今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 675)中華丼

 

 

物価が上がる今日この頃。愛読する週刊文春はワンコインでは買えず、セブンのサンドイッチも400円超え。社会人生活30年近くで、明らかなインフレは初めてだ。

 

さて、こちら老舗の町中華。メニューの値上げは致し方ないけど、ビアタンを満たす飲み物が麦茶からビールに変わっている。これまた致し方ない企業努力の1つかな。

 

令和のインフレ対策として、何が現場で起こったか。店を責めるのではなく、純粋に記録しておかねばと考えます(勝手な義務感)。それはさておき中華丼を注文する。

 

赤いテーブル板は磨き込まれ、町中華にありがちな油っこさは皆無。卓上の調味料も中身がたっぷり。味や接客以前の、この丁寧を享受するためには、値上げやむなし。

 

到着した中華丼は目玉焼きがトップに鎮座したタイプで、眼福に与る。夏休みは給食がなく、消費が低迷するうずらの玉子が心配だけど、こんど個人的に食べとこう。

 

中華丼の何が嬉しいって、野菜が多いのが嬉しい。丼なのにこのヘルシー志向は、海鮮丼あたりにも通じますね。レンゲで目玉焼きをつつけば、黄身がとろり溶け出る。

 

プルプルした白身に黄身をからめ、あんかけご飯とともに頬張れば、うーん、シアワセ。なんといっても、野菜を食べているという安心感が意識の後ろ盾にあります。

 

たっぷりの具材は、もやし、キクラゲ、キャベツ、にんじん、しめじ、豚こま、焼豚、ナルト。いちいち数え上げずとも、色数こそ栄養バランスの証といえまいか。

 

天津麺や焼き餃子とともに、本場中国には存在しない、日式中華料理の代表格である中華丼。アツアツの餡はやはり夏場には刺激が強く、ジワリと汗がにじんできます。

 

グラスの水で涼をとりつつ、これまたアツアツの小ぶりなスープがおいしい。暑い毎日だからこそ、あえてお腹から体を温めるのが健康につながると信じて50の初秋。

 

経済方面には疎いのだけど、円ドル相場は不安定で、株価は乱高下しているし、インフレもゆるやかに続くのだろう。ワンコインランチなんて夢のまた夢となるだろう。

 

思えば、マックのハンバーガーが59円とか、吉牛が280円とか、デフレマインドに浮かれていた青年期だったな。変化を恐れてはいけないけど、ちと昔が懐かしい。

 

ごちそうさまでした。