今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 611)博多ラーメン+明太ごはん

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博多ときくと、ラーメン、どんたく、博多っ子純情などが思い浮かぶ。山陽新幹線の終着駅でもあり、関東住まいだと福岡市と混同しがちである。


実際は福岡市博多区の一地域だけが博多であり、他は著名な地名にあやかっている。魚沼産のコシヒカリが作付面積より収穫されるのに似ている。


さて、都内で博多ラーメンを欲すると、風龍、天神などのリーズナブルな店か、一蘭一風堂などの小綺麗な店が候補となるけど場所が限られる。


それでも独立系の博多ラーメン店も幾つかあり、たまに荒ぶるわが豚骨魂を慰撫してくれる。で、本日は朝から豚骨腹なので、いそいそと向かう。


基本の博多ラーメンに明太ごはんもつけちゃえ。もともと替え玉前提の量だし、炭水化物 on 炭水化物も許されるだろう。細麺なので程なく到着。


「この風、この肌触りこそ戦場よ」とはランバ・ラルの言葉ですが「この臭い、この卓上トッピングの充実こそ博多ラーメンよ」としみじみ思う。


ゴマ、すりゴマ、ニンニク、高菜、辛高菜、紅生姜、辛もやし。実力者揃いのパイプレーヤーに指示を出し、丼ぶりを彩り豊かに盛りつける。


トッピングする間にも膜が張るスープをみれば、豚骨の濃厚さがうかがい知れよう。膜を破って、細ストレート麺をすすれば、鼻に抜ける豚骨臭。


これこれ、これがいいのよね。アルデンテ気味で小麦の香りのする麺と、臭み寸前まで煮出されたスープの深みの相性のよさは言うに及ばない。


トッピングはどれもいい働きだけど、なかでも高菜の塩味は特筆に値する。味の濃いのに慣れたころ、明太ごはんをかきこめば、鮮やかな辛味。


ごはんにも高菜をのせて、麺、ごはん、スープの禁断の三角食べ。チラリとごはんにスープをかけちゃったりすれば、おいしくないわけがない。


若いころ福岡市内でラーメンを食べたとき、替え玉システムに感動したもんだ。50円でもう一杯食べられるなんて、貧乏学生には福音だったな。


今思えばあの店は博多区ですらなかった。それでも旅の空気もあってすごくおいしかったな。思い出は綺麗だけど、スープは健康のため残します。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。