高菜についてあまり知らない。野沢菜と似ているけど、博多ラーメンのお供という印象が強い。塩っ気があるので、豚コマと炒めるとおいしい。
せっかくなので Wiki で調べると、野沢菜、広島菜とともに三大漬け菜なんだとか。九州が産地らしく、なるほど博多ラーメンのお供になるわけだ。
なんで高菜の話かというと、メニュー表の高菜麺にふと気づいたから。雲呑麺、叉焼麺、支那麺は食べたことがあるけど、高菜麺は未体験ゾーン。
ここは何を食べてもおいしいという安心感と、未知との遭遇による射幸心で注文。三度聞き返されたことからして、あまり出ないのかもしれない。
メニューをじっくりみれば、高菜麺のお値段は雲呑や叉焼と同じ。菜っ葉なのに肉肉しいメニューと同格なんて妙だな、とコナン君ばりに推理。
真実はいつもひとつ、到着した丼ぶりをみれば謎は解けました。そう、高菜はもちろんのこと、控えめな叉焼と半裁の煮卵がお値段の秘密ですね。
コスパなんてヤボなことは考えません。まずはなみなみとしたスープをふうふうゴクリ。淡麗なのに味が濃く、細麺がからめば言うことなし。
主役の高菜は予想通りの塩っ気と辛味で、生海苔のようにスープに拡がってゆく。こうなると特別に意識せずとも、勝手に高菜が口に入ってくる。
メンマは甘辛く、コキコキの歯ごたえ。煮卵の黄身をホクホク食べたのち、空いたスペースに高菜を詰め込んでパクリ。ごはんが欲しくなるな。
大きな丼ぶりなのでスープがなかなか冷めない。そもそも厨房に近いので熱気をムンムン浴びて、オレ、生きてるって感じでおいしく完食です。
隣席では年配のご婦人もラーメンを食べており、淡麗な味だから守備範囲の広さも納得です。最後に高菜の塩っ気を冷たいお茶で薄めて席を立つ。
ごちそうさまでした。