今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 508)東京らーめん

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東京は世界有数の観光地だけあって、ここで述べるまでもなく名所に事欠かない。ところが、ご当地料理となると、うってかわって頼りなくなる。


そばや寿司は東京に限らず日本全国でおいしいのが食べられるし、深川丼やもんじゃは下町ローカルっぽいし、クサヤはあまりにニッチすぎる。


そうなると、古きよき醤油ラーメン、いわゆる東京ラーメンが浮上してくる。鶏がら醤油で、黄色い縮れ麺にナルトやメンマといった定番の具材。


で、こちらは専門が担担麺ながら、その名も「東京らーめん」を出している。天下一品にあっさりがあるように、年配など客層を広げる狙いかな。


やってきたのは、鶏がら醤油ながら、担担麺屋の矜持、青梗菜がのせられたひと品。ツルツルすすれば、スープは驚くほど淡麗で深くやさしい味。


大きな海苔はあえてスープを吸わせ溶かし込み、風味を引き出そうかな。サジで表面に浮かぶネギをすくいつつ、ツルツルと細麺を平らげてゆく。


フワッと柑橘の香りがすると思うと、小さなゆず皮を発見。こんなとこにも担担麺屋の気づかいがみられます。ナルトやメンマがなくとも大満足。


ごちそうさまでした。