の担担麺が恋しくなりますナ。お腹もすいてるし、排骨をのせとこうかね。
こちらには何度かきたことがあるので、メニューも開かずに辛み増しのホットを注文。ジャスミン茶を飲みつつ、BGM のジャズを聴く。
卓上にはマスターこだわりの解説が置いてある。ジャズを聴くって、大人の香りがするよな〜とか言ってる私は歳だけは立派な中年ですが。
揚げ物だから待ち時間は長め。お腹と背中がくっつきそうな頃合いを見計ったようにやってきましたマイ丼ぶり。ゴマの香りがたまらんですナ。
まずはユーラシア大陸のようにドンと構える排骨を目視で確認。よし、あとで会おうなとひとときの別れののち、卓上の辛みを物色する。
「お酒です」って書いてあるけど、泡盛に唐辛子を漬け込んだ沖縄のコーレーグス的なやつかな。運転するわけでなし、ちょびっと入れとこう。
ゴマの香りに風味が重畳されて、さらに食欲がそそられます。まずはゴマペーストの層を金魚すくいのようにそおっとすくってゴクリ。
甘〜いゴマに、スープの辛みが入り混じり、これだけでビールが飲めそう。排骨のスキマから細麺を取り上げてすすれば、あら、おいしい。
さて、排骨。豚の唐揚げ、しかも揚げたてですからおいしくないわけがない。まずは手前の端っこをパクリ。カリカリ感がたまりません。
以前、メロンパンのサクサクの上だけ売られていましたが、あんな感じで端っこだけ売らないものか。などと夢想するほど好きです。
絡み合う細麺をほどきつつスルスル食べていき、残るスープの上澄みのゴマを丹念にすくって箸を置く。食後のジャスミン茶でお口もサッパリ。
胃が燃え、額には汗が。カラダを内から温めるという当初の目的は十分に達成できました。湯冷め(?)しないように、汗を拭いて席を立つ。
ごちそうさまでした。