今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 526)担担麺

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暑くも寒くもない、いわゆるいい季節。ランチも熱いもの、冷たいものを気分しだいで選べる頃合いです。定食、麺類、丼もの、何にしようかな。


大通りを歩けば店の入れ替わりに気がつく。飲食店の常だけど、テナント募集中も多い。できる範囲で食べ支えようとの、謎の義務感を背負う。


で、担担麺を選ぶ。いつも人気で私の支えなぞ必要なさそうだけど、空席が私を呼んでいる気がしたので。カウンターに座り、メニューを開く。


排骨のせにひかれたものの、一万円札での支払に気がひける小市民。ここは足るを知る。トッピングなし、辛み増しでノーマル担担麺を注文する。


まずは、ゴマエキスたっぷりのスープの香りを堪能。そののち「お酒です」と書かれたコーレーグスをたんまりかけて、麺をツルツルとすする。


細麺が適度にスープを絡めとり、鼻腔に抜ける芳香を楽しんだのち、細麺をプチプチと食む。辛みがひいたころ、舌の上には旨みだけが残る。


跳ねないように、匙を使いながら丁寧に食べる。ニラ、青梗菜、焼豚などトッピングを平らげたのち、スープに浮かぶゴマペーストを掬い飲む。


刺激に慣れた口腔を慰めるようにジャスミン茶をゴクリ、水とは異なる清涼感に包まれる。店を出ても、暑くも寒くもなく、ただただ身体が熱い。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。