今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 612)高菜麺

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高菜についてあまり知らない。野沢菜と似ているけど、博多ラーメンのお供という印象が強い。塩っ気があるので、豚コマと炒めるとおいしい。


せっかくなので Wiki で調べると、野沢菜、広島菜とともに三大漬け菜なんだとか。九州が産地らしく、なるほど博多ラーメンのお供になるわけだ。


なんで高菜の話かというと、メニュー表の高菜麺にふと気づいたから。雲呑麺、叉焼麺、支那麺は食べたことがあるけど、高菜麺は未体験ゾーン。


ここは何を食べてもおいしいという安心感と、未知との遭遇による射幸心で注文。三度聞き返されたことからして、あまり出ないのかもしれない。


メニューをじっくりみれば、高菜麺のお値段は雲呑や叉焼と同じ。菜っ葉なのに肉肉しいメニューと同格なんて妙だな、とコナン君ばりに推理。


真実はいつもひとつ、到着した丼ぶりをみれば謎は解けました。そう、高菜はもちろんのこと、控えめな叉焼と半裁の煮卵がお値段の秘密ですね。


コスパなんてヤボなことは考えません。まずはなみなみとしたスープをふうふうゴクリ。淡麗なのに味が濃く、細麺がからめば言うことなし。


主役の高菜は予想通りの塩っ気と辛味で、生海苔のようにスープに拡がってゆく。こうなると特別に意識せずとも、勝手に高菜が口に入ってくる。


メンマは甘辛く、コキコキの歯ごたえ。煮卵の黄身をホクホク食べたのち、空いたスペースに高菜を詰め込んでパクリ。ごはんが欲しくなるな。


大きな丼ぶりなのでスープがなかなか冷めない。そもそも厨房に近いので熱気をムンムン浴びて、オレ、生きてるって感じでおいしく完食です。


隣席では年配のご婦人もラーメンを食べており、淡麗な味だから守備範囲の広さも納得です。最後に高菜の塩っ気を冷たいお茶で薄めて席を立つ。


ごちそうさまでした。