今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 673)ビリヤニ・ターリー(チキン)

 

ビリヤニはインドの炊き込みご飯である。改めてその定義をググっていると「松茸ご飯、パエリアと並ぶ世界三大炊き込みご飯である」との記載が。ええ、うそーん。

 

さすがに松茸ご飯はその並びには入らないだろうと戸惑う。まあ、世界三大という言い回し自体が「日本人の考える」という前提だろうし、気にすることはないのかな。

 

さて、本日のランチはビリヤニ・ターリー。ターリーが「大皿」の意味なので、いわばワンプレート炊き込みご飯定食か。無糖の紅茶を飲みつつ待てば、程なく到着。

 

茶色い炊き込みご飯ビリヤニ、2種のカレーを左右に従えた白いライタ、貴重なノン辛み成分のミニサラダ。以前よりカレーの量が少ない気がするのは、考えすぎかな。

 

まずは長粒米のシルエットが美しいビリヤニをば。スパイスがきいており、ドライカレーの趣き。ゴロゴロしたチキンのボリュームもバッチリで、単独でも勝負できる。

 

ベジファーストを忘れていたので、続いてサラダを食む。インドカレー屋さんならではの謎ドレッシングがさわやかですね。紅茶で舌をリセットして、いよいよカレー。

 

左のカレーはすぐ辛さがやってくるタイプで、ビリヤニにかけては食べ、かけては食べ。ピーナツの食感が楽しいな。お次はヨーグルト風味のライタでさっぱり食べる。

 

右のカレーを舐めればコク深く、あとで辛さがやってくる。口がだいぶスパイスにマヒしたところで、かた茹での玉子がやさしい。やがてカレーとライタが入り混じる。

 

この混沌こそインドカレーの醍醐味、多彩な言語が飛び交うインドっぽさでもある。ビリヤニと格闘していると、後ろの席から「ビリヤニ、ほうれん草で」と聞こえる。

 

えっ、ほうれん草入りもあるの?いつもメニュー表をみないで頼んでいるから、知らなかった。己の狭量な精神を反省しつつ、近いうちに食べようと誓うのであった。

 

ごちそうさまでした。