ビリヤニはインドの炊き込みご飯である。改めてその定義をググっていると「松茸ご飯、パエリアと並ぶ世界三大炊き込みご飯である」との記載が。ええ、うそーん。
さすがに松茸ご飯はその並びには入らないだろうと戸惑う。まあ、世界三大という言い回し自体が「日本人の考える」という前提だろうし、気にすることはないのかな。
さて、本日のランチはビリヤニ・ターリー。ターリーが「大皿」の意味なので、いわばワンプレート炊き込みご飯定食か。無糖の紅茶を飲みつつ待てば、程なく到着。
茶色い炊き込みご飯ビリヤニ、2種のカレーを左右に従えた白いライタ、貴重なノン辛み成分のミニサラダ。以前よりカレーの量が少ない気がするのは、考えすぎかな。
まずは長粒米のシルエットが美しいビリヤニをば。スパイスがきいており、ドライカレーの趣き。ゴロゴロしたチキンのボリュームもバッチリで、単独でも勝負できる。
ベジファーストを忘れていたので、続いてサラダを食む。インドカレー屋さんならではの謎ドレッシングがさわやかですね。紅茶で舌をリセットして、いよいよカレー。
左のカレーはすぐ辛さがやってくるタイプで、ビリヤニにかけては食べ、かけては食べ。ピーナツの食感が楽しいな。お次はヨーグルト風味のライタでさっぱり食べる。
右のカレーを舐めればコク深く、あとで辛さがやってくる。口がだいぶスパイスにマヒしたところで、かた茹での玉子がやさしい。やがてカレーとライタが入り混じる。
この混沌こそインドカレーの醍醐味、多彩な言語が飛び交うインドっぽさでもある。ビリヤニと格闘していると、後ろの席から「ビリヤニ、ほうれん草で」と聞こえる。
えっ、ほうれん草入りもあるの?いつもメニュー表をみないで頼んでいるから、知らなかった。己の狭量な精神を反省しつつ、近いうちに食べようと誓うのであった。
ごちそうさまでした。