今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 278)山かけそば

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山でとれる山芋、長芋をすり下ろしてかけるから山かけ。そのまんまな名づけですが芋類の生食は珍しいらしく、そう言われれば急にありがたい。


山かけ=とろろは、マグロにかければ紅白が美しく、麦飯にかければ牛タンのお供になる。家でつくると大変だけど、おいしさと栄養はお墨付き。


さて、胃酸過多ながら、なんとなくお腹がすいている朝。そばをたぐるにも揚げ物はキツイな。おタヌキさまも受けつけない、そんな朝は山かけ。


小諸で山かけを頼むのははじめてなので、ワクワクして待つ。名作・月夜のばかしそばに雲に見立ててのってたっけ。サラリとしたとろろ。


さて、やってきた一杯にはノリものっていて、さすが小諸、彩りがキレイ。さっそく山かけとともにそばをすすると、口あたりがやわらかい。


温かいそばと常温のとろろのコントラストが素晴らしい。唇を通過するヌルヌル感は独特で、ジュンサイのそれよりはさらっとしているかな。


うずらの黄身も箸で持ち上げられるほどイキがよく、そばとともにツルリいただく。ノリでそばを巻いて食べれば、山海の両雄相撃つ感じです。


青菜は季節がらホウレンソウではなく菜の花ですね。こういう細かな変化が小諸のよいところ。クキクキした春らしい青くささを味わうのサ。


うん、やはり胃酸過多な朝は、軽い食事でフタをするのがイイね。落ち着きを取り戻した胃袋を服の上からさすって、慈しんでみたりする(笑)


ごちそうさまでした。


しばらくは、食べだめのお蔵出しです。